気分はガルパン、、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

聖グロリアーナ女学院 クルセイダーMk.Ⅲ(3輌目)を作りました

2024年06月30日 | ガルパン模型制作記

 2023年の5月に、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーMk.Ⅲを続けて3輌製作しました。ローズヒップの1号車をボーダーモデルのキットで、クランベリーの2号車をタミヤのキットで作りました。そして今回のピーチの3号車を、上図のイタレリの古いキットで作りました。

 

 仕上がった状態です。今回のイタレリキットでの製作は、砲塔のライトの位置調整をのぞいてストレート組みとしました。ボーダーモデルのキットを劇中車仕様に可能な限り近づけ、タミヤのキットを目立つ箇所のみ劇中車に合わせる方針で作りましたので、それらとの比較検証の観点から、キット素組みの出来栄えがどのようになるかを試してみた形です。

 そのため、劇中車仕様との差異、主な相違点がよく捉えられるようになり、3両を並べても容易に見分けがつきます。

 

 主な相違点は三つ挙げられます。劇中車仕様に仕上げるにあたっては優先的に改修すべき三つのポイントでもありますが、その一つは、上図の予備履帯の有無です。イタレリのキットをストレートに組むとこのように予備履帯が装備されますが、劇中車は予備履帯を装備しないので、その4本の留め棒だけが見える状態になっています。

 

 相違点の二つ目は、砲塔天板前面のベンチレーターの位置です。実車と同じく上図の位置にあり、これはボーダーモデルやタミヤのキットでも同じですが、劇中車は中央寄りの位置にあって、パッと見た感じでは中央にあるようにも見えてしまいます。最も目立つ劇中車仕様のポイントでもあり、元の位置にある場合と見比べると印象がかなり異なります。

 

 相違点の三つ目は、後部左右のボックスのハッチの向きです。実車もキットもこのように左右のハッチの向きが逆になりますが、劇中車は向きを揃えていますので、モールドを削ったりプラ板を貼ったりするなどの改造が必要になります。今回のイタレリのキットはストレート組みですので、上図のハッチの状況もそのままで、実車準拠です。

 

 さらに細かい箇所で色々と劇中車特有の形がみられますが、今回のイタレリのストレート組みの姿と比較すれば、さほどに目立たないのも事実です。上図のような仕上がりですが、それで充分にガルパンの車輛の雰囲気が味わえます。

 なので、ほぼ劇中車仕様に合わせてあちこち改造したボーダーモデルのキットと並べてみても、全体の雰囲気にはあまり変化が感じられないな、という感想にまとまってしまいます。それほどに、キットとしての出来がもともと良い製品であるのだな、と再認識させられました。

 

 ストレート組みの状態も、御覧のようになかなかの雰囲気です。手直ししたのは砲塔のライトの取り付け位置だけで、これだけは調整しないと横に校章マークのデカールが貼れません。
 なお、実際のカラーはもっとグレー風味ですが、撮影時のライティングの関係で全体的に青っぽくなってしまいました。

 

 こちらが実際のカラーで写っています。メインライトの位置を高めにして、サプライトをそのやや手前から当てることによって、背景の青色の影響をおさえて車輛を浮かび上がらせてみた結果です。アニメの劇中車は場面によって青味が増した感じになっていますが、あれは陰になっている部分を濃く表した結果であろう、と思います。

 以上で、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダー3号車(ピーチ車)がキットのストレート組みにて完成しました。製作期間は2023年5月28日から5月30日までの3日で、組み立てに2日、塗装および塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。

 今回の製作は、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリの3つのキットを比較検証のために連続で製作したうちの3番目にあたり、基本的にストレート組みで作りました。デカールの貼り位置の関係で、砲塔の前照灯の位置変更だけを施しました。

 キットはイタレリの古い製品で、パーツが一部欠けていたため、タミヤカスタマーよりパーツを取り寄せましたが、下部車体パーツ以外の全てのパーツがパッケージされているイタレリ製品のままで届いたため、もともと段差があって修正が必要だったフェンダーのパーツも改修後のそれを使うことになり、結果的にはタミヤのキットを作ったのとほぼ変わらない仕上がりとなりました。パーツの合いも上々で、普通に組み立てても綺麗に仕上がります。ガルパンのクルセイダーの適応キットとしてもおすすめです。

 

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黒森峰女学園 パンターG型(3輌目) 完成です!!

2024年06月29日 | ガルパン模型制作記

 ステップ10では、砲塔を組み立てます。砲塔本体のB30の溶接痕を埋めて消すほかは、ガイドの指示通りに進めます。

 

 ステップ10にて組み立てる砲塔のパーツ類です。砲塔本体のB30の溶接痕はパテで埋めて消しました。

 

 ステップ9で組み立てておいた砲身を合わせて、組み上がりました。

 

 ラストのステップ11ではトラベリングロックを組み、車体の上下を合わせて砲塔をセットします。

 

 ステップ11で組み立てるトラベリングロックのパーツ類です。

 

 組み上がりました。トラベリングロックは可動するようにしましたが、劇中では使用しているシーンがありませんので、上図のように倒して収納状態にセットしました。

 

 以上で塗装前の組み立てが完了しました。

 

 塗装にとりかかりました。薄くサーフェイサーを吹き付けておいてから、車体色はミスターカラーの39番ダークイエロー、履帯は28番黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のゴム部分はポスカ黒で塗りました。

 

 転輪を全て取り付け、ベルト式履帯をはめ込みました。

 

 車体側面の車外装備品類も塗装して取り付けました。金属部分は28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。パール、ハンマー等の装備状況は劇中車に合わせて位置などを調整しました。

 

 車体右側面の前部の車外装備品の取り付け状況です。ジャッキ台は留め帯の形状を劇中車に合わせています。

 

 前部の機銃は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 背面部のジャッキの取り付け状況です。ジャッキは28番の黒鉄色で塗りました。

 

 車体左側面後方の予備履帯です。これは左右対称の位置にあります。

 

 車体左側面の前部の車外装備品の取り付け状況です。

 

 校章マークは砲塔左右側面につきます。モデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.5」より適当なサイズのものを2枚選んで貼りました。

 

 以上で塗装後の組み立てとデカール貼りが終わりました。

 

 カッコイイですね。個人的に一番好きな戦車ですので、出来れば10輌ぐらいは揃えたいです。各メーカーのキットを買い集めてなるべく仕様を統一してみる、というのも面白そうです。

 

 かくして、黒森峰女学園チームのパンターG型(3輌目)が完成しました。製作期間は2023年6月7日から6月15日までで、組み立てに6日、塗装に1日、塗装後の組み立てに1日かかりました。

 今回はプラッツの公式キットを使用しましたが、中身はドラゴンの製品でした。劇中車はほぼ実車準拠で、テレビシリーズから最終章に至るまで仕様に変化がありませんので、ドラゴンのキットであれば、ストレート組みでもそれらしく仕上がります。最近に発売されたタコムやライフィールドモデル、ホビーボス等のキット群よりはパーツ割が少なくて、一体成型のパーツも割合に多いので、取り扱い易さという点ではタミヤ製品とほぼ変わらないと思います。

 ガルパン仕様への追加工作も、溶接痕を埋める、車外装備品の細部の変更と取り付け位置の調整、ぐらいで済みます。初心者クラスにも安心しておすすめ出来る適応キットの一つに数えて良い、と思います。

 

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「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その52 夜の千頭駅から家山駅へ

2024年06月28日 | ゆるキャン△

 千頭駅前に戻ったのは17時11分でした。日は落ちて夜の闇が空をも覆いつつありました。駅前のバス停に着いて程なく、17時15分発の家山駅行きの連絡バスがやってきましたので、乗り込みました。

 

 バスに乗り込んだ直後、上図の写真を撮り、あとはウトウトと寝ていたと思います。記憶がありませんので・・・。

 

 大きな揺れで目が覚めました。バスが家山駅前の広場でターンしてバックした際の揺れでした。直後にドアが開いて、ぞろぞろと降りる同乗客の列の後に続いて下車しました。時計を見ると18時4分でした。

 

 千頭駅から乗ってきたバスです。既に行先表示が千頭駅に変わっていました。18時15分に千頭駅へ向かって発車する予定でした。

 

 家山駅の駅舎内に入りました。列車の時刻は18時25分なので、20分ほどの待機時間がありました。それで駅舎の内部を見たりしました。

 

 窓口の横の壁の上方に掛けてあった、C11-227号機のイラスト。昭和五十一年(1976)に大井川鐵道で動態保存を開始した蒸気機関車です。同時に、日本における鉄道省および国鉄の製造車による初の定期的な営業用動態保存運行を行った蒸気機関車でもあり、大井川鐡道のシンボルとも言える存在です。

 

 駅舎の建物は、昭和四年(1929)12月1日に開業して以来のそれです。戦前の典型的な田舎の駅舎の姿をとどめており、何度か映画やドラマのロケ地になっています。映画は「男はつらいよ」や「鉄道員」、ドラマは「学校の怪談2」などが挙げられます。

 

 いまは千頭駅にてトーマスファミリーのジェームズに扮しているC56-44号機のナンバープレートです。真新しく見えるのでレプリカかな、と思いました。

 

 夜の家山駅の景色を撮りに、ホームへと向かいました。この駅の夜の景色もなかなか良い風情がありました。こういうのもNゲージのジオラマで再現出来たら面白いだろうな、と思いました。

 

 側線に駐機されていたホキ800形貨車。車体が黒く塗られているので、夜中に見ると輪郭もおぼろげで、ホームの電灯に淡く照らされた範囲だけが白っぽく浮き上がって見えました。

 

 ホームから駅舎をみたとこです。昭和の鄙びた町の駅の夜、という表現そのままの雰囲気でした。こういう景色を見るとシャイでナーバスでロゥンサムな気分になってしまうのは私だけでしょうか。

 

 18時25分発の列車に乗って家山を出発しました。終点の金谷駅には19時1分に着き、JR線に乗り換えて19時20分に発ち、19時34分に掛川駅に着いて新幹線に乗り換えました。京都駅に帰り着いたのは21時15分でした。

 これで、大井川鐡道の全ての範囲にて、見るべきものを見て、把握すべき事柄はみんな把握した、と思います。資料やネット上の記載からは得られない、現地に行かないと見えてこない情報が沢山ありました。
 例えば、大井川鐡道の車輌のなかには、廃車になって書類上は消滅しているにもかかわらず、いまも側線などに留め置かれている車輛が幾つかあったりしました。それらの確認と見学は、Nゲージジオラマ作成に向けての見学取材も兼ねましたから、記録メモは70ページ余り、写真画像は約4500枚にものぼりました。特に井川線は細かく観察していたので、色々な学びや発見があって面白かったです。

 ゆるキャンに登場して聖地が数多く生まれた大井川鐡道エリアですが、昔から行楽地として親しまれてきただけあって、普通に観光に行っても充分に楽しめるところだと思います。今後も機会があれば遊びに行きたいです。

  以上、「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る旅のレポートを終わります。  (了)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く39 その8  白糸の滝へ

2024年06月27日 | ゆるキャン△

 翌2月12日の朝は6時ちょっと前に起床しました。外は快晴、宿の「富士宮富士急ホテル」の部屋の窓からは、富士山が御覧のように綺麗に見えました。

 

 このように朝から富士山の姿が拝めますので、富士宮エリアでの聖地巡礼では常に「富士宮富士急ホテル」に泊まるわけです。

 

 朝食は6時半からなので、30分あまりを富士山を眺めて過ごしました。

 

 デジカメの望遠モードで撮ったり。

 

 各務原なでしこと同じ「富士山スキー」ですので、この景色はもう最高でした。この日も頑張るぞ、という気持ちが湧いてまいりました。

 

 6時半からバイキング方式の朝食をゆっくりといただき、部屋に戻って20分ほど休み、支度をして7時半にチェックアウトしました。宿のすぐ西のバスターミナルから7時35分発のバスに乗る予定でした。

 上図は、バスターミナルから宿の「富士宮富士急ホテル」を見上げた図です。この至近距離ですから、宿を出て1分でバスに乗れます。

 

 バスターミナルの2番乗り場に行きました。既に数人の登山姿の方がバス待ちをしていました。

 

 2番乗り場からのバスは、御覧の方面へ行きます。この日の聖地巡礼の最初の目的地は白糸の滝でした。

 

 時刻表をチェックしました。白糸の滝へは、白糸の滝が終点の系統と、白糸の滝を経由して休暇村富士、猪の頭へ向かう系統とがありますが、今回は後者の7時35分発に乗りました。

 

 白糸の滝までの片道運賃は710円でした。移動時間は約40分でした。

 

 バスがやってきましたので乗り込みました。

 

 バスの車内では左側の一番前の席に座りました。

 

 なぜかというと、路線の方向の関係で前方に富士山が見えることが多い、と聞いていたからです。富士宮市街を走っている間はだいたい富士山に向かって走っていましたので、上図のように富士山がよく見えました。

 

 8時5分、白糸の滝バス停で下車、去り行くバスを撮りました。

 

 同じ位置でくるりと回れ右をすると、御覧の通りの景色でした。最高の景色にテンションが高止まりのまま、ザックから地図を取り出して付近の様子を確かめました。

 白糸の滝には、30代の頃に甲府の歴史観光団体に参加していた時期に訪れたことがあります。が、最近に公園化再整備事業が行われて、滝周辺の様相が一変してしまったと聞いていたので、念のために下調べをしましたが、現地についてみても、昔の記憶とは完全に違った景色になっていて、どこがどうなったのか、さっぱり分からなかったのでした。  (続く)

 

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戦車道連盟 M29ウィーゼル 完成です !!

2024年06月26日 | ガルパン模型制作記

 塗装を行いました。劇中車の車体色は米軍の標準であるオリーブドラブであるようですので、手元にあったミスターカラー38番のオリーブドラブ2で吹き付けました。劇中車はインテリアも同色なので、追加工作した踏板をポスカの茶色で塗ったほかは、細かい塗分けは不要と判断しました。

 

 フロントウインドーの枠は筆で塗りました。

 

 履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 運転席の計器類をポスカの白や黒などで塗りました。ペン先が丸いので、チョンと付けるだけで丸く塗れて楽でした。

 

 劇中車に合わせて追加工作したバックミラーは、8番のシルバーで塗りました。

 

 背面に取り付けるスコップと斧は、金属部分を28番の黒鉄色で、木製部分を43番のウッドブラウンで塗りました。ワイパーはエッチングパーツなのでメタルプライマーを塗ってから38番のオリーブドラブ2で塗りました。

 

 スコップと斧を背面に取り付けました。劇中車は背面の様子が不明であるため、キットのガイド指示に合わせました。

 

 ワイパーは、劇中車の仕様に合わせて取り付け位置を中央にしました。

 

 フロントウインドーのパーツを車体に組み付けました。

 

 戦車道連盟の所属車ですので、上図のように該当のマークが車体左右側面中央に付きます。デカールはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.4」より小サイズのものを選んで貼りました。上図は左側面です。

 

 続いて右側面にも貼りました。

 

 以上で、塗装後の組み立てとデカール貼り付けを終えました。

 

 劇中車は斜め前からの俯瞰シーンしかありませんので、例えば上図のような、背面部の様子がわかる斜め後ろからのアングルなどは見られません。見られない部分はキットのガイド指示に従って作りましたので、米軍の車輛の姿になっています。

 

 側面観です。雪上車として開発され、坂も楽に登れるように足回りの前部が低く造られています。

 

 斜め後ろからの図。写真で見ると大きなサイズの車輌に見えますが、実際にはドイツのⅠ号戦車より小さく、日本の九五式小型乗用車よりも小さいです。パーツがみんな細かくて、足回りやインテリアの組み立てには相当の手間がかかりました。

 

 劇中では見られない、右側の斜め前からの図です。

 

 以上で、戦車道連盟のM29ウィーゼルが最終章仕様にて完成しました。製作期間は2023年12月15日から12月23日までで、組み立てに7日、塗装および塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。

 キットは現時点で唯一であるタコムの製品を利用しました。タコムのキットはパーツの合いが良いので、組み立てそのものには不安はありませんでしたが、小型車輌のゆえにパーツが細かく、かなり分割されているので、それらを形にするのに手間取りました。
 また、足回りの軸部が細くて華奢なため、強度を付けるべく瞬間接着剤を用い、いつもなら塗装後に巻き付ける履帯パーツも最初から組み付ける方法を採りました。劇中車仕様に合わせての数ヶ所の追加工作よりも、足回りの組み立てのほうが大変だったと思います。

 多様な車輌が登場しているガルパンでは初の雪上車です。キットもタコムの品のみです。小さくてパーツが細かいので難度はやや高めですが、唯一無二の車輌ですので、作ってみる価値は大いにあるでしょう。

 

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「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その51 千頭駅周辺

2024年06月25日 | ゆるキャン△

 川根両国駅から千頭駅へ徒歩で移動中に上図の川根大橋の横を過ぎました。
 川根両国駅で列車より降りたのが14時9分、その後両国吊橋へ行って上から川根両国車両区を30分ほど見物し、線路沿いの道をたどって側線の留置車輌を見、再び線路に沿ってここまで来ました。時計を見ると14時59分でした。

 

 それから4分後の15時3分に千頭駅前に着きました。まずは上図の奥大井観光案内所へ寄って、まだ買っていなかったゆるキャンポスターを2点購入しました。

 

 続いて、観光案内所前にて営業していた上図の屋台にて、あの豚串を購入しました。

 

 各務原なでしこも食べた、あのBUTAKUSHIです。千頭駅に来てこれを食べないわけにはいきませんね・・・。

 

 BUTAKUSHIを味わった後は、お決まりのコースとなりました。上図のカフェ「うえまる」へ吸い込まれるように寄りました。

 

 そして各務原なでしこも食べたダムカレーをいただきました。ゆっくりと40分ほど過ごし、上図のゆるキャンコーナーもチェックしました。

 アニメ3期では、「音戯の郷」内のカフェスペースにて各務原なでしこがダムカレーをいただいていますが、そこがカフェ「うえまる」が最初にオープンした場所だったそうです。その後に千頭駅前のバス停の向かいの建物内に移転し、さらに移転して現在地にて営業している、という流れだそうです。

 なので、アニメ3期の描写は、カフェ「うえまる」が2019年に最初に「音戯の郷」内にてオープンした頃のものであるわけです。テーブルや椅子はそのまま現在も置かれて、休憩スペースになっています。

 

 千頭駅前に行きましたが、帰りのバスの時刻までまだ一時間余りもありました。それで、もう一ヶ所、以前からちょっと気になっていたお店に立ち寄りました。

 

 そのお店は、千頭駅の東側の車道沿いの南側に位置しています。そこへ向かう途中で、右手に上図の転車台を見ました。あの転車台のNゲージキットも最近に買いましたが、まだ作っていません・・・。

 

 そのお店は、上図の「井川メンパ工房」でした。メンパとは、スギやヒノキなどの薄板を曲げて作られる円筒形の木製の箱のことで、いわゆる曲げわっぱです。日本各地の伝統工芸品となっており、地域によって呼称が異なります。静岡県では静岡市葵区の井川にその工法が伝承され、上図の「井川メンパ工房」など数軒が昔ながらの曲げわっぱを作り伝えています。
 店主とお弟子さんの二人が出て来られましたので、陳列してある製品の概要や井川メンパの歴史などをうかがいました。そのついでに、ゆるキャンの件も聞いてみました。

 実は、この「井川メンパ工房」の製品であるメンパに、ゆるキャン原作者のあfろさんが興味を示し、取材と許可願いに行ったのですが、断られたそうです。そのことは「井川メンパ工房」の店主さんがブログなどで「なぜ断ったのか後悔している」旨を述べていることからも分かりますが、話をうかがった時にその背景事情とかについて聞いておけばよかったな、と思います。

 ですが、それ以上に、ゆるキャンの大井川キャンプ編のストーリーで井川地区がほぼスルー状態になっていることの理由が、ある程度うかがえます。
 周知のように、ゆるキャンには各地の名産品や木工品がよく登場して、幾つかはキャンプで使われています。メンパも木工品ですから、静岡出身のあfろさんも知っていたでしょう。そして漫画にて各務原なでしこ、志摩リン、土岐綾乃が井川でメンパを買ってキャンプ飯の食器として楽しむシーンも原案に入れていたのでしょうが、井川メンパの職人さんに取材も断られたため、井川でのメンパ食事シーンを削るしかなくなり、井川での行動場面をボツにして切り捨てるしかなくなったのでしょう。

 店主さんの話では、取材を断った時に、あfろさんがものすごく困った顔をしていた、との事でした。それはそうでしょう。静岡の伝統工芸品としても名高い井川メンパをゆるキャンにて紹介しアピールする絶好のチャンスを失ったわけですから。

 それで、結果的には井川地区を不自然なほどにスルーする形で原作コミックのストーリーが描かれています。孫ライダーズの二人は井川で給油だけして通り過ぎ、各務原なでしこも井川線アプト式列車の旅を奥大井湖上駅までとしています。原案では井川駅まで乗ることになっていたのかもしれませんが、結果的にそれは実現しませんでした。

 ですが、個人的にはそれで良かったのだろう、と思います。もし井川メンパがゆるキャンに登場して注目され、大勢のファンが買いに殺到したらどうなるでしょうか。職人の手作り生産で量もきわめて限られる井川メンパですから、あっという間に無くなって注文にも対応出来ないに決まっています。山梨県の西嶋和紙のように、伝統工芸品でありながら一定規模の工場もあって大量生産もきき、ゆるキャンとのコラボグッズも積極的に出しているケースとは違うのです。

 なので、「井川メンパ工房」の店主さんがあfろさんの取材を断ったのは、ある意味正解であったと思います。他の井川メンパの職人さんも断ったそうですが、同じ事情によってでしょう。  (続く)

 

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「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その50 川根両国駅側線の留置車輌

2024年06月24日 | ゆるキャン△

 川根両国車両区の上に懸かる両国吊橋より、東の大井川と県道77号線の両国橋を見ました。日は既に西に傾いていて、まだ14時半にもなっていないのに、夕方が近いような雰囲気になっていました。
 川根両国車両区の見学は終えたので、道を引き返して井川線沿いの上の車道を千頭駅へ向かって歩き出しました。

 

 道から左手にずっと線路が見えていて、上図の川根両国駅も見えました。さきに見た貨車も全部見えました。

 

 川根両国駅を見下ろしてから350メートルほど歩くと道はT字交差点となって左右に分かれました。線路沿いにたどる積りなので、左折して線路の上を渡る陸橋に向かいました。

 上図はT字交差点から東をみたところで、井川線の線路と側線の南端、それらをまたぐ陸橋、そして側線に留置される3輌の車輌が見えました。貨車2輌と客車1輌でした。

 

 貨車2輌は、cワフ0形と呼ばれる大井川鐡道専用の有蓋緩急車でした。cワフ0形は、昭和二十八年(1953)12月に4輌が日本車輌製造で製造され、大井川鐡道にて貨物輸送に使用されました。

 

 側線にあった2輌の車番は、cワフ1、上図のcワフ4でした。いま現存する2輌です。あとの2輌、cワフ2とcワフ3は井川線での貨物輸送が終了した後、平成26年に廃車となり、平成30年に群馬県の旧国鉄吾妻線太子支線の太子駅跡地の公園へ移されて静態保存されています。

 その旧国鉄吾妻線太子支線の太子駅跡地の公園というのが、実は、今ゆるキャン原作の連載が進んでいる群馬キャンプ編の野反湖ルートの途中にあります。各務原なでしこ、斉藤恵那、瑞浪絵真のトリオが立ち寄るシーンがひょっとしたら描かれるのかもしれない、とひそかに思っております。

 

 客車1輌のほうは、御覧の通りのボロボロで汚れまくっていて見るに堪えない状態でした。これもう廃車になってるんだろうな、と思いつつ、陸橋を渡りながら見下ろして反対側も見ました。

 

 とりあえず、車番を確かめてみようと扉の脇あたりを探しました。

 

 スハフ503、と読めました。思った通り、既に廃車となっていたスハフ500形客車の3号車でした。

 スハフ500形は、中部電力専用線が昭和三十二年(1957)に大井川鉄道井川線として旅客営業を開始した後の観光客増加に対応するための増備車で、cトキ200形を改造して3輌が両国車両区にて製造されました。
 その後、スハフ502が平成二十三年にスロフ317に改造され、スハフ503は平成二十七年に廃車となって現在に至っています。最後まで休車となっていたスハフ501は令和三年にスロフ318に改造されたため、スハフ500形は書類上は形式消滅となっています。

 ですが、廃車後もスハフ503がこうして残っているので、書類上は存在しないことになっているスハフ500形が実在しているのだと確認出来ました。いずれは解体されるのか、それともスハフ501のようにスロフ300形に改造される予定なのかは分かりませんが、しばらくはこのボロボロの状態で留置されるようです。

 

 これで川根両国駅からの側線上の留置車輛も全て確認し、井川線における全ての車輛の現状を把握しましたので、あとは線路に沿って千頭駅へ戻るだけとなりました。県道77号線に出て大井川を左にみながら、井川線の上を高架橋形式で通る歩道を歩きました。

 

 悠々たる大井川の景色。

 

 井川線の横を千頭駅まで通っていた側線は大部分が廃止撤去されていますが、その面影が上図の橋梁部などにしのばれました。昔はこの側線上を千頭駅から川根両国駅までSL牽引の観光列車が走っていたりしたそうです。

 

 県道77号線の川根大橋のたもとまで来ました。大井川によって東西に隔てられる川根本町の中心街区を結んでいる要衝の鉄橋です。ここまで来ると、千頭駅までは200メートルぐらいとなります。  (続く)

 

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伯爵高校 Ⅳ号戦車G型(1号車)(樅の木と鉄の羽の魔女版) 完成です!!

2024年06月23日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業にとりかかりました。伯爵高校チームの車輛はこれまでに5輌作りましたが、全て同じ車体色で仕上げていますので、今回の隊長車も同様にしました。

 すなわち、車体色はミスターカラー37番のRLM75グレーバイオレットで吹き付けました。履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のタイヤゴム部分はいつものポスカ黒で塗りました。

 

 車外装備品を塗りました。金属部分やワイヤーは28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。

 

 車輪を車体に取り付けました。上下の転輪は接着固定しましたが、起動輪と誘導輪は差し込んだだけでした。履帯と一緒にはめ込むからです。

 

 履帯をはめ込みました。

 

 前部の車外装備品類の取り付け状況です。作中車に合わせる形で予備履帯、斧、ジャッキ、などを配置しました。前面の車載機銃は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 2つの予備履帯のうち、車体前端のラックに掛けてあるほうは差し込んだだけですので、自在に取り外しが出来ます。

 

 左側面フェンダー上の車外装備品類の取り付け状況です。ジャッキ台、スパナ、ワイヤーカッター、予備転輪、パール、クリーニングロッドなどが並びます。

 

 右側面フェンダー上のの車外装備品類の取り付け状況です。パール、ロッド、予備履帯、シャベルなどが並びます。

 

 砲塔の同軸機銃は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 作中車の校章マークは、御覧のように砲塔や車体には見えず、左右のシュルツェンに付いています。片側に5枚あるシュルツェンの前から2枚目に校章マークが付きます。

 

 デカールは、モデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー Vol.3」より一番大きなサイズのものを2枚使用しました。

 

 シュルツェンの前から2枚目に貼りました。

 

 シュルツェンを装着して仕上がりました。シュルツェンはシュルツェン架の先端を穴に通してひっかけているだけですので、取り外しも自在です。

 

 ガルパンのⅣ号戦車G型は、アニメ版では黒森峰女学園チームの所属車が知られますが、シュルツェン未装備なので、今回の車輛のようなものものしい姿ではありません。大洗女子学園あんこうチームのⅣ号戦車の第二形態であったF2型も外見上は準同型でしたが、そちらもシュルツェン未装備でした。

 なので、この伯爵高校チームのⅣ号戦車G型のような完全防御形のスタイルは、大洗女子学園あんこうチームのⅣ号戦車の現行形態であるH型仕様以来です。

 

 実にカッコイイです。このアングルで見ても、決まっています。車体カラーからしてドイツ国防軍車輌の初期のそれですから、いかにもドイツの戦車、という感じです。伯爵高校チームの元ネタであるルーマニア陸軍は、第二次大戦では枢軸陣営に参加して軍用車両もドイツより導入、供与を受けていましたから、伯爵高校チームの車輛がドイツ国防軍車輌と共通であるのも当然です。

 

 以上で、伯爵高校チームのⅣ号戦車G型(1号車)がコミック「樅の木と鉄の羽の魔女」の仕様にて完成しました。製作日数は、2023年5月24日から6月3日までの5日でした。組み立てに8日、塗装および塗装後の組み立てに2日かかりました。

 今回はグンゼの古い製品を利用しましたので、中身はドラゴンの旧キットでありました。現在のドラゴン製品に比べると細部の精密感はやや劣りますが、パーツ割が細かくないのでパーツ数も抑えられていて組み立てるのは楽なほうでした。
 作中車の仕様に合わせてパーツの一部を入り替えたりしましたが、他メーカーのパーツでも調整不要でピッタリ合ったのには驚かされました。予想していたよりも随分と良いキットだな、と思いました。

 今回のキットは、まだ中古品市場でも時々見かけますので、在庫量はまだ残っているようです。公式キットや最近の適応キットとは別に、あえて古い製品でチャレンジして作る楽しみを味わいたい、という方にはおすすめでしょう。

 

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ゆるキャン△の聖地を行く39 その7  富士山観光案内処寄って宮の犬山あおい

2024年06月22日 | ゆるキャン△

 富士山世界遺産センターを見た後、その北にある富士山本宮浅間大社に向かいました。上図は二の鳥居で、その左手前には観光案内所や土産物店が並んでいます。

 

 15時7分、観光案内所に立ち寄りました。観光案内処「寄って宮」が施設の正式名称です。

 

 その観光案内処「寄って宮」のウインドー内側に、この日の4人目のキャラクターパネルが貼ってありました。観光案内処「寄って宮」はこの日は15時15分に終了して閉館となりましたが、パネルは閉館後も見えるようになっているわけでした。

 

 犬山あおいです。これも2期までのデザインとはちょっと変わって、原作のやや子供っぽい雰囲気に近づいている感じでしたが、眉毛と片八重歯の二大特徴はそのままでした。

 

 これで、この日の予定だった4人のキャラクターパネルを全て見る事が出来ましたので、道中安全のお礼と明日の交通安全の祈願を兼ねて富士山本宮浅間大社に参拝しました。

 

 これで4度目の参拝でした。初回は甲府の歴史観光団体に所属して活動していた時期に見学会で訪れましたが、あとの3回は全てゆるキャン聖地巡礼で行きましたので、ゆるキャンの影響力は間違いなく大きいです。

 

 拝殿と、富士山をシンボライズした本殿の独特の姿も、すっかり馴染みの景色のひとつになりました。

 

 参拝後、二の鳥居付近の土産物屋の食事処で、上図の富士宮焼きそばをいただきました。これを食べないと富士宮に来た意味が半減してしまいます。
 ゆるキャン聖地巡礼の三回とも富士宮焼きそばを食べましたが、それぞれ食べたお店が異なります。店ごとに味付けが微妙に異なるので、色々な風味の焼きそばが楽しめます。

 

 富士山本宮浅間大社の境内地から南へ流れる神田川の流れを眺めつつ、奥に見える一の鳥居へと戻りました。

 

 富士山はどうだろう、まだ雲に覆われてるのか、と振り返ると、灰色の雲のなかに薄っすらと輪郭が見えました。明日になれば全容が拝めるだろう、天気予報は快晴とあるからな、と思いました。

 

 一の鳥居前の県道414号線を東にたどりました。上図は一度一の鳥居とその奥の富士山世界遺産センターを振り返ったところです。

 

 しばらく歩いて、富士宮駅に着きました。駅にて明日乗る予定の列車の時刻を確認して、それから上図の宿へと向かいました。富士宮エリアでの宿泊ベースとしていつも利用している、富士宮富士急ホテルです。  (続く) 

 

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戦車道連盟 M29ウィーゼル 作ります !!  その7

2024年06月21日 | ガルパン模型制作記

 ステップ16が完了してガイドの指示に沿った組み立てが終わりましたので、追加工作として幾つかのガルパン仕様への改造を行ないます。まずは上図の黄色枠内と赤円内の二ヶ所において工作を進めます。

 前述したように、劇中車は今回のタコムのキットとは細部で色々と異なります。M29ウィーゼルの1/35スケール適応キットは、昔はモノグラムの製品があったようですが、そちらのほうが劇中車の仕様に近似していますので、おそらくモノグラムのキットが劇中車のモデルとされたのかもしれません。

 上図の黄色枠内には何かをはめ込んで装備するための金具とみられる部品が見えます。タコムのキットでは該当するパーツがありませんので、プラ材でそれらしく形を合わせます。赤円内には何もありませんが、タコムのキットではハンドルとみられる突起がモールドされていますので、削り取ります。

 

 赤円内の何もない箇所にある、ハンドルとみられる突起のモールドです。これを削り取りました。

 

 続いて黄色枠内の部品をプラ材で追加しました。

 

 続いて、上図の赤円内を御覧下さい。キットではこの位置に支え棒のE26が付きますが、劇中車にはありません。

 

 よって、E26は付けないでおきました。上図の赤矢印のようになりました。

 

 さらに、劇中車には上図のように運転席側にバックミラーが付いています。タコムのキットでは該当するパーツがありませんので、ジャンクなどでそれらしく形を合わせます。

 

 バックミラーを追加しました。

 

 以上で車体前部の四ヵ所のガルパン仕様への改造が完了しました。作業中にうっかり指で曲げてしまった右隅のライトも直しておきました。

 

 車体後部におけるガルパン仕様への改造は一ヶ所だけでした。上図は改造が終わった状態です。

 

 改造した箇所は、上図の赤円内の部品です。何の部品かは分かりませんが、タコムのキットではそれとおぼしきパーツがエッチングパーツの中に含まれていました。が、ガイドの取り付け指示がありませんでした。

 

 とりあえず、上図のようにエッチングパーツを取り付けました。

 

 以上で、塗装前の組み立てとガルパン仕様への改造が全て完了しました。  (続く)

 

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「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その49 川根両国車両区

2024年06月20日 | ゆるキャン△

 両国吊橋を渡りながら右手を見下ろすと、御覧のように川根両国車両区がよく見えました。まるで模型のジオラマのようでした。これはNゲージのジオラマ製作のよい参考になるぞ、と思いました。

 周知のように、鉄道模型のNゲージは1/150スケールですので、そのジオラマはだいたいは俯瞰する形で見下ろすことになります。目線の高さや目線より上の位置で製作することはまずありません。

 なので、高い所から見下ろすような形で模型の製作を進めるわけですが、鉄道模型のモデルになる実際の鉄道を、上図のように上から俯瞰する機会というのはそうそうありません。線路や駅の上をまたぐ陸橋や車道などから見下ろしたり、高い駅ビルや隣接するビルなどから見下ろしたりする程度でしょう。

 大井川鐡道においても、高い位置から鉄道を眺められる場所というのは限られています。本線では新金谷駅の車両区の南側の陸橋ぐらいしか思い浮かびません。井川線では山奥の林道から遠く離れて見下ろせるポイントが幾つかあるそうですが、近接して見下ろせる場所はここ両国吊橋ぐらいだと思います。

 

 しかも両国吊橋はゆるキャンの聖地の一つとして知られ、原作でもアニメ3期でも、吊橋を渡る志摩リンと土岐綾乃の場面に上図に近いアングルで川根両国車両区も出ています。上図のような駐機車輌は描かれていませんでしたが、奥の機関車庫や線路はそのまま描かれています。

 

 さきに川根両国駅のホームからもチラリと見えていた列車は、御覧のように「訓練」のヘッドマークが付けられた訓練用の一編成でした。DD20形機関車、スロフ客車、そして上図のクハ600形客車の3輌編成でした。

 

 その訓練列車は、機関車庫に通じる四本の線路のひとつに停まっていましたが、機関車庫へ収容するためではなさそうでした。同じ線路の機関車庫内に別の車輌がシートを被せて保管してあったからです。

 

 両国吊橋を少し北へ渡って移動し、川根両国車両区を斜めから見ました。この角度からは川根両国駅からの本線も見えますが、駅内の線路がストレートに車両区の線路にポイントなどで繋がっていない様子でした。

 

 訓練列車のクハ600形を望遠モードで撮りました。車番はクハ604でした。

 

 機関車庫の脇へ伸びる三本の側線に駐機してある車輌群を見ました。左の機関車庫わきの側線にシートをかぶせて置いてあるのが、おそらくDD100形ディーゼル機関車でしょう。かつて井川線にて8輌が運用されていましたが、いまはDD107号機のみが残り、廃車となった後もずっと川根両国車両区にて静態保存されています。

 

 その隣の、真ん中の側線には3輌の貨車が見えました。手前は川根両国駅でも見かけたcトキ200形貨車ですが、真ん中の貨車はよく見えず、奥の貨車は初めて見る形式でした。奥の貨車は中央が窪んだトレーラーのような形状で、コンクリートらしい方形の塊を5個載せていました。

 

 デジカメの望遠モードを最大限に発揮して、その中央が窪んだ形状の貨車を見つめました。そうか、あれが井川線に1輌が現存しているというcシキ300形貨車か、と思い至りました。

 cシキ300形貨車は、井川線の前身である中部電力専用線において、井川ダム建設の際に発電機や変圧器の大型機材を輸送する必要があったため、昭和二十九年(1954)に飯野産業(現・日立造船)で2両が製造された2軸ボギー低床式大物車の一種です。現在はシキ301のみが在籍し、井川線の保線工事や土砂崩れの復旧工事などで必要な重機を運搬するために使用されているそうです。

 このcシキ300形貨車もNゲージの模型は出ていませんが、国鉄のシキ70形貨車にほぼ一致する姿で、全長が約1メートルほど短いだけなので、甲府モデルさんが出しているシキ70形貨車の1/150ペーパーキットを利用して、長さを約6ミリほど縮めれば、cシキ300形貨車っぽく作れそうだな、と考えています。

 

 その後、機関車庫の内部を望遠モードで覗いてみて、右から2番目の線路上にトーマスファミリーのラスティーに扮したDB1形ディーゼル機関車が入っているのを確かめました。すでに廃車となっていますが、いまも現役として機関車庫内外の牽引移動用に使われているといい、トーマスイベントの度にラスティーとして展示されていることもしばしばだそうです。

 その右隣の線路にも貨車が見えました。川根両国駅でも見かけたcト100形貨車のようでした。

 

 川根両国車両区、なかなか楽しめました。

 現在、5か年計画で進めているNゲージジオラマの製作においては井川線をモデルにしていますが、車両区を再現製作するとなれば、当然ながら上図の川根両国車両区がモデルとなります。建物も少なくて機関車庫は御覧の通りのシンプルなタイプで、線路のレイアウトも分かりやすいので、これに八割ぐらい似せる感じで規模も八割ぐらいにして再現製作を試みてみようか、と思案しています。  (続く)

 

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「ゆるキャン△」に登場しない大井川鐡道を巡る その48 両国吊橋へ

2024年06月19日 | ゆるキャン△

 14時9分、川根両国駅で下車し、向かいのホームに渡って列車を見送りました。

 

 列車はこのあと徐行運転に近い速度で5分をかけて、終点の千頭駅に入りますが、私は川根両国駅周辺の幾つかのスポットを見ながら、線路沿いに車道などをたどって千頭駅へ向かう予定でした。

 川根両国駅から千頭駅までは徒歩で約20分ぐらい、と川根本町の観光ガイドブックにはありましたので、見物も含めて30分程度を見積もっておきました。

 

 列車が走り去った後、川根両国駅の構内には静寂が戻ってきました。側線も含めて線路が4本もある駅は、井川線にはそんなにありませんから、この広さは印象的でした。

 

 降りたホームに戻って、一番東側の側線に停めてある貨車の近くまで見に行きました。上図はトーマスファミリーのキャラクターに扮したcト100形貨車です。

 cト100形貨車は大井川鐵道井川線で使用されている貨車の一種です。形式名に付された「c」は、中部電力所有の私有貨車であることを示し、昭和二十九年(1954)2月に計50輌が日立製作所などで製造されました。その後、中部電力の資産圧縮などによって計40輌が廃車もしくは解体され、2023年時点では10輌が在籍しています。

 この貨車は、Nゲージの模型ではそのものズバリの品は出ていませんが、よく似た貨車がトミーテックの鉄道コレクション第一弾「私鉄木造貨車ワフ+ト」のトの名で出ていましたので、中古ショップなどで計3セットを買いました。アルナインの金属キットで作ったDD20形機関車や客車に繋いで走らせたりもしています。

 

 そしてこちらはcトキ200形貨車です。昭和二十八年(1953)に井川線が中部電力の専用線として全通するのに備えて計50輌が三菱重工業や近畿車輛などで製造されました。
 その後、井川線の貨物輸送の減少と旅客輸送の増加にともなって多くがスロニ200形、スロフ300形、スハフ500形、クハ600形などの客車に改造されており、令和四年現在では5両が在籍しています。事業用として石炭ガラの輸送などに使用されているそうです。

 

 そうか、今回井川駅まで乗った客車のスロニ202も、帰りに乗ったクハ603も、もとはこのcトキ200形貨車だったのですか・・・。御覧のように全長11メートルの長い車輌ですから、客車に改造出来たわけですね・・・。

 この貨車も、Nゲージの模型ではそのものズバリの品は出ていません。似たような品が出ていないかとあちこち探しましたが、出ていないようです。

 

 川根両国駅の構内の側線の二種類の貨車を見ましたので、ホームを通って西側の出入口へ行きました。

 

 ホームの間の踏切から北側つまり井川側を見ました。右側に井川線の車両区である川根両国車両区があり、その建物と車両区内の留置車輌が少しだけ見えました。その川根両国車両区をもっとよく見えるポイントがあるので、そちらへ向かいました。

 

 川根両国駅の西口です。これが駅の出入口かと思うほどの細い路地裏道と階段があり、脇に「両国吊橋 上がる」の看板がありました。ゆるキャン聖地の一つである両国吊橋へは、川根両国駅からも歩いて3分ほどでいけます。

 

 上の車道にあがって北へ進むうちに、右下に川根両国車両区の敷地が見えてきました。1編成の列車が停まっているようで、DD20形機関車の脇に作業員が居るのが見えました。

 

 車道は行き止まりとなって歩道に転じ、上図のように両国吊橋の南詰に通じていました。

 

 両国吊橋の南詰の全景。以前のゆるキャン聖地巡礼の時は向こう側の北詰から渡りましたが、途中で引き返していますので、南詰まで渡っていませんでした。

 

 で、当然ながら渡りました。久しぶりのゆるキャン聖地スポットを楽しみました。アニメ3期でもこの両国吊橋は登場しています。  (続く)

 

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聖グロリアーナ女学院 クルセイダーMk.Ⅲ(2輌目) 完成です!!

2024年06月18日 | ガルパン模型制作記

 2023年5月に聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーを3輌、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリのキットで連続で作りましたが、塗装のほうも3輌まとめて行ないました。車体カラーが同じですから、まとめて塗ったほうが塗料の節約にもなります。

 車体はミスターカラー72番のミディアムブルーに74番のエアスペリオリティブルーと37番のRLMグレーバイオレットを3:1:1の割合で混ぜ合わせた色で吹き付け塗装しました。車輪は19番のサンディブラウンで塗り、ベルト式履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のタイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。タイヤゴム部分に並ぶ丸穴はあえて黒く塗りつぶさず、丸穴が付くのが分かるようにしました。

 

 車輪を取り付け、ベルト式履帯をはめました。イタレリ製のパーツはやや長めで上図のようにユルユルでした。ゴムが延びてしまっているのかもしれませんが、キツキツで車輪に負荷がかかるよりはマシでした。1号車のときと同じように、スカートに隠れる上部の履帯を短くしてホッチキス留めして調整しました。

 

 スカートを取り付けました。このパーツの貼り付けは、後部のほうで地味にズレたりするので、ピッタリ合わせるべく、前後の合いを確認しながら接着しました。

 

 車体の塗装後の組み立てが完了しました。

 

 砲塔の前照灯のレンズのパーツは、劇中車の雰囲気に近づけるために、ウェーブのアイズのクリアパーツに交換しました。ここ二、三年で製作したガルパン車輛はだいたいライト類を同様の工作で透明感マシマシにしていますので、棚に並んでいてもライトを見れば最近の作品だな、と分かります。

 

 追加工作で追加していたバックランプを、ポスカの赤で塗りました。このバックランプのパーツは、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリのいずれのキットにも入っていませんので、実車では標準装備ではないのかもしれませんが、劇中車には付いています。ガルパン独自の仕様なのでしょうか。

 

 主砲の同軸機銃を28番の黒鉄色で塗りました。

 

 校章マークはモデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.4」より同じサイズの3枚をとって貼りました。

 

 後部エンジンフード上の校章マークを貼りました。

 

 砲塔右側側面の校章マークを貼りました。クルセイダーはリベットが多くて砲塔にも並ぶので、デカールを貼る際の位置の目安にもなります。

 

 砲塔左側側面の校章マークを貼りました。

 

 つや消しクリアーを薄く吹き付けて仕上げました。

 

 斜め後ろから見た図です。戦車でこういったアングルはあまり見かけませんが、クルセイダーは背面に燃料タンクがついていて外観上のアクセントの一つになっていますので、後ろからの姿もなかなか決まって見えます。

 

 上図は、撮影時の光の角度、カメラのアングルによって車体カラーが実際よりも青っぽく写っています。背景をブルーにしたのが影響したかもしれませんが、実際の車体色はもう少しグレー寄りになります。

 

 以上で、聖グロリアーナ女学院チームのクルセイダーの2号車(とりあえずクランベリー車)が劇場版および最終章仕様にて完成しました。製作期間は2023年5月22日から5月26日までと5月30日で、組み立てに4日、塗装および塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。

 キットはタミヤの品を使用しました。厳密には中身はイタレリ製品ですが、元製品に見られた不良や異形状などが修正された改訂版にあたります。それにタミヤが兵士フィギュアのパーツを追加しています。

 今回の製作は、ボーダーモデル、タミヤ、イタレリの3つのキットを比較検証のために連続で製作したうちの2番目にあたり、目立つ箇所のみを劇中車仕様に合わせる方針で作りました。砲塔のベンチレーターの位置変更、砲塔の前照灯の位置変更、後部のボックスのハッチの向き変更、の三つは3つのキットの共通作業でしたが、あとは予備履帯ラックの追加工作ぐらいで、殆どストレート組みで進めました。

 キットの組み立ては比較的スムーズに進みました。タミヤが販売するイタレリ製品ですから、実質的にはイタレリのキットを組むわけですが、形状の修正等にともなう金型の改修がなされているのか、パーツの合いは上々で、普通に組み立てても綺麗に仕上がります。ガルパンのクルセイダーの適応キットとしてもおすすめです。

 

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ゆるキャン△の聖地を行く39 その6  富士山世界遺産センターの各務原なでしこ

2024年06月17日 | ゆるキャン△

 富士川楽座の展望ラウンジにて大垣千秋のパネルを見た後、外の景色を見ましたが、見えるはずの富士山は雲に覆われてまったく見えませんでした。まあいいか、明日もあるしな、と考えて道の駅エリアへと向かいました。

 

 道の駅エリアの「富士山フードコートテラス」に行って昼食にする積りでしたが、日曜日でしたのでどのお店も満席、行列状態でした。

 

 それならば、駐車場の横にある仮設プレハブム棟の屋台村に行くか、と思いついてそちらへ行きました。そちらはまだ空いていて行列も見当たらなかったからです。

 

 屋台のひとつが海鮮丼のお店で、シラス丼を300円にて出していましたので、そこへ入って上図のシラス丼をいただきました。

 

 シラス丼、うまし!!こういうので良いんですよ・・・。

 

 富士川楽座を出て14時21分のバスに乗り、34分後の14時55分に世界遺産センター前のバス停で降りました。次の目的地である上図の富士山世界遺産センターが、川越しに見えました。富士川駅へ戻ってJR線で富士宮駅へ行くよりも、バス利用の方が時間的に早いし、富士宮駅からの徒歩移動をやらなくて済みました。

 

 富士山世界遺産センターは、富士山本宮浅間大社の正面大鳥居の西側に隣接しているため、敷地の園池の上に朱塗りの大きな鳥居がそびえています。

 

 とりあえず、富士山本宮浅間大社に向かって一礼。

 

 前にも横を通った時に、思い切った大胆なデザインの建物だなあ、と思いましたが、今回はその内部に入るわけなので、内部も思い切った大胆なレイアウトになっているのかなと思いましたが、実際には予想以上でした。
 富士山および富士山周辺の世界遺産のガイダンス施設ですが、その展示室の並びが螺旋状になっていて、ぐるぐると回りながら上に登り、また回りながら降りるという形でした。

 

 そのエントランスにあった各務原なでしこのパネル。

 

 このアニメ3期のキャラクターデザインはあんまり違和感がありませんでした。2期までのそれと大して変化がなく、どう見てもなでしこだな、と思いました。ただ、原作コミック寄りの、やや子供っぽい雰囲気も加味されていて、それはそれでいいな、と思いました。

 

 キャラクターパネルの横に必ずある案内とスタンプラリー景品の紹介パネル。

 

 その後、螺旋状に配置された展示室やコーナーを、螺旋道をぐるぐると回りながら上に登り、また回りながら降りて見学しましたが、一番印象に残ったのが、富士山の過去の噴火で放たれた大きな火山弾の標本でした。  (続く)

 

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戦車道連盟 M29ウィーゼル 作ります !!  その6

2024年06月16日 | ガルパン模型制作記

 ステップ15では、車体の前部と後部を組み立てます。後部のパーツは前のステップで前倒しで作りましたので、ここでは前部のみを組み立てます。ガルパン仕様への変更が1ヶ所あります。

 

 まず上図のフロントウインドゥのクリアパーツF1において、ガイドの取り付け指示ではエッチングパーツのワイパーTP18を上1か所、下2か所の計3ヶ所に付けますが、劇中車のワイパーは2つで、いずれも取り付け位置が異なります。

 

 御覧のように、劇中車のワイパーは2つです。左右のウインドゥの下端中央に取り付けられ、向きが並列です。キットのワイパーは向きが逆ですので、劇中車に合わせます。

 

 ですが、ワイパーのTP18はエッチングパーツで、クリアパーツの上では塗装も難しいので、塗装後に取り付けることにして、上図のように組み上げました。

 

 ステップ16でも引き続き車体各所の部品を組み立てます。ガルパン仕様への改造が2ヶ所にあります。劇中車に無いパーツが多数あります。E26、TP9、TP10、TP11、TP12、TP13です。劇中車が細部をかなり省略していることが伺えます。

 

 ステップ16で組み立てるパーツ類です。このうちの2つのパーツをガルパン仕様に直します。

 

 一つ目は上図のパーツE53です。キットではその内側に取り外し自在の前照灯がつきますので、おそらくはライトガードかと思われます。ですが劇中車においては取り外し自在の前照灯が外されていますので、前照灯のパーツE7は付けませんでした。
 このライトガードのE53ですが、枠の形状が劇中車のとは異なります。

 

 劇中車のライトガードを見てみましょう。縦の棒の数が少ないのが分かります。これに合わせます。

 

 5本ある縦棒を全て切り取って、劇中車と同じ3本に変更し等間隔に付け直しました。右側の余分な部分もカットしました。

 

 二つ目は上図のパーツC10です。御覧のようにリベットとハンドルが交互にモールドされています。

 

 しかし、劇中車の該当部分においては、リベットはありますがハンドルがありません。これに合わせます。

 

 ハンドルを全てカットしました。これでパーツの改造は完了です。  (続く)

 

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