寸又峡温泉街を抜けて、観光駐車場脇のバス停に向かう途中、右手に上図の鯉のぼりを見ました。
11時19分、寸又峡温泉入口バス停に着きました。千頭森林鉄道の保存車輌が展示してある場所の隣です。
既にバスが待機していました。昨日乗ってきたバスと同じかと思いましたが、ナンバーが違うので同型の別車輌だと分かりました。大鉄バス、つまり大井川鉄道のバス部門にあたる大鉄アドバンスの車輌です。
今回使用した大井川周遊きっぷでこの路線のバスも乗れますから、一泊二日の今回の巡礼行程ではめいっぱい利用出来ました。大井川鉄道本線およびアプト式列車の往復と寸又峡バスの往復とで4900円は大変にお得でした。
11時22分、千頭駅行きで出発しました。乗客は私の他に2人でした。
山奥の峻険な地形のなかの、曲がりくねった道をゆっくり走りました。周りの景色が色々と楽しめました。崖上の道路も少なくなく、豪雨や台風の時期には土砂崩れや路肩崩壊などに見舞われて通行止めになることもあります。
現に今回の巡礼の後の6月に土砂崩れがあって、このバス路線も通行止めとなり、7月20日の時点でもバスは奥泉までの運行となっていて寸又峡へは行けない状態でした。
かなり長い間、下り坂を走ってゆくので、景色が山の中腹から渓谷のほうへ移ってゆくのでした。寸又峡が高地にあることがよく分かりました。
途中で駅と橋が見えました。昨日降りたアプトいちしろ駅とその横の市代吊橋でした。周囲の地形が険しいのがよく分かります。
12時3分、千頭駅に着きました。
千頭駅前は静かでした。平日ですからこんな感じなのでしょう。上図の左半分が、原作コミック第10巻97ページ2コマ目のアングルです。
駅前の様子です。上図左手前の円形ベンチが、原作コミック第11巻8ページ1コマ目で各務原なでしこが川根茶ソフトを食べていた場所です。
駅の向かいに観光案内所、土産物屋が並びます。
土産物屋の屋根の看板に「千頭温泉」とあります。ここも温泉があるのか、と思いましたが、観光案内所で問い合わせたところ、平成9年に源泉が湧出した新しい温泉だと教えられました。大井川の向こう岸に日帰り温泉施設の「千頭温泉 旬」があるほか、付近の旅館3軒に引湯されているそうです。 (続く)