「嗚呼、わしの生まれ育った町が全滅、何ひとつ残っておらん、美しかった石垣、木々、歴史のある建物、全部パー・・・この先、どう生活して行けと言うのか?絶望がわしの全て・・・」
「お爺ちゃん、泣かないでね。お爺ちゃんが生きて見る事はもう出来無いけど、まず12年後には、あの門が復元されるし、それから時間を掛けながらお城や、その他の建物も全て元に戻るから」
「不思議な服装の若者よ、君は誰?」
「100年後の世界から来た時間旅行者で、あなたの子孫です」
「よく判らないが君の目と言葉は信用できる。わしは見れなくても構わない、君の言葉を支えに生きよう」
それから
1958年10月15日 守礼門復元
台風被災地の皆様 失くしたものは取り返せません。でも、新たに手に入れる事は出来ます。応援しています。