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…その(3)

2008-12-14 | 時代の光景U+203CU+FE0E
朝、実家の掃除に戻るため、国道沿いのバス停を捜した。

見事に悪いのが交通の便だ。

いつも思う。
車社会が地方を駄目にしている。
実にもったいない。

まずは、人が歩いている風景を作ること、その街作りだ。

車はたくさん走ってる。
しかし、人間が全く見かけない。
人間だけがいない。…

やっとバスがきた。
乗る人はたくさんいる。
しかし、全て高齢者。

高齢者はたくさんいて、みんなバスを利用するのに、そのバスが1時間に1本。こんなバカな無駄なことをなぜやるのだろう。

武蔵野市で見かけた、住宅地を練り歩くバスがある。
(その良し悪しは僕は武蔵野市の住人ではないからわからない…)

しかしこれを、地方に適応し、ゆっくり走るトロッコ風な小型バスにして、本数を増やし、縦横無尽に町や村を練り歩かせたらどうだろう。
都会で車がいらないのは、地下鉄があるからだ。
地下鉄をトロッコ風バスと置き換えればいい。

通勤者も通学生も、高齢者も大人も、子供も病人もみんな利用するだろう。

常に町や村の隅々をバスが練り廻ることで、治安的にも良いし、安全かつ地域の活性化にもなる。

主だったバス停には、カフェや休憩所を設ける。
そこには、小さなコミュニティーが生まれるはずだ。



午前9時
延岡市内で降りた。

目覚めにコーヒーを飲みたいがどこにもカフェがない。

やはり、ここでも人間を見ない。

ファミレスもMacも街の外れの国道沿いにしかない。


一軒ファミレスを見つけた。

入った。

さながら、クリントイーストウッドのマカロニウェスタンがごとく。

嵐の後の静けさだった。

酒瓶が転がり、飲みかけのビールグラスがいたるテーブルに散らばってる。
奥のテーブルの長イスには、酔っ払いの若者が転がるように爆睡している。

宴会後の居酒屋のようだ。

40過ぎに見える中年の痩せたウエイトレスが、静かに一人後片付けをしていた。

重ねる食器の音が静けさを表していた。
都会で見る、モーニングメニューの穏やかなファミレスの風景はない。

その昔、春日部で見たファミレス風景に似てると思った。

…続く