Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

GLASSONION⭐️LINE ⭐️Facebook⭐️Instagramをもご覧ください❣️🙇‍♂️

『ある女の一生』

2008-12-25 | 時代の光景U+203CU+FE0E
『乙女心研究所』
コメントせずばなるまい。

昨夜、訃報飯島愛を聞き、彼女の一生に合掌した。

『ある女の一生』

太地喜和子
テレサテン
美空ひばり

飯島愛

みな共通した瞳を持っていた。

女の一生は、はかなく、愛おしい。

男には決してなしえない一生を、女は持っている。

遠藤周作、モーパッサンもそこを描きたかったのではないだろうか。

それは、まさしく男が一度は見てしまう、そして生涯忘れることのない母の持つ瞳でもある。

もちろん全ての女がその瞳をさらして生きているわけではない。

しかし男は、女がその瞳を必ず持っていることも知っている。

だから、男には『ある女の一生』は、愛おしいのだ。

誰もが、彼女の因果を薄々感じていたから、彼女の結末にシンパシーを隠せないないだろう。

飯島愛に、さほど興味のなかった人も、彼女の訃報に彼女を愛おしく思えてしまったのではないだろうか。

その答えは、彼女の瞳にある。

無意識に彼女の瞳を読み取っていたはずだ。

救いは、その天国への光でしかなかったのだろうか。

たしか彼女は、毎日新聞TBS系の大手宗教団体の信者のはずだが、その宗教は彼女の平穏を守ってはくれなかったのだろうか。

恐らく、彼女が大きな感染症に感染していたことは間違いないだろう。

そして何よりも、十代に始まった父親との溝が、永遠の呪縛となっていたのではないだろうか。

悲しげな瞳をした女に、男はある種の愛を重ねるものだ。

精一杯生きた彼女に誰もが惜しみない拍手を贈ることだろう。

アジアの片隅に今宵も明かりが灯る。

そのアジアの片隅で、僕等は点と点を繋いでいる。

彼女も点であり、僕等も点である。

それだけが、絶対という平等である。