写真は、数年前のある夏の日の午後。
何とも味のある背中に、思わずシャッターしたビッグイシュー販売のおじさんである。
このおじさんとは、日本ビッグイシュー創刊号からのお付き合いだから、いまじゃすっかり仲良しとなってしまった。
そんなこのおじさんのことが、先日の経済雑誌にデカく掲てると切り抜きを頂いた。
何とおじさんは、月間1500部あまりを販売する全国でトップクラスの販売員なんだそうだ。
なんだか自分のことのように嬉しかった。
駅前でのビッグイシュー販売員は最近ではよくみかける風景だ。
感傷的なことばかりを口にする人もいる。
賞賛ばかりする人もいる。
そこに社会や政治や時代を語ろうとする人もいる。
一冊300円
彼らが手にすることはない。
“売る”がテーマ。
他のトップクラスの販売者は、購読者を携帯登録DMしたり、ネットワーク化したり、この業界もハイテク化される中、このおじさんだけは、毎日朝8時~10時間以上こうして立ち尽くし、アナログ販売で全国トップクラスの販売数だったようだ。
駅前を行き交う人は、毎日こうしてひたすら立ち尽くす、そのおじさんの存在にある日気づいて、ある日ビッグイシューを買ってくれるのだそうだ。
今では、このおじさんの存在はある意味、勇気と真実の存在を確認させてくれる街の灯となっているようだ。
街の灯の認識はとてつもない時間を要する。
きっと七十年の月日の中で、たくさん見てしまわれたのかもしれない。
そして、おじさんにしてみれば、自分がたどり着いたものをやってるに過ぎないのかもしれない。
おじさんは、理屈じゃなく人間のそこに賭けているようだ。
究極の確信犯だ。
そして僕もまた、まさにそこにまんまとやられた中の一人なのだ。
実際のご本人は、とても真面目で誠実で、丁寧でとても低姿勢な方だ。
日焼けされた笑顔が実に気持ちよく伝わってくる。
背中に力がある。
まさに営業の鏡だ。
一冊300円で販売し160円がおじさんの利益となる。
粗利を計算すると気が遠くなり、たいがいの人はめげてしまうだろう。
一冊買ってもらうために、どれだけ多くの通りすがりを見送り、我が身を映すことか。
雨の日、風の日、暑い日、寒い日。
おじさんは、いつしか街の灯となっていた。
街の灯と気づいた時、それは心の灯となるのだ。
何とも味のある背中に、思わずシャッターしたビッグイシュー販売のおじさんである。
このおじさんとは、日本ビッグイシュー創刊号からのお付き合いだから、いまじゃすっかり仲良しとなってしまった。
そんなこのおじさんのことが、先日の経済雑誌にデカく掲てると切り抜きを頂いた。
何とおじさんは、月間1500部あまりを販売する全国でトップクラスの販売員なんだそうだ。
なんだか自分のことのように嬉しかった。
駅前でのビッグイシュー販売員は最近ではよくみかける風景だ。
感傷的なことばかりを口にする人もいる。
賞賛ばかりする人もいる。
そこに社会や政治や時代を語ろうとする人もいる。
一冊300円
彼らが手にすることはない。
“売る”がテーマ。
他のトップクラスの販売者は、購読者を携帯登録DMしたり、ネットワーク化したり、この業界もハイテク化される中、このおじさんだけは、毎日朝8時~10時間以上こうして立ち尽くし、アナログ販売で全国トップクラスの販売数だったようだ。
駅前を行き交う人は、毎日こうしてひたすら立ち尽くす、そのおじさんの存在にある日気づいて、ある日ビッグイシューを買ってくれるのだそうだ。
今では、このおじさんの存在はある意味、勇気と真実の存在を確認させてくれる街の灯となっているようだ。
街の灯の認識はとてつもない時間を要する。
きっと七十年の月日の中で、たくさん見てしまわれたのかもしれない。
そして、おじさんにしてみれば、自分がたどり着いたものをやってるに過ぎないのかもしれない。
おじさんは、理屈じゃなく人間のそこに賭けているようだ。
究極の確信犯だ。
そして僕もまた、まさにそこにまんまとやられた中の一人なのだ。
実際のご本人は、とても真面目で誠実で、丁寧でとても低姿勢な方だ。
日焼けされた笑顔が実に気持ちよく伝わってくる。
背中に力がある。
まさに営業の鏡だ。
一冊300円で販売し160円がおじさんの利益となる。
粗利を計算すると気が遠くなり、たいがいの人はめげてしまうだろう。
一冊買ってもらうために、どれだけ多くの通りすがりを見送り、我が身を映すことか。
雨の日、風の日、暑い日、寒い日。
おじさんは、いつしか街の灯となっていた。
街の灯と気づいた時、それは心の灯となるのだ。