店の奥にある小さなテーブルには、花柄模様のティーカップが2つ、見つめ合うように向かいあってた。
アレサの切ないバラードが朝っぱらから静かに流れていた。
そのテーブルの脇には、窓に沿って細長いカウンターテーブルがある。
僕は誰かが置き忘れた朝刊を見つけて、端の椅子に腰を下ろした。
大きめのマグカップに並々と注がれたコーヒーを、こぼさないようそっとテーブルに置いた。
毎朝このカフェに立ち寄る。
いつもいるスタッフの、整った顔立ちの今風美人の彼女だけが、僕を常連客と認めてくれて、いつも暗黙でコーヒー特盛りサービスをしてくれる。
もしかしたら、僕に惚れてるんじゃないだろうか。
と心配こともあった。
年齢差を考えても、常識的、倫理的にも許されることではない。
と期待したこともあった。
ジャストジゴロ
先日のこと、ジャーナリスト風を気取り、むげん堂の綿のスカーフをさらりと巻きこなす。
完璧な朝だった。
中年の魅力満載に、穏やかな距離感で彼女と会話してたら、偶然彼女の彼氏がやってきて紹介された。
イケメンでしかも礼儀正しいナイスガイだった。
僕はイナバウアーしかなかった。
‥
さて、三面記事を開げてみた。
雪で立ち往生する車や列車や飛行機のニュースが、今日の大きな出来事のようだった。
”それでどうするの‥!?”
花柄模様のお隣に動きがあった。
深刻そうだ。
ほほ~っ別れ話か‥
どれどれ…
結婚式の打ち合わせだった(-"-;)
アレサの切ないバラードが朝っぱらから静かに流れていた。
そのテーブルの脇には、窓に沿って細長いカウンターテーブルがある。
僕は誰かが置き忘れた朝刊を見つけて、端の椅子に腰を下ろした。
大きめのマグカップに並々と注がれたコーヒーを、こぼさないようそっとテーブルに置いた。
毎朝このカフェに立ち寄る。
いつもいるスタッフの、整った顔立ちの今風美人の彼女だけが、僕を常連客と認めてくれて、いつも暗黙でコーヒー特盛りサービスをしてくれる。
もしかしたら、僕に惚れてるんじゃないだろうか。
と心配こともあった。
年齢差を考えても、常識的、倫理的にも許されることではない。
と期待したこともあった。
ジャストジゴロ
先日のこと、ジャーナリスト風を気取り、むげん堂の綿のスカーフをさらりと巻きこなす。
完璧な朝だった。
中年の魅力満載に、穏やかな距離感で彼女と会話してたら、偶然彼女の彼氏がやってきて紹介された。
イケメンでしかも礼儀正しいナイスガイだった。
僕はイナバウアーしかなかった。
‥
さて、三面記事を開げてみた。
雪で立ち往生する車や列車や飛行機のニュースが、今日の大きな出来事のようだった。
”それでどうするの‥!?”
花柄模様のお隣に動きがあった。
深刻そうだ。
ほほ~っ別れ話か‥
どれどれ…
結婚式の打ち合わせだった(-"-;)