2014/11/10
江戸時代から「こんにゃくを食べるとお腹の中がきれいになる」と言われてきました。
便秘の時にこんにゃくを食べるとするりとでる、という方も少なくないでしょう。
では、なぜこんにゃくを食べると便秘に効果があるのでしょうか。今回はその理由をご紹介します。特に頑固な便秘に悩んでいるという方は必見ですよ。
1.こんにゃくはこんにゃくいもをすりおろし、水酸化カルシウムや炭酸ナトリウムで固めたものです。
こんにゃくがプリンプリンとしたゼリーのような食感になるのはこんにゃくマンナンという食物繊維のせいです。
また、こんにゃくの表面はぬるぬるとしていますね。これも食物繊維のせいです。昆布などの海藻の表面がぬるぬるしているのと同じなんですよ。
つまり、こんにゃくという食べ物自体が食物繊維の塊なのですね。
2.食物繊維が便秘に効く理由は、腸の中の悪玉菌を減らし善玉菌を増やすからです。
こんにゃくはそれに加えて便の中の水分を適量にする効果もあるのですよ。
便秘が長引くと便の中の水分が減ってカチカチになっていきます。
石のように硬くなった便が出口をふさいでなかなか便が出なくて苦労した、という経験がある方もいるでしょう。
こんにゃくはそんな硬い便を柔らかくして出しやすくする効果もあるのですね。
頑固な便秘が続いて、ヨーグルトやリンゴでも効果がなかったという方はぜひこんにゃくを試してみましょう。
3.もともと日本人は日常の栄養のほどんどを米や野菜などの植物性のものから摂取していました。
しかし、食生活の欧米化が進むにつれて肉や脂分などの摂取量が増えそれと比例するように便秘に悩む人も増えたといわれています
。こんにゃくは食物繊維の塊ですのでほとんどカロリーがありません。
また、腹持ちが良いのでこんにゃくを食べると必然的に他のおかずを食べる量が減っていきます。
つまり、こんにゃくを多く食べ、肉や脂分の摂取量を減らすと、昔の日本人の食生活に近くなるわけですね。
ご先祖が何百年も続けてきた食生活のほうが体に合っているのは当然です。
便秘に悩んでいる、という方は2~3日こんにゃくを意識して多めに取る食生活を続けてみましょう。
体がリセットされて便秘が解消されるだけでなく、摂取カロリーも減らせて美容にも効果的です。
4.でもこんにゃくは調理法が面倒、という方も少なくないでしょう。
確かにスーパーで売っているこんにゃくはあく抜きが必要ですし、調理の手間もかかります。
しかし、今はゼリータイプのこんにゃくやコンビニのおでんなど手軽にこんにゃくを食べる方法がいくらでもあります。
また、ご飯に混ぜこんで炊くだけのこんにゃくもありますので、気になる方は探してみましょう。
ただし、ゼリータイプのこんにゃくは弾力があってのどに詰まりやすいので、必ずスプーンを使って一口づつ食べるようにしましょう。
5.いかがでしたでしょうか。今回はこんにゃくの便秘への効果についてご紹介しました。
こんにゃくは安価で体にも優しい便秘の解消方法です。便秘に悩んでいる方はぜひこんにゃくを積極的に食べてみてください。