【トカゲが自分の尻尾を食べているような=羊頭狗肉=報道の仕方が、大きな問題だと以前から思っています。】
★現在も続く「狼少年」問題か>
【国=国家元首、内閣総理大臣、農水大臣、全国漁業協同組合連合会=がやることだから安心だろうということでみな受け入れてきた。民間会社=電力発電送電配電会社や電力発電会社を信用して受け入れる人などいない】
★義務教育レベルの5w1H説明理解を無視し、三権分立・普通選挙・議会制・自由民主主義・人権尊重・議員内閣制総理大臣や農水大臣・・・に従うことか>
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By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2021-04-07 更新:2021-04-07
ニュース飯田浩司のOK! Cozy up!飯田浩司佐々木俊尚福島原発
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月7日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。菅総理が全国漁業協同組合連合会の岸宏会長
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【インタビュー】漁業再興へ 浜を守る協同組合運動 岸宏・JF全漁連代表理事会長
――福島原発からの汚染水漏れが大きな問題になっています。国にはどんな対応を求めますか。
原発は国策ですから、われわれもやむを得ない苦渋の選択として、それぞれの漁村が原発を受け入れてきた経緯があります。私自身もそうです。単協の組合長として地元の原発建設にイエスといった一人です。
ただ、それはやはり国家というものがあったから。つまり、国がやることだから安心だろうということでみな受け入れてきたのであって、一民間会社を信用して受け入れる人などいないと思います。
そのなかで今回の事故については、われわれはもともと国がしっかり前に出て対応すべきだと要請してきました。今回の汚染水問題も政府が前面に出るという話になってきたわけですが、私は当然だと思います。
そこでまず第一は汚染水をきちんと処理する仕組みを一日も早くつくっていただきたい。
それから廃炉するにしても何十年もかかる話で、かといって漁業は営々と継続していくわけですから、一日も早く漁業者が安心して出漁できる状況をつくっていただきたい。さらに風評被害や諸外国の輸入禁止などの問題もありますから、国としてきちんと数値を示し、国の内外で情報発信しながら風評被害が出ないよう努力を継続してもらいたいと考えています。
国が前面に出て対応することは、われわれも要請してきたことですから評価しています。後は対応の中身です。いかにスピード感を持ってやるか。2014年度に東電は汚染水を全部処理するといいますが、本当にできるのか、注視していきたいと思います。
【略歴】
きし・ひろし
昭和19年島根県生まれ。関西大学経済学部卒。平成元年島根県漁連常務理事、5年御津漁協代表理事組合長などを経て、18年漁業協同組合JFしまね代表理事会長、22年全国漁業協同組合連合会理事、25年6月同代表理事会長。
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と会談するというニュースについて解説した。
■菅総理が原発処理水問題で全漁連会長と会談へ
菅総理大臣は4月6日、全国漁業協同組合連合会の岸宏会長と7日に会談する方向で調整していることを明らかにした。東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方針について、意見交換する見通しだ。
飯田)この処理水をめぐって、政府は、人体に影響が出ないレベルまで薄めて海に放出する方向で検討しているということですが、漁業者の方は、風評被害を心配されているということです。
■メディアの風評被害の報じ方が大きな問題
佐々木)メディアが報じるときに、「風評被害が心配」と言うけれど、「誰がその風評被害を流すのか」ということです。トカゲが自分の尻尾を食べているような=羊頭狗肉=報道の仕方が、大きな問題だと以前から思っています。
■除染から甲状腺ガンの検診まで、当時は「過剰」にやらざるを得なかった
佐々木)民主党政権時代に原発事故収束担当大臣だった細野豪志さんが『東電福島原発事故 自己調査報告』というタイトルの本を刊行されて、話題になっています。
その本のなかで指摘されているのは、あのときは緊急事態だったので、いろいろなものを過剰にやってしまったということです。
例えば「除染目標年間1ミリシーベルト」について、「そんなに必要ないだろう」と言われたのだけれど、そのくらいやらないとみんなが合意してくれず、除染を進めることができなかった。甲状腺ガンの検診についても、やらなくてもよかったのだけれど、やらないと納得してもらえなかったと書かれています。
■原発処理水問題~ゴールをつくれなかったのが最大の問題
佐々木)この原発処理水の問題も同じです。あそこで放出するという判断はできなかったから貯めるしかなかったのだけれど、除染目標にしてもタンクにしても、甲状腺ガンにしても、「いつまでその過剰な緊急事態的な対応を続けるのか」ということです。「ゴールをつくれなかったのが最大の問題だった」と思います。10年経ってもまだやっているのかという話です。どこかでやめなければいけないのだけれど、やめるとなるとまたそこで風評被害が起きてしまうということで、がんじがらめになっていて、動かなくなってしまっている。
■トリチウム水は健康には問題ない
佐々木)処理水の問題ですが、世界中でトリチウム水は流されています。トリチウムは取り除かなくても自然な水と同じものですから、健康には問題ありません。ALPSで処理をしたタンクに貯まっている水は、まだ若干他の核種も混ざっているのだけれど、これは2次処理と言って、もう1回ALPSを通せば問題ないのです。あらゆるところで検証され尽くしていて、科学的には何ら問題はない。いまさら議論する話でもないわけです。
■なぜ風評被害が起きるのか~メディアが自分たちの問題を解決しなければ進まない
佐々木)未だに「危険だ」と言っている人もいるのですが、そんな声は、いまさら聞く必要はないと思います。「なぜ風評被害が起きると全漁連や地元の漁業者が考えているのか」というところを、もっと掘り起こさなければならないのです。なぜ起きるのかと言うと、「流した」と大騒ぎするからです。そうすると、みんな不安になるから魚を買わなくなるという話になります。その「流した」と大騒ぎするのはメディアなわけです。だから結局、メディアが自分たちの問題を解決しない限り、この問題は前に進まないのです。でも、報じる側は自分たちの問題を一切書かない。このがんじがらめな状況からどう脱却するのかという話ではないかと思います。
飯田)地元の小名浜の漁協の方や福島で漁業や農業をやっていらっしゃる方=地産地消事業者=は、この放射性物質の特性、どういう形で人体に影響を及ぼすことになるのかということにはとても詳しい。わかっているのですよね。
佐々木)東京にいる人間やメディア=自称高偏差値集団=などより、皆さんずっと詳しいですよ。