■2009年に高橋洋一が起こした窃盗事件はえん罪だった?
大蔵省にて輝かしいキャリアを持ち、退官後も活発的に活動していた高橋洋一。しかし、2009年3月24日に書類送検されるという事件を起こしてしまったのです。
事件の内容は、「豊島園 庭の湯」の脱衣所でロッカーから現金や腕時計など30万円相当の金品を窃盗したというもの。この事実は高橋洋一も認めた上で反省の意思を見せ、窃盗被害にあった金品も戻されたため、書類送検となりました。この事実を受け、当時高橋洋一が経済学部総合政策学科教授を務めていた東洋大学は2009年4月20日に懲戒解雇としました。
この事件に対して高橋洋一と交流のあるサイエンスライターの竹内薫は、当時の報道内容を参考に「窃盗犯が犯行現場で2時間ものんびりマッサージを受けるとは考えにくい」と指摘。対してブロガーの山本一郎はこの竹内薫の主張を「不思議な議論」「しょうもない陰謀めいた話に毒されすぎているんじゃないだろうか」と一蹴しました。
見識者の間でさまざまな議論を呼んだこの事件ですが、高橋洋一自身は「事件は私のミスから始まった」とだけ語るに至り、真相は明らかにしませんでした。
■高橋洋一は霞が関埋蔵金の存在を突き止めていた!その驚きの金額とは?
経済学者として高橋洋一が最も注目を集めた主張に、「霞ヶ関埋蔵金」というものがあります。この主張がされた2008年当時、メディアでも盛んに報道されたので記憶にある方も多いのではないでしょうか。
これは元々、中川秀直自民党元幹事長らが使ったことで広まった言葉です。具体的には、日本政府の特別会計の余剰金や積立金のことで、その金額は実に50兆円以上になると言われていました。
しかし、与謝野馨元経済財政政策担当大臣が「埋蔵金なんか存在しない」と公言。これに対して存在を主張していた高橋洋一は、独自に調査を開始しました。その結果、見事にその存在を特定したのです。
50兆円ともなると、それによって経済政策の内容を変える必要があるほどの大金。そんな国策に密接に関わる程のお金の存在を明らかにした高橋洋一の手腕は、見事と呼ぶほかないでしょう。その後も日本の経済事情に対してさまざまな提言を行い、日本の経済が更なる発展をするよう手助けを行い続けています。
■高橋洋一は消費増税に反対している!その理由とは?
「霞ヶ関埋蔵金」の他に高橋洋一が盛んに言及する経済問題として「消費増税」が挙げられます。日本政府は定期的に消費増税を提言し、その度に賛否両論が巻き起こります。高橋洋一は消費増税に対してキッパリと反対の意を表明しています。その理由として、「バランスシート」を挙げています。
バランスシートとは民間企業でも取り入れられている負債と資産を簡略化するためのツールです。高橋洋一が試算したバランスシートによると、日本国の負債は1000兆円ほど。これが日本政府が消費増税の引き上げが必要の訴える根拠の一つです。対して資産は680兆円。差し引きするとおよそ500兆円の負債となり、これ程の額であれば増税を上げる理由には当たらないというのが高橋洋一の主張です。
もちろん増税を行う理由はこれ以外にもあり、この主張だけで「消費増税は必要がないものなんだ」と結論づけるのは早急です。しかし、もしこのような経済問題に興味を持ち始めたのであれば、さまざまなメディアに出演や寄稿を行っている高橋洋一の意見というのは大変参考になるでしょう。