【ワシントン=坂本一之】米国務省のパテル副報道官は12日の記者会見で、
ロシア西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵が「ロシア軍と戦闘作戦を開始している」と明らかにした。
米政府が北朝鮮兵の戦闘参加を公に認めるのは初めて。
パテル氏は会見で、
「1万人以上の北朝鮮兵がロシア東部に送られ、
その大半がクルスク州に移動した」と述べた。
北朝鮮兵は砲撃や無人機の扱い方、基本的な歩兵作戦などの訓練をロシア軍から受けていると説明。
訓練内容について「前線の作戦で重要な能力だ」と指摘した。
一方で、
ロシア軍が北朝鮮兵と連携するには「克服が必要な課題がある」とし、言語の壁や指揮統制などを指摘した。
パテル氏は、
ロシアがウクライナ侵略を継続するために北朝鮮兵を利用しているとして「懸念」を改めて表明。
ウクライナ支援を協議するためブリュッセルを訪れるブリンケン国務長官が北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の指導部と北朝鮮兵問題について話し合うと述べた。
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