父親と息子の真剣勝負～サンタさんからの手紙編～

クリスマスイブの夜にサンタさんがやってきて、翌朝、プレゼントが届いている。

それが一般的だし今までそうだった。

期待に胸を膨らませて起床したコキータくんの所にプレゼントは届かなかった。

ま、まさか？

ついに、ボクにもこんな日が！？

焦ったコキータくんは堪らずこんなメッセージを書いて貼っていた。

必死っ！

夜にはちょっとしたパーティーをし、両親からは毎年恒例の絵本のプレゼントを。

ここ数年は絵本以外の本を選んでいたけど、今年は絵本を選んだコキータくん。帰り道の車内…

もしこのままサンタさんが来なかったら代わりにプレゼント買ってあげるから大丈夫だよ。

いや、来るでしょ、ボク、信じてるし。

深夜、そんなコキータくんの元にサンタさんからの手紙が届いた。

MERRY CHRISTMAS

○○さん、○○くん、今年は少し遅れてしまってごめんなさい。

手紙がなかなか用意されなかったし、探すのが難しいプレゼントだったから大変だったんだよ。

あとはコロナの影響もあって、最近は移動がなかなか難しいのです。

○○さんは…略…。

○○くんは…略、○○くんが欲しがっていたプレゼントはすごく人気があるんだね。

今、世界中を探しているんだけどまだ見つからないんだ。

もしどこかにあったら遅れて届けるかもしれません。

期待しないで待っていてね。

まずは○○だけ見つけたので用意しました。

欲しいやつじゃないかもしれないけれど、一生懸命探して集めたから気に入ってくれたら嬉しいよ。

金色の袋に入れてリビングのどこかに隠してあるよ。

探してみてね。

さて、○○くんはサンタさんのことをまだ信じてくれていますか？

キミくらいの歳になるとだんだん信じてくれなくなります。

信じてくれなくなるとプレゼントを届けることは出来なくなってしまうんだよ。

そうしたらお父さんやお母さんに欲しいものを買ってもらって下さい。

信じてくれている間は私が届けるようにします。

○○くんが欲しいものを探すのは楽しいのでこれからも信じていてくれると嬉しいよ。

これからもずっと君にとってのサンタクロースでいられますように。

ではまた来年。

あっ…(^-^)
良かったね。
サンタさんの想いが世代を越えて受け継がれていきますように。メリークリスマス☆