先日の夜勤中、そらネェから画像と共に謝罪の連絡が入った。
お父さん、ゴメンナサイ。
報告しないといけないコトがあります。
弟のコキータくんとケンカして、怒って蹴ったら、足が壁に当たって穴が空いてしまいました。
あらら。
こういう出来事にも対応にも職業柄慣れてはいる。
とは言え、住み始めて一ヶ月も経っていない家の壁に穴が空くってのはそれなりにショックだ。
とは言え、感情的に怒っても仕方ないので、悲しい気持ちを返信した。
建てたばかりの家の壁に穴が空いてしまったコトの悲しみ。
そして、我が娘が怒りをコントロール出来ずそういう行為に至ってしまったコトへの悲しみ。
そらネェが優しいコだってコトは十分に理解している。
優しいけれど思春期真っ只中なので、コキータくんには色々苛ついている。
年齢相応に自己中で理不尽な行動もある。
まぁ穴が空いてしまったのは仕方ない。
むしろ良いチャンスだと思った。
どうしてそうなってしまったのか。
これからどうするのか。
考えてみて欲しい旨を返信した。
怒りの原因になったコキータくんにも同じコトを伝えた。
翌日帰宅したら二人が玄関まで出てきて「ゴメンナサイ」、そして反省の気持ちを記した手紙を渡してきた。
そらネェは原稿用紙3枚、コキータくんはお手紙1枚。
どちらもよく書けていた。
反省の気持ちがしっかり込められている。
一昔前、施設の子たちが何か悪いコトをすると反省文を書かせるってのが通例だった。
そうするコトで何となく丸く収まるし、指導した感覚を味わえる。
周囲にも理解してもらいやすい。
結果、問題起こす子ほどすらすらと反省文が書けるようになった。
でも過ちを繰り返した。
ん?
なんか違う。
それからは反省文ありきではなく、一人ひとりの心に訴えかける方法を模索し、実践してきた。
周囲にどう思われるかよりも、子どもにとって意味のある方法を選択してきた。
こちらの想いをどうしたら伝えられるのか。
表面だけの反省や形だけの謝罪ではなく、どうしたら今後に繋がっていくのか。
そんな経験を積んできたけれど、今回、我が子二人に初めて反省文を書かせてみた。
その場にいなかったってのが大きな理由だ。
そらネェには怒りとの付き合い方、そしてアンガーマネージメントという考え方を元に今後についてアドバイスした。
コキータくんには、そらネェをそこまで怒らせてしまった行動について振り返らせ、今後についてアドバイスした。
本日、クロス屋さんが来てくれて補修してくれた。
何事もなかったかのように直してくれた。
感激、感心するそらネェだった。
これからはますますこの家を大切にしてくれるだろう。
姉弟喧嘩はするだろうけど、怒りを力任せに物や人にぶつけるコトは無くなるだろう。
いや、無くなるかは分からないけれど、今回の件が一つの自制になるに違いない。
沢山の失敗をするコトで強く大きく優しい大人への階段を上って行って欲しい。
父親として、そんな風に思う。
ちなみに思春期だった頃のボクはそりゃもうひどい息子であり、兄貴だった。
順調に階段を上がれた訳ではなく、両親はじめ多くの人に支えられ、結果的に今のボクがいる。
色々な人に迷惑かけたからこそ、今は公私共に優しく大きな気持ちで子どもに向き合える。
感謝。
人として、そんな風に思う。