今回は外国映画です。
手持ちのDVDの中から選んだものばかりで、もとより古い映画ばかりであることを、お断りします。
作品名(国名)、監督、脚本(有名な人のみ)、音楽(有名な人のみ)、主な出演者を記載しています。
短いコメントを添えています。
①「ローマの休日」(米) 監督・ウイリアム・ワイラー 脚本・ダルトン・トランボ 出演・グレゴリー・ペック オードリー・ヘップバーン エディ・アルバート
ダルトン・トランボの脚本が秀逸。しかし、ローマ警察訪問に関する部分は余分で、私はカットして見ている、とはいうものの、それでもなお、第一位。大人のメルヘンの世界、おとぎ話、ひとときの甘く切ない余韻はいつまでも残る。
②「アパートの鍵貸します」(米) 監督・ビリー・ワイルダー 脚本・ビリー・ワイルダーほか 出演・ジャック・レモン シャーリー・マクレーン
大都会に生きるサラリーマンの生活をユーモアとペーソスで描いたワイルダーの傑作。会話の粋なこと。シナリオを探しているが見当らず。私は日本語字幕は大幅に台詞を縮小しているので気に入らず、日本語吹き替え版が好みですが、この映画の吹き替え版はないようです。レモンとマクレーンだからこそ作れた作品。
③「ドライビング・ミス・デイジー」(米) 監督・ブルース・ベイスホード 脚本・アルフレッド・ウーリー 音楽・ハンス・ジマー 出演・ジェシカ・タンディ モーガン・フリーマン ダン・エイクロイド
黒人への偏見が著しい南部。ユダヤ人の老婦人と黒人の老運転手との20余年にわたる交流。タンディとフリーマン、加えてエイクロイドの軽妙で絶妙な会話と演技がすばらしい。北村和夫吹き替えによるVHFがあったがテープが切れてしまった。この吹き替え版が最高だった。タンディはこのとき80歳。最高齢のアカデミー主演女優賞受賞者となる。フリーマンのうまさも特筆物。
④「ペーパー・ムーン」(米) 監督・ピーター・ボグダノビッチ 出演・ライアン・オニール テイタム・オニール
1930年代、大恐慌時代のアメリカの雰囲気が、白黒の画面、音楽などによってよく出ている。ライアン、テイタム実の父娘、ライアンのすっとぼけたひょうひょうとした演技、特にテイタムのおとな顔負け、何でもお見通しといった演技には舌を巻く。テイタムは9歳、最年少のアカデミー主演女優賞に輝く。
⑤「誓いの休暇」(旧ソ連) 監督・グレゴリー・チュフライ 脚本・グレゴリー・チュフライほか 出演・ウラジミール・イワショフ ジェンナ・プロホレンコ
第2次大戦下のソ連、休暇をもらって家路を急ぐ少年兵と少女との淡い恋、さまざまな出来事を描いたロードムービー。大地のかなたへ消える少年を見送る少女の悲哀、再び帰らない息子を見送る母の慟哭。非戦の願いが伝わってくる旧ソ連、ロシア(ほとんど知らないが)最高の映画といえる。
⑥「シェルブールの雨傘」(仏) 監督・ジャック・ドゥミ 脚本・ジャック・ドゥミ 音楽・ミッシェル・ルグラン 出演・カトリーヌ・ドヌーブ ニーノ・カステルヌオーボ
すべての台詞が歌により構成され、進行して行く異色の映画。全編を小粋でロマンチックで叙情的なルグランの音楽が貫く。映像が特に色彩が美しい。当時20歳だったドヌーブが初々しい。もちろん、歌はすべて本職による吹き替え。
⑦「シベールの日曜日」(仏) 監督・セルジュ・ブルーギニョン 脚本・セルジュ・ブルーギニョン 音楽・モーリス・ジャール 出演・ハーディ・クリューガー パトリシア・ゴッジ
インドシナ戦線で、誤って少女を殺し、撃墜されて記憶喪失になった青年と、不幸な境遇の少女との幼い恋ともいえないような恋、そして悲劇が・・。パリ郊外の小さな池のまわりを散歩するふたり。墨絵のような映像の、息を飲む美しさが深く印象に残っている。
⑧「ジャッカルの日」(米) 監督・フレッド・ジンネマン (原作・フレデリック・フォーサイス) 出演・エドワード・フォックス ミシェル・ロンスデール
フォーサイスの原作をまず読み、映画化が期待されたが、その期待を裏切らなかった作品。長編の原作を圧縮し、テンポよく描いてゆく。暗殺者の活動を描きながら、一滴の血も残虐場面もほとんど見せない。何処までが真実かフィクションかが興味深い。
⑨「大いなる西部」(米) 監督・ウイリアム・ワイラー 音楽・ジェローム・モロス 出演・グレゴリー・ペック ジーン・シモンズ キャロル・ベーカー
大西部を悠々と詩情豊かに描く大作。東部の人間と西部の人間の思想的対立は、今のアメリカにも残る問題。アメリカの良識を代表するペックがプロデュースしたが、興行的には振るわなかったのが残念。
⑩「手錠のままの脱獄」(米) 監督・スタンリー・クレイマー 出演・トニー・カーチス シドニー・ポワチェ
人種的偏見から激しく憎み合っていた白人と黒人の囚人が、つながれた手錠のまま転落したバスから脱走を図った。やがてつながれていた手錠が外れ、二人は別々の道を行こうとするが、不思議な友情が二人には芽生えていた。感動の最後、傷ついたカーチスを抱いたポアチェの切ない歌が心に響く。
こちらは本数も多く、日本映画以上に10本に絞るのに、また順位をつけるのに難渋しました。
明日になれば順位が入れ替わっていることもあるでしょう。
手持ちのDVDの中から選んだものばかりで、もとより古い映画ばかりであることを、お断りします。
作品名(国名)、監督、脚本(有名な人のみ)、音楽(有名な人のみ)、主な出演者を記載しています。
短いコメントを添えています。
①「ローマの休日」(米) 監督・ウイリアム・ワイラー 脚本・ダルトン・トランボ 出演・グレゴリー・ペック オードリー・ヘップバーン エディ・アルバート
ダルトン・トランボの脚本が秀逸。しかし、ローマ警察訪問に関する部分は余分で、私はカットして見ている、とはいうものの、それでもなお、第一位。大人のメルヘンの世界、おとぎ話、ひとときの甘く切ない余韻はいつまでも残る。
②「アパートの鍵貸します」(米) 監督・ビリー・ワイルダー 脚本・ビリー・ワイルダーほか 出演・ジャック・レモン シャーリー・マクレーン
大都会に生きるサラリーマンの生活をユーモアとペーソスで描いたワイルダーの傑作。会話の粋なこと。シナリオを探しているが見当らず。私は日本語字幕は大幅に台詞を縮小しているので気に入らず、日本語吹き替え版が好みですが、この映画の吹き替え版はないようです。レモンとマクレーンだからこそ作れた作品。
③「ドライビング・ミス・デイジー」(米) 監督・ブルース・ベイスホード 脚本・アルフレッド・ウーリー 音楽・ハンス・ジマー 出演・ジェシカ・タンディ モーガン・フリーマン ダン・エイクロイド
黒人への偏見が著しい南部。ユダヤ人の老婦人と黒人の老運転手との20余年にわたる交流。タンディとフリーマン、加えてエイクロイドの軽妙で絶妙な会話と演技がすばらしい。北村和夫吹き替えによるVHFがあったがテープが切れてしまった。この吹き替え版が最高だった。タンディはこのとき80歳。最高齢のアカデミー主演女優賞受賞者となる。フリーマンのうまさも特筆物。
④「ペーパー・ムーン」(米) 監督・ピーター・ボグダノビッチ 出演・ライアン・オニール テイタム・オニール
1930年代、大恐慌時代のアメリカの雰囲気が、白黒の画面、音楽などによってよく出ている。ライアン、テイタム実の父娘、ライアンのすっとぼけたひょうひょうとした演技、特にテイタムのおとな顔負け、何でもお見通しといった演技には舌を巻く。テイタムは9歳、最年少のアカデミー主演女優賞に輝く。
⑤「誓いの休暇」(旧ソ連) 監督・グレゴリー・チュフライ 脚本・グレゴリー・チュフライほか 出演・ウラジミール・イワショフ ジェンナ・プロホレンコ
第2次大戦下のソ連、休暇をもらって家路を急ぐ少年兵と少女との淡い恋、さまざまな出来事を描いたロードムービー。大地のかなたへ消える少年を見送る少女の悲哀、再び帰らない息子を見送る母の慟哭。非戦の願いが伝わってくる旧ソ連、ロシア(ほとんど知らないが)最高の映画といえる。
⑥「シェルブールの雨傘」(仏) 監督・ジャック・ドゥミ 脚本・ジャック・ドゥミ 音楽・ミッシェル・ルグラン 出演・カトリーヌ・ドヌーブ ニーノ・カステルヌオーボ
すべての台詞が歌により構成され、進行して行く異色の映画。全編を小粋でロマンチックで叙情的なルグランの音楽が貫く。映像が特に色彩が美しい。当時20歳だったドヌーブが初々しい。もちろん、歌はすべて本職による吹き替え。
⑦「シベールの日曜日」(仏) 監督・セルジュ・ブルーギニョン 脚本・セルジュ・ブルーギニョン 音楽・モーリス・ジャール 出演・ハーディ・クリューガー パトリシア・ゴッジ
インドシナ戦線で、誤って少女を殺し、撃墜されて記憶喪失になった青年と、不幸な境遇の少女との幼い恋ともいえないような恋、そして悲劇が・・。パリ郊外の小さな池のまわりを散歩するふたり。墨絵のような映像の、息を飲む美しさが深く印象に残っている。
⑧「ジャッカルの日」(米) 監督・フレッド・ジンネマン (原作・フレデリック・フォーサイス) 出演・エドワード・フォックス ミシェル・ロンスデール
フォーサイスの原作をまず読み、映画化が期待されたが、その期待を裏切らなかった作品。長編の原作を圧縮し、テンポよく描いてゆく。暗殺者の活動を描きながら、一滴の血も残虐場面もほとんど見せない。何処までが真実かフィクションかが興味深い。
⑨「大いなる西部」(米) 監督・ウイリアム・ワイラー 音楽・ジェローム・モロス 出演・グレゴリー・ペック ジーン・シモンズ キャロル・ベーカー
大西部を悠々と詩情豊かに描く大作。東部の人間と西部の人間の思想的対立は、今のアメリカにも残る問題。アメリカの良識を代表するペックがプロデュースしたが、興行的には振るわなかったのが残念。
⑩「手錠のままの脱獄」(米) 監督・スタンリー・クレイマー 出演・トニー・カーチス シドニー・ポワチェ
人種的偏見から激しく憎み合っていた白人と黒人の囚人が、つながれた手錠のまま転落したバスから脱走を図った。やがてつながれていた手錠が外れ、二人は別々の道を行こうとするが、不思議な友情が二人には芽生えていた。感動の最後、傷ついたカーチスを抱いたポアチェの切ない歌が心に響く。
こちらは本数も多く、日本映画以上に10本に絞るのに、また順位をつけるのに難渋しました。
明日になれば順位が入れ替わっていることもあるでしょう。
二回とも映画館で。
名古屋のシネラマ名古屋、確か、8階くらいだったかな。
マイフェアレディーもそこで。
パンフも買って集めていました。
今はもう手元にありませんが。
名画は心に残りますね。
マイフェアレディーの「踊り明かそう」は今でも英語で歌えるほどです。
懐かしさをありがとうございました。
「ローマの休日」は私は、津のパール劇場というところで見ていると思います。
その後、VHFを買い、廉価版のDVD、そして2枚組のDVDを買ったという次第です。
もちろん、対訳版も持っています。
津東高校などの教諭をしていた映画評論家の吉村英夫さんのずばり「ローマの休日」(朝日文庫)もいい本です。
「マイフェアーレディ」のDVDもあります。
ベスト11~20位があれば入っているはずです(^^)。
主題歌はすばらしいですね。
スタンダードナンバーともなっている「君住む街角で」と双璧でしょう。
私のヘップバーンのNO,2は「暗くなるまで待って」です。
こんなことは、しゃべり出すとキリがありません(^^)。
コメントをいただき、ありがとうございました。