モクセイ科モクセイ属。 常緑小高木, 樹高4~8m。 とげ状の鋸歯を持つ葉が特徴で、邪気を払う縁起木として生け垣や庭木によく植えられる。 和名のヒイラギは、葉縁のとげに触れるとヒリヒリと痛むことから「ヒリヒリ痛む」旨を表す日本語の古語動詞としたことによる。 原産地(分布):台湾と日本に分布する。 日本では本州(関東以西)、四国、九州、沖縄に分布し山地に生育する。 常緑広葉樹で革質、先端が鋭い棘となった鋸歯がある。 葉は濃い緑色、若樹のうちは葉の棘が多いが老樹になると棘は次第に少なくなり、縁は丸くなって先端だけが棘を持つようになる。 用途:葉に棘があるため防犯目的で利用される。 古くから邪気の侵入を防ぐと信じられ庭木にも利用されてきた。 家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ, 裏鬼門(南西)にナンテンを植えるとよいとされている。 また、節分の夜、ヒラギの枝にイワシの頭を門戸に飾ると悪鬼を払うという(柊鰯)。 開花期:10月~12月中旬。 葉腋に直径5ミリほどの芳香のある白色の小花を密生させる。 雌雄異株で雄株の花は2本の雄シベが発達し、雌株の花は花柱が長く発達して結実する。 11月8日、12月7日、12月25日の誕生花。 花言葉(全般):「用心深さ」、「先見の明」、「保護」。
写真 ヒイラギ(11月17日・楢原町)