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ヤシ科シュロ属。常緑高木。排水良好な土地を好み、乾湿、陰陽の土地条件を選ばず、耐火性、耐潮性も合わせて持つ強健な樹種である。 生育が遅く管理が少なく済むため手間はかからない。 幹は円柱形で分岐せず垂直に伸びる。大きいものは10mほどになる。 幹の先端に扇状に葉柄を広げて数10枚の熊手型の葉をつける。 葉柄の基部に幹に接する部分で大きく三角形に広がり、幹を抱くような形になっている。 この部分下端から下に30~50㎝にわたって幹を暗褐色の繊維質が包んでおり、これがシュロ皮という。 シュロの皮を煮沸し、亜硫酸ガスで燻蒸した後、天日に干したのは「晒葉」と呼ばれ、繊維をとるのに用いられる。 シュロの皮の繊維は、腐りにくく伸縮性に富むため、縄や敷物、タワシ、ホウキなどの加工品とされる。また、シュロ皮を用いて作られた化粧品も販売されている。 原産地:中国湖北省からミャンマー北部まで分布する。 日本では九州南部に自生する。日本に産するヤシ科の植物の中では最も耐寒性が強いため、東北地方まで栽培されていて、中には北海道の石狩平野でも地熱など利用せずに成木出来るものもある。 開花期:5月~6月。 雌雄異株で稀に雌雄同株も存在する。 雌株は5~6月頃に葉の間から花柄を伸ばし、微細な粒状の黄色い花を密集して咲かせる。果実は11~12月に黒く熟す。 10月5日、12月15日の誕生花。 花言葉:「勝利」、「不変の友情」、「祝賀」、「戦勝、「優勝の意」。
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ワジュロ(和棕櫚) 4月20日楢原町
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