トウダイグサ科トウダイグサ(ユーフォルビア)属。一年草、多年草、低木。 耐寒性、耐暑性いずれも強い。 ユーフォルビア属は2,000種以上ある大きな属で、形態も一年草、多年草、多肉植物、低木とバラエティに富み、日本にもナツトウダイなど数種が自生しています。 花壇や鉢植えに利用される耐寒性のある宿根草には、ポリクロア種、キヤラシアス種、キバリッシアス種などがあり、いずれも個性的な草姿と花が魅力で、植え込みの中でもひときわ目立つ存在になります。花は小さいですがその周りの苞が赤や黄色で大きく広がり、色や形が長く残るので、2か月近く観賞することが出来ます。また、端正に重なり合う葉も美しく、特に常緑種は冬花壇の色どりとして重宝されます。木立性のものから這い性のものまで、大きさや形状、色彩なども種によって異なるので、場所や目的によって使い分けるとよいでしょう。
原産地:地中海沿岸地方。 開花期:4月~11月。 この白雪姫はダイヤモンドスター、ダイヤモンドフロストに比べると大きめの苞が全体を覆って一番艶やかです。 花色はオレンジ、白、黄、緑、紫。 茎や葉の切り口から出る液は触れるとかぶれることがあるので注意しましょう。 12月20日の誕生花。 花言葉:「思慕」、「君にまた会いたい」。
写真 ユーフォルビア(白雪姫) 12月3日・花屋
キク科ユリオブス属。常緑低木。 幼苗のうちは草花のように見えますが実は樹木です。 数年育てていると大きく育ってゴツゴツした太い幹になります。 樹高90~100㎝。 低木に分類されています。 原産地:南アフリカ原産。日本へは1,970年代に渡来、比較的新しい花で、当初は鉢植として販売されていた。 団地では地植えにしても越冬出来るため、次第にガーデニングの素材として注目されるようになりました。 現在では一般的な知名度も高くなり庭植え、鉢植えともに人気の花となっています。 開花期:10月~5月。 黄色の花と銀白色の葉色のコントラストが美しい。 11月22日、11月7日、12月31日の誕生花。 花言葉:「円満な関係」、「夫婦円満」、「明るい愛」。
写真 ユリオブスデージー (12月13日・花屋)
ツツジ科イチゴノキ属。別名:ストロベリーツリー。 イチゴの木は果物のイチゴのような実をつけることから、この名で呼ばれますが、バラ科のイチゴでなく、ツツジ科に属する常緑の木本植物です。イチゴの仲間は15種あり、アフリカのカナリア諸島と南北アメリカに分布しています。 本種イチゴの木は地中海沿岸からアイルランドに自生する小型の常緑種で、強い風に耐え、ツツジ科植物には珍しく、アルカリ性の土壌でも生育します。 アセビを大きくしたような濃い緑色の葉を持ち、白い壷形の小さい花を晩秋に咲かせます。 草丈2m。 原産地:地中海沿岸、アイルランド。果実は年を越し、翌秋に緑色から黄色、オレンジ、赤へと変化しながら晩秋に成熟します。さらに成木になると赤くなる樹皮が美しく、花と果実の少ない時期でも観賞できる貴重な花木です。 果実は食べられますがほとんど味がありません。ジャムや果実酒に加工して利用します。 開花期:11月~12月。 実はイチゴよりヤマモモに似ています。 果実観賞期:9月下旬~2月。 花の紅色のアカバナイチゴの木もあります。 12月23日誕生花。 花言葉:「後が楽しみ」、「あなただけを愛します」、「小さな恋」。
写真 イチゴの木(12月16日・清川町)
ツツジ科エリカ属。 常緑性花木。。 別名:ヒース。エリカは繊細な枝に小さな花がびっしりと咲くため、株全体を見るとにぎやかな印象を受けますが、一つ一つの花も可憐で個性豊かです。 エリカ属には740種があるといわれ、そのうち16種がヨーロッパに、他の大部分のものは南アフリカに自生しています。我が国では庭植えなどでよく見かけるポピュラーなジャノミエリカをはじめ、鉢物として40種、50品種位が流通しています。 草姿や開花期、花色、花形など変化に富み、壺状やベル型のものから細長い筒状のものもあり、オシベの葯が黒く目立って、蛇の目のように見えるものも多くあります。また、イギリスなどのヒースランドを形成している種類は耐寒性が強く、寒冷地ではグランドカバーとしても利用されます。 草丈15~300㎝。普通は20~80㎝。 原産地:南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカ。 日本へは大正時代に多くの品種が入りましたが、園芸品種として定着したのはジャノメエリカなど数種類です。 開花期: 開花期は種類によってそれぞれ異なり、春咲き種、夏から秋咲き種、冬咲き種、不定期咲き種に大別されます。 花は壺形、ベル形、細長い筒状など。 色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白。 1月5日、1月6日、1月25日、2月6日、3月1日、3月12日、8月5日、8月8日、9月17日、11月25日、12月5日、12月23日の誕生花。 花言葉:「孤独」、「謙遜」、「休息」、「心地よい言葉」、「博愛」、「幸運」、「裏切り」、「良い言葉」、「幸福な愛」。
写真 エリカ・ファイヤーヒース (12月21日・花屋)
サクラソウ科サクラソウ(プリムラ)属。 別名:ケショウザクラ(化粧桜)。 常緑性一年草、草丈10~50㎝。開花j期間が長く、株全体に白い粉がつくことから、ケショウザクラという名前が付けられています。 耐寒、耐暑性も弱く、6~7月、もしくは9月に種をまいて翌年の春から花を楽しみます。 小輪品種と大輪品種に分けられ、小輪品種はこぼれ種でも毎年よく咲きますが、大輪品種は種が少量しかできず、人工的に種をまいて防寒して冬越し指せる必要があります。 原産地:中国雲南省原産。 日本へはヨーロッパを経由して明治末に渡来した。 サクラソウ属の植物は500~600種あるとされ観賞価値の高いものが多いグループです。 開花期:1月~4月。花色は紫、赤紫、ピンク。白、薄い青、薄い黄色、複色。 3月25日の誕生花。 花言葉:「素朴」、「運命を開く」、「気どらない愛」。
写真 プリムラ・マラコイデス(12月3日・花屋)