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5本の指

2014-06-05 19:25:36 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜は大雨だった。今朝もまだ降っていた。7時半ごろゴミ出しに行って傘さしていても濡れた。着替えをしながら今日は行けないと思った。

 明石の市民会館で映画「そして父になる」と博物館へ「池内草舟・山口南草展」を観に行く予定だ。

 9時前雨が上がったと思ったら薄日がさしてきた。あれ嬉し!出かけた。

 映画は大勢の人で入館するのに外にまで並んで待っていた。空席は少なく一番前の席で観た。よう観えてよかった。

 赤ちゃんの取り違え、間違ったのでなく担当の看護師が故意に取り替えたんだ。そんなことするかな、、と思うが。

 観ていて突然子供の頃母がよく話してくれた5本の指の事を思い出した。

 母は片手を出して「子供はこの指と同じだ、どの子が可愛くて、どの子が可愛くないことはない。みんな同じに可愛いと言っていた。

 終戦までは男の子は大事にされた。うさぎちゃんは上から兄2人、姉、4番目だった。後に弟と妹が1人づつ6人兄弟だ。

 兄と弟は私たち姉妹とは別格だった。いつだったか母になんでそないするねんと聞いたことがある。母はすまして「おばあさんがしていたもの」と答えた。戦前の家庭ではそれが当然だったんだよね。

 中はあらよしなけらよしといわれるぐらい長男、長女は大切にされた。

 母はうさぎちゃんがひがまないよう、5本の指の話をしてくれたと思う。

 待遇は違っても母から疎外された想いはない。誰にも負けなく可愛がって貰った。

 そういう時代っていうか、それが社会の通念だったんだ。

 うさぎちゃんは過度期に育ったので、戦前、戦後の教育、習慣等を身に着けた。よかったことか?そうでなかったかは別として。


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