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社会保険庁、厚生年金旧記録83万件を廃棄

2007-06-23 10:59:22 | Weblog
年金記録紛失問題で、昭和32年10月以前の厚生年金の記録が記載された「旧台帳」のうち83万件が、マイクロフィルムや磁気データにバックアップされずに違法に廃棄されていたことが22日、分かった。このうち71万件は廃棄当時にすでに年金を受け取っていた人たちの分なので実害はほとんどないが、残る12万件には受給前の人の分が含まれることも想定され、年金支給漏れが起きていた可能性がある。

社会保険庁は同日夜、記者会見し、旧台帳の廃棄は、年金記録の原簿の保管義務を定めた厚生年金保険法に違反していることを認めた。ただ、年金記録の元データは全国の社会保険事務所が保管する「被保険者名簿」にも記載されており、社保庁によると、「(政府が入力ミス確認のために行う社保庁のオンライン記録とマイクロフィルムや手書き台帳の記録との)全件照合には支障がない」という。

社保庁によると、廃棄された旧台帳は昭和52年時点で83万件で、年金受給者分が71万件、その他が12万件。厚生年金保険法では、原簿である旧台帳は保管が義務付けられているが、社保庁は独自の文書保管規定によって、昭和34年以降、随時廃棄していた。