自民党の参院選比例代表候補が25日、出そろった。今回もタレントや著名人を擁立し、無党派層の支持獲得に全力を挙げるが、候補者の顔触れを見ると、有権者へのインパクトは今一つ。年金記録漏れ問題での「自民逆風」もあり、タレント候補らが党執行部の期待通りに票を獲得できるかどうかは不透明だ。
自民党は同日、「ヤンキー先生」として知られ、政府の教育再生会議委員を務めた義家弘介氏を最後の比例候補として公認。中川秀直幹事長は「若者の声を代弁できる候補者だ。安倍内閣と若者をつなぐパイプ役になってほしい」と同氏の集票力に期待を示した。
自民党の比例候補は35人。同党は今月、拉致問題担当の中山恭子首相補佐官や、テレビタレントとして活躍する丸山和也弁護士の擁立を相次いで決定。著名人としては、陸上自衛隊の第1次イラク復興業務支援隊長で「ひげの隊長」として親しまれた佐藤正久氏を既に公認した。
2001年の参院選では、「小泉ブーム」の影響もあって、国際政治学者の舛添要一氏(参院政審会長)が158万票、元プロレスラーの大仁田厚氏が46万票で当選。04年参院選では竹中平蔵前総務相が70万票以上を獲得した。このため、党内には著名人候補に対し「1人で数十万票くらい取って、年金問題の逆風をはね返してほしい」(町村派幹部)と求めている。しかし、今回は自民党の苦戦が予想され、「有名人を立てても、ストレートに大量得票に結び付く可能性は低い」(選対幹部)と悲観的な見方も強い。こうした中、大仁田氏が23日、「参院は人気取りの道具ではない」と会期延長を批判して公認を辞退、政界引退を表明した。党内には「当選に自信がないからでは」とささやく声があり、選挙戦全体にも暗い影を落としている
自民党は同日、「ヤンキー先生」として知られ、政府の教育再生会議委員を務めた義家弘介氏を最後の比例候補として公認。中川秀直幹事長は「若者の声を代弁できる候補者だ。安倍内閣と若者をつなぐパイプ役になってほしい」と同氏の集票力に期待を示した。
自民党の比例候補は35人。同党は今月、拉致問題担当の中山恭子首相補佐官や、テレビタレントとして活躍する丸山和也弁護士の擁立を相次いで決定。著名人としては、陸上自衛隊の第1次イラク復興業務支援隊長で「ひげの隊長」として親しまれた佐藤正久氏を既に公認した。
2001年の参院選では、「小泉ブーム」の影響もあって、国際政治学者の舛添要一氏(参院政審会長)が158万票、元プロレスラーの大仁田厚氏が46万票で当選。04年参院選では竹中平蔵前総務相が70万票以上を獲得した。このため、党内には著名人候補に対し「1人で数十万票くらい取って、年金問題の逆風をはね返してほしい」(町村派幹部)と求めている。しかし、今回は自民党の苦戦が予想され、「有名人を立てても、ストレートに大量得票に結び付く可能性は低い」(選対幹部)と悲観的な見方も強い。こうした中、大仁田氏が23日、「参院は人気取りの道具ではない」と会期延長を批判して公認を辞退、政界引退を表明した。党内には「当選に自信がないからでは」とささやく声があり、選挙戦全体にも暗い影を落としている