北越製紙と王子製紙の合併話が物議をかもしています。
要は王子製紙がTOBを北越製紙に仕掛けようとしているのですが
これについては多少人事屋として情報を持っているので
触れさせていただきます。
日本の製紙業界は実は業界再編のまっただ中で合併が非常に増えている業界
なのですが、体質的には非常に古い業界であるために合併すると
もともと大きかったほうの企業がほとんど主導権を握ってしまうことが
多いようで、社内的にはカースト制度のようなヒエラルキーができてしまうこと
が多いようです。
今回のケースでは間違いなく王子製紙が合併後の主導権を握ることが
予想され、そうすると競争力を持っている北越製紙としては合併の
メリットがまったくない(特に従業員にとって)と思われます。
小さいところにとっての合併のメリットとはこのままでは生き残れない
という状況で企業を存続させるためにやむなく合併するということだと思いますが
上述したような製紙業界の体質ではそれ以外はほとんどメリットは
ありません。小さい会社に所属していた従業員はみんな僻地に飛ばされて
しまったとかいう話も聞いたことがあります。
銀行なんかも合併して何年もたつのに役員人事はいまだにそれぞれの旧銀行
の出身者のバランスをとっているとかいう話を聞くと日本の企業では
合併というのはなかなかうまくいかない気がします。・・・
マスコミの報道ではなかなか垣間見ることができないのですが
企業風土と合併というのは密接な関係があるような気がします。
(日本企業すべてがというわけではないのですが古い体質の企業は
うまくいかないケースが多いように思います。要はムラ社会の発想ですね)
ちなみに転職者を「よそ者扱い」していろいろ嫌がらせするという
いまどき信じられない企業風土というのは実は日本の大手企業に
多く存在しています。
なんでこんなこといえるのかって??
数多く面接やっているといろいろな話が聞けるのですよ・・・
ちなみに私自身も転職経験者ですが取るに足らないことで
プロパー社員に難癖つけられた経験はあります。
(今の会社ではありませんよ)