追い詰められた自民党の内紛のニュースを見ながら、私は《(「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」の訳は「軍靴で戦地に立て」だとしても)「ショウ・ザ・フラッグ」の訳は「日の丸を見せろ」ではなく日本語にもあるような「旗色鮮明にせよ(←どっちにつくのかはっきりしろ)」という意味なんだ》と、昔巨泉さんが言っていたことをとりとめもなく思い起こしていた。あの人は内心社民党の政策を胸に抱きながら民主党から出馬して高位当選し、すぐ辞めたのだった。笑。まさに諸行無常だが、今回自民党の対立軸は(党則変更可能の)「両院議員総会」を開くのかどうかで麻生派と反・麻生派の対立が鮮明になっていたが、来週には解散すると麻生は既に明言しているのだからこれを引っ込めるような事態にでもならない限り今更「一致団結」の「シャンシャン手打ち」もない。かと言って党の解体を招くような「大分裂」もとてもじゃないけど想定し難く、では結局誰がいつどのように「割って出る」ことで決着を見るのか、野次馬の私としては人ごとながら興味がないわけではないけれど、今は自民党全8派閥の事務総長会議で(時間がないという理由から「両院議員総会」ではなく)「意見を聞く場を設けること」と「マニュフェストを作ること」で合意に達したとテレビは報じている。反麻生の連中は概ね(地元からの正確な情報等で)「麻生では自分らは落選する」と岩よりも堅く確信しているから「起死回生の神風の襲来」を熱望しており、そのためには「サプライズ」でも「敵失」でも何でもいいから何か事件を起こしたい、起きて欲しいのであるが、一方で野党提出の内閣不信任案には反対票を投じて麻生政権絶対擁護に突進せざるを得なかったのだから、支離滅裂というか、自分でも何をしたいのか、どうしたらこの苦境を脱出出来るのかが全くわかっていない「とほほ」状態なのであり、中川らの『造反』の掛け声だけは響いても、目下公認漏れの元チルドレン唯一人が離党しただけである。あと与謝野と石破の両閣僚が連れ立って麻生に直談判に行ったというのだが、これは解散を思い止まるように進言したということだろうか。与謝野は東京で危ないし、石破も鳥取で危ないということで「解散するったってオラサインしねえぞ。俺たちをクビにしてでも解散する気か!?」と脅かしたのかも知れない、と私は思っていたのだが二人とも総会開催要求の署名にサインした。風雲急である。 . . . 本文を読む