私の独断と偏見によれば選挙(とりわけ国政選挙)というものは総じて①年寄りのお祭りである②何よりも結果が数字で出るところがシビアで興味深い③メディアは毎回結果がどうであれ「有権者の賢明な選択」を無条件で礼賛するのが通例になっている・・のである。①については全国津々浦々のPTA会長やら町会長やらその他名士・著名人らがセンキョのための街頭活動や後援会活動に駆り出されて連日大忙しである。結果自身が応援した候補が勝てばいいが、敗れたとなると熱狂して走り回っていた人たちはショックで寝込んでしまう。②は投開票に不正がないことを前提としている。過去村ムラにあってはムラ幹部に拠る選挙当日の送り迎えや辻つじに監視を立てるなど、不正に近いことは往々にしてあったがそれはさておいて、事前には如何にもご立派なご高説を垂れている社共などの候補らがいざ蓋を開けて見ると「口ほどにもない」ということは珍しくないのだが、今回は逆に、普段偉そうにふんぞり返っている大自民党の大幹部らが、名も無き(?)野党新人候補に敗れて「枕を並べて討ち死に」というケースも充分に想定し得る情勢であって、この、結果が情け容赦なく数字で出てしまうところが「いとおかし」というわけである。③については故福田首相ではないが「天の声もたまには変なこともある」のであって、前回の小泉郵政選挙などはその好例である。勃興期のナチスを見よ。なんでもかんでも「有権者の賢明なバランス感覚」などを褒めちぎればいいというものではないのである。*で、結果であるが、速報のテロップが最初に流れたのがテレ朝だろうか、11:20近くになってまず自公候補の当確という誤報を打った直後に野党=民主・社民・国民候補の当確を打ち直した。「何なんだ、これは?!」と思ったが接戦だったことは間違いない。分裂選挙の海野氏も30数万票、共産候補も6万票を得ているので、自公は「(自称)基礎票」をだいぶ逃げられている計算になる。 . . . 本文を読む