いつまでも心配してもらってる

高校の部活の顧問だった先生が

県の競技協会のトップになっていた



周りの方たちは先生のことを

怖がられているようで

気を使いすぎてるようで



それもそのはず

先生はどこからどう見ても

ヤクザに見える



体格もお相撲さん並みに大きくて

声も大きく迫力がある



職権乱用で先生は

役員の方を使ってよく私を呼ばれる



高校生の頃は反抗ばかりして

脅されるように怒られてばかりいたから



いまだに心配されてるらしい



何でこの前の大会の時

挨拶に来なかった



だって私ひまじゃないし

って軽口をたたいて笑うと



お前何言っとるのや

来なあかんに決まっとるやろ



大声で怒鳴るから

周りに居る役員の方たちは



聞こえなかったかのように

忙しそうにばたばたする



先生も笑ってるんだけど

他の人にはそうは思えないよう



ああそうか

私たちの年代に先生が

よく招集をかけるのは



先生に遠慮することなく

普通に話ができるから



先生

頼りないけど

私は大丈夫だから



それより

先生の愛人に思われてないか

ちょっと心配してる