これがゆとり世代なの？

人が足りないからって

早朝からの駆りだしは



行ったことのない場所へ

話したこともない子供たちを

車で送るというもの



車は六台連ねてで

どうせ皆道わかんないから

ナビで先頭を走ってって言われて



ナビ通り行けばいいかって

気楽に引き受けた



これがとんでもなかった



目的地が近付いてくるにつれ

心臓がバクバクしだした



ありえないくらい細い道を

ナビは平気で

曲がれや進めやって言うから



私の思いとは裏腹に

後ろの子供たちは

わくわくしてきたー

楽しいーなんてはしゃいでる



大きな車は擦るんじゃないかの道で

あまりの不安に車を止めた



だってこの先行き止まりだったら

六台この細い道を

バックすることになる



子供たちが楽しそうに

見てきますって

車を降りて前方に走り出した



結局その先に駐車場はあって



車を降りると

一番大きな車に乗っていた

四台目の若い男性が



「僕の腕を試そうとしたんですか？」

って笑いながら聞いてきた



もっとちゃんとした道を

今更私に教える



笑えない



これが"ゆとり"なのかと

ものすごく感心した