先日、新聞の一面下の広告に載っていた本を買ってきた。

私はこの戦争の終わった翌年に樺太の真岡で生まれた。
両親はこの戦争に翻弄されたに違いないが、父は戦争について話すことは全くなかった。母は逃げたときの様子を話すことがあったが、それがどういうことなのかを私は十分に理解していなかった。
それらの様子が書かれているだろうと思いこの本を買ってきた。
著者は現在45歳の若い岩手大学の准教授であるが、多くの資料と文献を駆使して書かれている。
両親が住んでいた真岡には1945年8月20日早朝にソ連軍が上陸したという。
帯に書かれているように玉音放送の5日後のことである。
住民はどの方向に逃げたのかと疑問に思ていたが、それも書かれていた。
この日だけで真岡住民の443名が亡くなったという。
またソ連の南樺太への侵攻にはアメリカも関与していたことを知った。
更に北海道もソ連の領土になる可能性があったことも記されている。
なお、この本の前半はソ連の満州への侵攻について書かれている。
ロシア大統領は、ウクライナ人とロシア人は歴史的に一体だと主張し、ウクライナに侵攻した。
また、ロシアの大統領は「アイヌはロシアの先住民であり北方四島と北海道は元々ロシアの地である」と述べている。
このことから北方領土が返還されることは、まず有りえないと思われる。
せめて北海道がウクライナのようにならないことを願うばかりである。
「いつの世も陣取をする大人たち」
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