日本においても新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が医療従事者に対して始まっている。
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しかし、当初から少し引っかかることがある。
このワクチンの中身はメッセンジャーRNAという遺伝子であり、新型コロナウイルスでもその成分でもない。今までのワクチンの中身は病原体や毒素であったのでコロナワクチンと呼ぶことが少し気になった。
ワクチンの定義は何処にも見つからないので、国語辞典と英和辞典を見てみた。
岩波国語辞典第二版には「病原体から製し、これを人体・動物体に接種して、体内にその病気に対する抗体生じさせるもの。」と書かれている。
新クラウン英和辞典第4版のvaccineには「ワクチン.→諸種の伝染病の病原菌から作る免疫材料;狂犬病・チフス・肺結核その他諸種の病気の予防に用いられる.」と書かれている。
どちらも病原体から作ると書かれている。
しかし、コロナワクチンは病原体から作られていない。
コロナワクチンを人に接種すると人が自分で従来のワクチンであるウイルス成分を体内に作り出し、結果的には抗体が生じる。
上に載せた写真を見るとmRNA Vaccine とラベルに書かれているので、従来のワクチンと区別して「メッセンジャーRNAワクチン」と呼ぶべきであろう。
今後、国語辞典も英和辞典も改定が必要かも知れない。
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