熱中症対策、水だけ補給は逆効果 高齢者は特に要注意
2014年07月13日 11:15 朝日新聞デジタル
![]() 隠れ脱水チェック |
のどが渇くなどの感覚が弱まっている高齢者は、脱水症状に気づきにくく「隠れ脱水」の状態になり、特に熱中症になりやすい。高齢者は熱帯夜なのに冷房をつけなかったり、寝る前に水分を控えたりしがちなのも危険だ。室内で熱中症を起こすこともある。
兵庫医科大の服部益治教授によると、水だけを補給すると体内の塩分濃度が薄まって尿が出やすくなり、かえって熱中症になりやすいという。服部さんは「水と一緒に梅干しや塩こんぶをとったり、みそ汁を飲んだりするといい」という。
水1リットルに砂糖40グラム(大さじ4・5)、塩3グラム(小さじ0・5)を溶かせば、水分と塩分を補給するための補水液をつくれる。体液に近い濃度なので、寝る前に飲んでも夜間のトイレの回数は増えにくく安心だ。