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外来スズメバチの巣、激減 ペットボトルのわな作戦奏功
長崎県対馬市で繁殖している特定外来生物ツマアカスズメバチの巣の数が、2015年度から16年度にかけて5分の1以下に激減したことが環境省の調査でわかった。調査を始めた13年度以降、初めて減少に転じた。環境省は、乳酸菌飲料が入ったペットボトルの「わな」を使った昨春の捕獲・駆除の作戦が奏功したとみている。
ツマアカスズメバチは大陸原産で体長は2センチほど。12年に国内で初めて対馬市で見つかり、その後、北九州市や宮崎県日南市でも確認された。繁殖力が強く、捕食されるなどしてニホンミツバチなど在来のハチが減少すると懸念されている。
環境省の調査では、対馬市の巣の数は13年度に56個、14年度に150個、15年度に259個と増え続けた。そこで、同省は発酵させた乳酸菌飲料入りのペットボトルに弁のような穴を開け、巣を作る女王バチをにおいでおびき寄せるわなを発案。昨春、地元住民に作製を依頼し、島内約2400カ所に設置した。
16年度の調査では、確認された巣は49個まで減った。住民の報告などから、7千~1万2千匹の女王バチを捕獲・駆除したとみられるという。このわなは100円ほどで作ることができ、数千円はする市販の捕獲器よりも安く済む。穴の大きさ(1・2センチ四方)はこれまでの実験を踏まえ、ツマアカスズメバチが最も入りやすいとみられる大きさにした。環境省は、対馬以外の地域でも大規模な繁殖が確認されれば「対策のモデルとして、この手法での捕獲・駆除を検討する」という。
今年はより多くのわなを設置しようと、住民説明会を開くなど準備を進めており、環境省九州地方環境事務所の担当者は「減ってきた時期に、さらにたたくのが重要」と話している。
「だるま朝日」照らす南三陸の藻場、震災前の水準に回復
2017年3月5日05時06分
寒流と暖流が交わり好漁場として知られる宮城県南三陸町の志津川湾。4日朝には、昇る太陽の下にもうひとつの太陽が続くように見える蜃気楼(しんきろう)「だるま朝日」が、海面に浮かぶワカメやカキなどの養殖いかだを照らした。
同湾は「海の森」といわれる藻場が豊富だ。藻類と海草が魚の産卵場所や水質浄化の役割を果たし、多様な生き物の繁殖やカキなどの養殖を支えてきた。
その藻場も津波で大被害を受けたが、岩礁に根を張るコンブ類の多くはしぶとく生き残り、町ネイチャーセンター準備室によると「ほぼ震災前の水準に戻った。自然の回復力に目を見張る」。
コンブ類2種の南限と北限に近いという湾の希少性から、町は、国際的に重要な水辺を保全するラムサール条約への来年の登録を目指している。「被災地復興を国際的にアピールする機会にもなる」と期待を込め、密集していたカキ養殖のいかだを一部で間引くなど、町は環境に配慮した地域づくりに力を入れている。