第59回県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は6日、橿原市の県橿原文化会館で高校小編成、小学校、大学、職場・一般の部があった。高校小編成の部は奈良育英、西大和学園、大学の部は奈良高専、職場・一般の部はA―Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラとM’s Sound Factoryが代表校・団体に選ばれた。大学、職場・一般の部の代表は20日、高校小編成の部の代表校は21日に兵庫県姫路市の市文化センターである関西吹奏楽コンクールに出場する。

 奈良育英は富山の情景を表現した「吹奏楽のための『越中幻想』」を披露。曲のイメージを何度も話し合い、呼吸や音色をあわせた演奏を心掛けた。部長の藤井佐和さん(3年)は「結果発表の時は心臓がバクバク。代表校に選ばれてとてもうれしいです」。

 西大和学園は津軽海峡を描いた「海峡をわたる風」を演奏した。和風の音色にこだわり、一体感のある演奏に仕上げた。部長の相良琉伎さん(2年)は「今までで一番の演奏になりました。関西大会は今日を超える音楽をつくっていきたいです」と笑顔で話した。

 奈良高専は自由曲で「ジェラシー」を選曲。体でリズムを刻みながら丁寧に和音を奏でた。代表校に選ばれたが結果は銀賞。部長の門坂龍之介さん(4年)は「音の出だしをはっきりさせて、和音を一つ一つ点検して次のステージに臨みたいです」と話した。

 A―Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラの自由曲は委嘱曲「ウィンドオーケストラのための『チルチェ』」。団長の魚谷昌克さん(50)は「変拍子の中で様々な感情を音で表現するのが難しかった。代表に選ばれてうれしいです」と話した。

 M’s Sound Factoryの自由曲は「バレエ音楽『三角帽子』より 隣人の踊り、終幕の踊り」。管弦楽曲を吹奏楽でダイナミックに奏でた。団長の島田昌登さん(45)は「エムズらしい情熱的な音楽を関西大会でも奏でたいです」と意気込んだ。(菅原雄太、田島知樹、神宮司実玲)

■きのうの結果

 高校小編成【金賞】法隆寺国際▽奈良育英▽磯城野▽西大和学園▽奈良大付属▽添上【銀賞】奈良文化▽クラーク記念国際▽奈良情報商業▽大和広陵▽西和清陵▽二階堂▽奈良朱雀▽智弁学園【銅賞】関西中央

 大学【銀賞】奈良高専

 職場・一般【金賞】A―Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラ▽セントシンディアンサンブル▽M’s Sound Factory▽奈良市吹奏楽団▽シンフォニックホーム【銀賞】▽奈良ウインドコンサートファミリー▽遊楽民Plus&Next▽Ensemble G Clef▽生駒ウインドオーケストラ▽Y.S.K.シンフォニックアンサンブル