二十四節気「立秋」。かすかな涼を求めて残暑を乗り切りましょう
初めて秋の気立つがゆえなればなり。七十二候は「涼風至」へ
しかしながら温暖化著しい昨今の夏は、高温と激しい雨、台風にも配慮が必要に。気温が1度あがるたび、空気が抱えることができる水蒸気量は、7%ほど増えるのだとか。気温が上昇すると、抱えた水蒸気が雲や水滴になりにくい。しかしいざ飽和すると、一気に激しい雨になるというわけです。毎日のようにさっと降る夕立があって、その一雨で涼しい風が立つ…そんな夏の風情は、残念ながら失われつつあるようです。
まもなく旧歴のお盆。精霊を迎える盆花の代表「ミソハギ」
地方によって様々ですが、全国的に代表的だとされる花は、ミソハギ、オミナエシ、キキョウ、ハス、ハギ、ユリ、ホオズキ、ナデシコ、ススキなど。これらの花はちょうどお盆の頃に山野で花開き、ハスを除くと野生の草花が多く、昔は8月6日頃~12日頃までの間に、山へ採りに行くという風習もあったよう。この行事を盆花迎えといい、精霊たちが盆花を依代 (よりしろ) として家々へ帰ってくるとされていたのです。
今は花屋で買い求めることが多くなった盆花。その代表格のミソハギはマメ科のハギの仲間ではなく水辺に生える草で、高さは1メートルほど。夏に茎の先に赤紫色の花穂をつけます。名の由来は、「水辺のハギ」。もしくは「禊(みそぎ)ハギ」。神域を掃き清めた「ハギ」、水辺で行われた「禊」。帰ってきた御霊を、このミソハギで禊させ、清めてから自宅へ招き入れる意味合いを持っていたのでしょうか。
400年の歴史をもつ阿波踊りは、踊らにゃそんそん♪
「連」と呼ばれる数十名からなるグループごとに、お揃いの浴衣を着て街中を練り歩く阿波踊り。“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん”と歌詞にあるように、踊り方がわからなくても、祭り当日に入れる「にわか連」があって、初心者でも参加可能なのだとか。本場徳島で阿波踊りを体験する。そんな夏の過ごし方も一興です。