県警は特殊詐欺の手口を多くの人に知ってもらおうと、実際にあった詐欺の電話を録音したデータを動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。担当者は「若い世代に、親などに注意を促してもらえれば」と話す。

 録音データは、8月に県内の70代女性の家にかかってきた電話のやり取り。女性から相談を受けた県警が録音した。

 電話の男は息子をかたり、「子どもができた。相手に旦那がいる」「示談金が300万円。明日までに払わないと裁判を起こすと言われてる」などと事情を説明。金融機関での出金方法などを教え、女性を近くの駅に呼び出し現金をだまし取ろうとする。

 県警のホームページ(http://www.police.pref.nara.jp/別ウインドウで開きます)にあるユーチューブの県警公式チャンネルからたどって、この音声を聴くことができる。捜査2課の永田健史管理官は「地域の防犯教室などでも活用してもらいたい」と話す。