ぐりんのキッチンダイアリー green kitchen in Hamburg

旦那さま(菜食主義)と息子とドイツでのベジーな生活。マクロビ修行とヴィーガン料理と子育て日記。

復活祭のヴィーガンビュッフェ (Omas Gartenスタイリング研究会③3月その2)

2020-03-31 | スタイリング研究会

復活祭イースターのお料理に毎年悩むわが家。

息子は大抵の子どもと同じように卵料理が大好きですが、わが家の旦那さんはヴィーガン。

卵や乳製品、お肉を使わなくてもみんなで一緒に楽しく囲める食卓は?ということで、3月のスタイリング研究会のテーマその2『イースター』では、たまごっぽい丸いモチーフの植物性ヴィーガン料理を準備しました。




『芽キャベツのグラタン』

小さくて丸い芽キャベツ(Rosenkohl)はドイツでは馴染みのある食材。

キャベツは下のかたい部分を切り取って、十文字に切り込みを入れ、葉っぱの汚れを取りのぞきながら水の中につけて洗います。この下処理をしておけば、煮込み料理にもオーブン料理にも使いやすくなります。芽キャベツに全粒小麦粉のショートパスタとトマトソース。グラタンの上にかけた溶けるチーズはVeganの植物性のもので、最近ドイツのスーパーマーケットにはどこにでもだいたい置いてあり我が家でも時々使っています。





『カリフラワーとHirseの揚げ団子』

揚げ団子は2倍量の水で炊いた雑穀のヒルゼ(Hirse、きび、あわ、ひえ)に、茹でたカリフラワーをつぶして混ぜて、塩と醤油で味をつけてから団子状にしたもの。

油で揚げる前に胡麻(又はスターチ等)をまぶしています。卵などのつなぎはなくてもしっとりしていて団子状にまとまり、カリフラワーもいい仕事をして若干クセのあるHirseの味をあっさりと、触感はさっくりの軽い食べ心地の揚げ団子になりました。





『蒸し野菜のカナッペ』

蒸した人参とコールラビ(Kohlrabiカブに似た甘みのある根菜)を、クッキー型などで丸くカットして、上に植物性のペーストと種やナッツでトッピングしただけの簡単なフィンガーフード。




撮影会は春のパーティービュッフェスタイルでした。

グラタンと揚げ物を盛り付けたヴィンテージのお皿は綺麗なエメラルド色のラインが入ったロイヤルコペンハーゲン社(G&B時代)のTEMAというシリーズ。お皿に存在感があるなぁと思いOmas Gartenのバイヤーさんに聞いたところ、クイストゴーのデザインだったんだそうです(!!)

北欧食器はシンプルで温かみのあるデザインが多く、料理を乗せてみるとだいたい何にでもしっくりくるよう作られているからファンが多いのかもしれません。

ヴィレロイボッホやサルグミンヌのお花柄のお皿も組み合わされて気分も盛り上がり、イースターらしくうさぎやひよこの雑貨やお花と一緒に飾ったら、華やかな春のパーティービュッフェの準備完了です。





実際の2020年の春は、離れて暮らす家族とは集まれませんでしたが、みんなで連絡を取り合いながら心穏やかに自宅で家族と過ごす春の休日となりました。





ヴィンテージ食器+フラワーアレンジ @omasgartentokyo 

スタイリング+撮影 @kudomaho5

 


ぷりんぷりんの豆腐チーズケーキ(Omas Gartenスタイリング研究会③3月その1)

2020-03-30 | スタイリング研究会

3月初旬のOmas Garten主催スタイリング研究会第2回目は、春の訪れを感じさせるお花盛り盛りのスタイリング3パターンとなりました。

 

ひとつめのテーマは「春のバースデーパーティー」🤗



 

わが家では誕生日が来るとヴィーガンのショートケーキを毎回作るのですが、

撮影会では豆腐と大豆ヨーグルトを使ったチーズケーキを焼きました。

 

寒い冬も終わりを告げ、粉をぎっしり焼き固めたお菓子はちょっと重たくなってきた季節。ぷるんぷるんに固まった豆腐とヨーグルトがしっとり柔らかい食感のお菓子に仕上がりました。

 

テーマカラーがオレンジ色や黄色のビタミン色なので、ケーキのトッピングにもアプリコットをぎっしりとのせることに。

 

時期的に缶詰のアプリコットを使いましたが、甘酸っぱさがしっとりケーキにぴったりでした。

 

 



 

この豆腐チーズケーキはよくわが家で焼いていたレシピをさらに簡単にしたもの。意外と材料は適当でも固まるんだなと驚いた記憶が😅

 

大豆ヨーグルトが日本だと入手困難かもしれませんが、ドイツだとオーガニック無添加のものがスーパーで簡単に見つかります。

材料が手に入ればぜひ作ってみてください。

 

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豆腐チーズケーキのレシピ

大きなタルト型(28cm)1個分

 

【タルト生地】

植物油(なたね油)100g

メープルシロップ50g

薄力小麦粉150g

全粒小麦粉100g

塩少々

ベーキングパウダー小さじ1

 

【フィリング】

大豆ヨーグルト400g

豆腐200g

植物油(なたね油)180g

バニラ少々

メープルシロップ50g

コーンスターチ大さじ5

レモン果汁1個分

 

【トッピング】

アプリコットなどお好みのカットフルーツ

 

《作り方》

1.Aの油、シロップ、塩をボールに入れて、泡立て器でよく混ぜて乳化させる。

2.Bの小麦粉とベーキングパウダーをよく混ぜてから1に追加して、ヘラでまとめる。

3.型に油を塗っておく。

4.まとまった2の生地を型に入れ、指で型に沿って均一に成型してタルト型を作る。

5.別のボールにCのフィリング材料を全て入れてブレンダーでよく混ぜる。

6.混ざったフィリングを4の生地の上に流しこみ、上にフルーツをのせる。

7.予熱したオーブン175℃に入れて固まるまで約50分ほど焼成すれば完成。

 

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テーブルのコーディネートはビタミンカラーに青と白で南欧風。

見ているだけで気分は爽やかに。

 

白い器はドイツのローゼンタールの薄手のものだそうで、よく見ると繊細な模様が入っていて可憐で憧れます。

 

テーブルクロスは使うだけで特別感が出て、雰囲気が華やいで見えました。青いアンティークのリボンが重ねてあるそうです。

 

 



 

ドイツではこの撮影会のすぐ後からコロナ騒動が広がりました。

 

しばらくお家にこもる生活が続きますが、気分がふさぎがちなこの時期に、食卓にちょっとだけ工夫を凝らして雰囲気を和ませられたらいいなと思います。

 

各ご家庭で皆様が健康なまま今という困難な時期を無事に乗り越えていけますように。