串屋マスターの幸せ。

日々の出来事や、思ったこと趣味のことなどを書いていきたいと思います。

新人運転指導

2008-12-06 11:25:42 | 日々の出来事
今、仕事で新人さんを少しだけ教えています。

え??まだ入社してあなたも半年くらいでしょって?

確かにそうなんですが、私が教えているのは業務内容ではなく、
「トラックの運転操作の基本と安全運転と防衛運転の基礎」
そう今度入社してきた2名の男性は完全なるトラック初心者なのです。

普段は指導社員と引き継ぎをかねて業務内容と共に運転も覚えていきますが、
今回は特別に私が就業後、運転の補習を担当する事になりました。

なにしろトラック初心者、コエぇ~ことこの上なしですわ。
寿命が縮む縮む、タマタマもキューーーッとなる感じを久しぶりに味わいました。



現在、補習を行っているのは2名のうち若い方、
歳は25、既婚、自動車運転歴は2年、バイクは原チャリすら無し。
事故違反歴はなし。
しかも免許とって以来マニュアルに触ったことなしとな。
まぁ、昨今のご時勢ではそれも致し方ないことなのでしょうが・・・・。

もう一人は32歳、バイク経験はスクーターあり、MT車は若干経験有り。
しかし、トラック、1BOXは未経験。
特別な交通教育の経験は無し。
ふ~ん・・・・・・・・。
まぁ、なんでもそうですが、初めてのことが最初から出来る奴なんて早々いるもんじゃありません。「習うより慣れろ」的な部分もありますしね。


考えてみれば、売ってる車のほとんどはAT車。
MTを探す方が難しいくらいになってます、しかも車種も限定されてきます。
(一部のスポーツモデル、商用車、輸出用モデルとか)
普通の車にはマニュアルの設定自体がないものも多いとか・・・。
(すいません、最近の新車にあまり興味がないもので・・・・)
今の時代、マニュアルに乗ったことがないのは仕方が無いのかもしれません。

私が免許とった時は逆で、AT教習はオプションでやらなくてもOKでしたもの。
まぁ大方の人もATも出たてで価格も高く「トルコンなんて」という人が多かったですね、今ほど性能も良くなかったですしね。
当時はクラウン、セドグロの最上級グレードもまだMTでした。
(ATは共にメーカーオプションだったと思います)


さてさて、指導社員(以後、師匠と呼びます)
と少し打ち合わせをして、いざ同乗指導に出発。

クラッチのミートはしかたないでしょう、ハンクラが長いのも、
シフトに手間取るのも慣れていないので、仕方ありません。
この辺は追々慣れていくもんです。
そんなとこはうるさく言っても仕方が無いので、
全般においてスムーズな操作を心がけさせます。
なんてったって、運ぶのは「油」ですから。

それにしても2人とも運転自体が、ヘタすぎる!
まずは一定速度で走れない・・。
よって、前走車との車間距離もキープできない。
車庫入れ(バック付け)なんて話になりません。
何回切り返すんでしょうか。
通常2回の切り替えし設定コースで13回切り返しやっと入る有様。

縦列なんて恐ろしくて見ていられません。
入りの角度はメチャクチャ入ってからジタバタ・・・
内輪差ってしってるかぁ?左の頭気をつけろ~・・・。
まだ縁石まで50センチ以上あるぞ~・・・・・
って「よし!」じゃねぇ!キチンとよせろ!!!。
その上、交差点では歩行者確認ナシで曲がります・・・・・・。

こんな状態でそのままトラックに乗せられるわけはありません。

乗用車でもこれをやっているとしたら今まで無事故はまさに奇跡としか思えない!
休日はニョーボコドモと車でお出かけするそうです。
ショッピングセンターではどうしてるんでしょうか。
大渋滞を引き起こしながら駐車しているんでしょうか。

出発から10分程で私の背中と脇は冷や汗でビショビショになってました。
教習所の教官ていつもこんな恐怖に耐えてるんでしょうね~尊敬です。

せめてもの救いは2人とも真面目で素直な性格なトコロ。
真面目に取り組んでくれているので、希望はあるかと。

会社周辺を1周して道路の広い工業団地へ。
そこから交通量の少ない所を選びスムーズに加速し一定速度で走る練習。
その後、前車との車間距離を一定に走るように指示。

交差点では状況確認、目視を重点に指導して。

バックはとにかく慎重に、けして焦らないように、
ミラーとバックモニターを交互にチラチラ見ながらゆっくり下がって~・・・・・
おおぉ~~~~い!!ちゃんと見てんのかぁ!!!!
あっぶね~なぁ~もぅ~~~~~~。
「見る」じゃなくて「確認」するんだって!
もう、根気良く指示していくしかありませんんね。

初心者にありがちな、一点凝視の癖が中々直らず、
基本的に右ミラーしか見てないんですね。
これは、合格出すまで少々時間がかかるなぁ~・・・・・。

教えるってのは、ほんとに大変だぁ~・・・・・。



しかし、毎日仕事でトラックに乗っていると、ルールの守れないヤツ、
状況判断の出来ないヤツ、根本的に運転の下手なヤツ、多すぎです。
毎日どこかで必ずイライラしてます。

こんなんで良く免許もらえたねぇなんてオバハンはしょうがないですが、
(もともと車の運転をすべきでない人が多いと思われます)
タチ悪いのは50位の建設系の2tトラックに乗ってるオヤジです。
その傍若無人振りには開いた口がふさがらない事もシバシバ・・・。
自分勝手な人が多いということなのでしょうか。

タクシーの乱暴運転ぶりも相変わらずですね。
緑ナンバーをつけた2種免許をもった運転のプロであるはずの人が
何でこんなルールやマナーを無視した運転が出来るのか不思議です。
もちろん、丁寧な運転を心がけている素晴らしいドライバーさんも
たくさんいますが、やはりかなりの確率で目に付きます。

そしてなにより、今の交通社会で一番注意すべきは「高齢運転者」。
私も歳をとります、あと25年くらいでしょうか、私も必ずそう呼ばれます。
確かに車は便利です、足腰が弱ってきたら車で移動した方がいいに決まってます。
しかし、どう考えても危険な運転をする高齢ドライバーが確実に増えてきています。今に始まった事ではないのですが、その数はこれから増える一方でしょう。

現実に高齢運転者の起こす事故数は十年前の約2倍だそうです。

中には、「もみじマーク」をつけているのを勘違いしている輩も多く、
「高齢者なんだから大目に見ろ」的な事を平気でやる者さえ見受けられるしまつ。

法規制を厳しくすればいいとは簡単には言えませんが、
何らかの施策はより必要になってくるでしょう。
もう今現時点で十分必要な状況にあると思いますけどね。

社内的には他人を思いやる心を啓発し続ける事が、目下の私の影の仕事。
事あるごとに、仲間から事故・違反者を出さないように色々な話をしています。


さてさて、この先、交通社会はどうなっていくんでしょうか・・・・。














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