世界史で習う辛亥革命の孫文は尊敬されていない。
国際教養大学・学長 中嶋嶺雄氏の【正論】辛亥革命の今日的な意味は何かが秀逸である。中嶋氏の言葉を借りれば、 『孫文の「三民主義」は、一方、蒋介石統治下で独裁体制を強いられてきた台湾の多くの民衆にとっても、80年代末の李登輝総統の出現によって、自由・民主・均富という「現代の三民主義」が実現するまでは、無関係なスローガンであった。実際、李登輝氏自身、辛亥革命や孫文については、全くといっていいほど語っていない。』である。
台湾人がイメージする『自由・民主・均富』とは、どうやら日本の事の様だ。
革命によって幸せになった人はいるのか。
フランス革命以来、数々の革命が起こったが、実際にはどれも革命後の世界は惨憺たるものだった。惨憺たる世界が現在に至るには艱難辛苦があったのである。
歴史はが革命家を教えるのもいいが、現代社会構築の為に艱難辛苦をなめた人々を讃えること忘れてはならないのではないか。
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