国体について考えてみたい。
文化の日(天長節)から3日経ってしまったのでタイムリーではないですが、国体について考えます。
そう、国民体育大会の国体ではなく、日本の国柄や皇室を表す「国体」です。
どちらの国体も文字と発音が同じです。国体といえば国民体育大会を表す事に社会的な合意が形成されつつあります。「国体」は括弧付きで表現しなければその意味を表すことが出来なくなっています。
二つの国体を区別する方法を考えたい。
日本の国柄や皇室を表す「国体」を國體と、国民体育大会の国体と表現すれば区別できます。
國體は伝統的字体、国体は新字体、それぞれの意味にも相応しいと思います。
日本では、当用漢字と伴に制定された新字体の運用開始から、新字体と伝統的字体を混在させて利用している。
漢字制限政策も行われた。新漢字の利用促進や言葉の言い換えが行われたが、表現の自由との軋轢から、事実上漢字制限は否定された。
漢字制限政策の副作用とも言えるが、伝統的字体と新字体を熟語によって使い分ける表現も登場している。
例えば、危惧と恐懼。惧と懼は新字体と伝統的字体の関係だが使い分けが行われ、現代日本語として定着している。
日本の国柄や皇室を表す「国体」を國體、国民体育大会の国体と表現するアイディアは如何だろうか。
また、このアイディアが適当であるなら國も體も常用漢字に登録して欲しいものである。現在、常用漢字の改訂が行われているので是非検討して頂きたい。
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