関連ブログ記事・・・2022/12/24付「広島市と東広島市を結ぶ幹線道路の事業再評価結果について」
上記ブログ記事で、2023/3/19に全線開通した東広島バイパス・安芸バイパスにつながる幹線道路として
>八本松側で接続する国道2号西条バイパス(1993年までに開通)もまた暫定2車線です。
と書きましたが、ようやく4車線化がほぼ本決まりになりました。国土交通省が発表した令和5年度の道路事業に関する新規事業化候補箇所に含まれています。
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001590080.pdf
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/275855
国土交通省のサイトに、その新規事業採択時評価の内容が掲載されています。
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001594163.pdf
東広島バイパス・安芸バイパスの全線開通で交通量が増え、現在でも渋滞気味なのがさらに激化するとみての事業採択候補への浮上ですが、沿線の関係者から見ると遅きに失した感もあるかも。
延長9.2kmで、全体事業費は約270億円を見込んでいます。もともと完成4車線の計画を暫定2車線で供用しているので、用地買収の規模は大きくないものと思われます。最も工費と工期がかかりそうなのが、対象区間の西端近くにある延長310mの八本松トンネル区間(もう1本トンネルを掘らねばならない)かも。
ちなみに、西条バイパスのうち東側の東広島市西条町下三永~上三永(東広島・呉自動車道の上三永IC付近)は既に4車線で供用されています。そして、その東は上下線が完全別ルートとなっていますが、これはもともと急カーブのある側のみの2車線だったのを、「田万里バイパス」として勾配は急だが直線的な2車線道路を別途建設し(1982年に開通)、こちらを下り坂の東行き車線としたものです。したがって、田万里バイパスの西側では上下線が立体交差する形となっています。
西行き車線の急カーブはもちろん1970年の道路構造令制定以前の産物ですが、今のところこれを解消するための新バイパスの計画はないようです。