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万博会場予定地近くに2020年6月~12月の間だけ存在した高速バス停

2024年1月時点で大阪・関西万博会場のある夢洲に公共交通でアクセスする手段は、北港観光バスがコスモスクエア駅~舞洲間で運行している路線バス「コスモドリームライン」のみです。

http://hokkohbus.co.jp/route/cosmo_dream

万博会場予定地前の夢洲中央バス停には平日は終日停車するのに対し土休日は朝9時台以前の便しか停車しません。一方、幹線道路を挟んで反対側にある夢洲コンテナターミナル前バス停には、勤務者や用務者の利用が見込まれるため、万博会場予定地一帯の整備開始前から平日・土休日とも大半の便が停車しています。ちなみに、最終便に乗り遅れた場合、夢咲トンネル・夢舞大橋とも歩行者通行不可なのでタクシーを呼ぶか誰かの車に乗っけてもらうしかありません・・・

ただ、その夢洲コンテナターミナル前バス停の標柱のすぐ近くに、「大阪バス」と書かれた別の標柱があるのに気がつきました。下の写真の右側です。

コスモドリームラインのバス停標柱。観光貸切バスと間違われないように?円板部分には「北港バス」と書かれています。

そして、大阪バスの標柱。「福知山特急ニュースター号」と書かれていますが、「2020年12月7日から運休」の但し書きがあり、3年以上使われていないことになります。このブログ記事を書いている時点の大阪バス公式サイトの福知山特急ニュースター号のページ(現在休止中のバス停も掲載)には、夢洲バス停は見当たりません。

ということで調べてみると、Wikipediaの「大阪バス」の項目内の「福知山特急ニュースター号」の章に、以下のような記載がありました。

2020年(令和2年)6月28日:「桜島駅」と「夢洲」を新設。USJまで運行されていた1往復が日曜日に限り桜島駅・夢洲に延長される

2022年(令和4年)10月1日:ダイヤ改正。「鶴橋・コリアタウン」(中略)「綾部駅」を新設し、「夢洲」を廃止。福知山駅まで運行していた全便が綾部駅まで延長される

そして、上記項目から大阪バスのサイト内に残っている当時の改正時刻表のpdfファイルに飛べるようになっており、運行されていた頃の時刻は「福知山駅発6:45→夢洲着9:25・夢洲発19:00→福知山駅着21:55」だったとのこと。

流れとしては、最初の緊急事態宣言の解除から約1か月経過後に福知山特急ニュースター号の運行を再開し、何らかの意図があって(部外者にとっては謎ですが)夢洲にバス停を設置したものの、冬になって再び感染者数が増大したのを受けて、半年も経過していない2020年12月6日(日曜日)限りで夢洲に停車する便の運行を休止し、そのまま2年後にフェードアウトというわけですね・・・ 標柱を撤去していないのは、「単に忘れている」か「万博の開幕に向けて運行を再開する意図が社内にある」などが考えられますが、果たして?

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