関連ブログ記事・・・2022/7/7付「球磨川沿いの国道219号は2024年時点も一般車通行止めのまま?」
熊本県のサイトに久々にアクセスしましたが、「令和2年7月豪雨復旧・復興本部会議」は2022/7/6開催の第10回以降、半年以上開催されていません。
https://www.pref.kumamoto.jp/site/r2-gouu/
これまでの10回の会議で方向性が固まったということで、それぞれのプロセスについてある程度具体化させて会議の議題にするレベルにまで昇華するにはかなりの期間が必要ということなのかもしれません。年度末あたりに第11回が開催されることを期待します。
そんな中、九州地方整備局八代河川国道事務所(八代復興事務所ではありません)のサイトに、2023/1/18付で以下のリリース文が掲載されていました。
着工式は2月19日に開催されます。球磨川水系緊急治水対策プロジェクトに基づき、工事着手に向け準備を進めている宅地嵩上げ事業の中では、初めての着工式となるとのことです。
「嵩上げ盛土量:約3万立方メートル、嵩上げ面積:約2ha、嵩上げ高:最大2.9m」と結構な規模ですが、上記リリース文の現状写真および完成予想図で球磨川沿いを通っているのは他ならぬ国道219号であり、当然国道も嵩上げの対象で、完成予想図によれば集落内の道路と同レベルなので2m程度は嵩上げられるのでしょう。
国道219号の嵩上げを神瀬地区の宅地嵩上げ事業の一環として遂行するのであれば、相当な期間がかかるはずです。まず復興事業にとって重要な国道部分を先行して嵩上げするにしても、2mレベルの現地嵩上げであれば仮設道路への切り替えを伴うため1年で済むはずがないと思われます。他地区の宅地嵩上げ事業でも国道219号部分が対象になる可能性があり、全ての工事が完了するまで八代市坂本地区~球磨村大野大橋間の一般車通行止めを続ける気であれば、下手をすると2020年代後半までかかるかもしれません。
なお、神瀬地区の嵩上げ工事については、2022/10/15付で八代河川国道事務所が地元住民向けに行った説明会の模様が、幸いにも?このブログを書いている時点でもNHK熊本放送局のサイトで公開され続けていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20221015/5000017247.html
神瀬地区については「2023年2月に着工、2024年3月完了を目指す」だそうです。災害復興事業ならではの速さですが、地域住民からすると「嵩上げが終わらないと自宅を再建できない」わけで、これでも遅いくらいなんでしょうね。
さらに探すと、2021/9/21に球磨村内で開催された説明会の模様を報道する記事が西日本新聞のサイト内に残っていました。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/804871/
嵩上げ対象は球磨村・芦北町・八代市坂本地区の球磨川沿いの宅地約50カ所で、球磨村内では集落10カ所で最大5メートル程度かさ上げする計画案を示したそうです。本来はこういった情報を地域住民以外にも開示してほしいところですけど。