再入荷しました。
今回はブラウンのカーフストラップです。
後で詳しくご紹介しますが、サイズ、デザイン共に不変的なモデルです。
弊社ではモンブリランをブライトリング主力モデルとして販売してきましたが、ご存知の通り38mmモデルは日本のみの販売で、現在は40mm径のB01搭載モデルにかわっています。
MONTBRILLANT 38 JAPAN EDITION
Ref.A400G89KBA
ケース径:38mm
防水性:30m
¥712,800(税込)
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、モンブリランのモデルとなった時計は1942年に発表された世界初の回転計算尺付クロノグラフの「クロノマット」です。メーカーHPにはクロノマットとは書かれていませんが、現行クロノマットと混同するのを避ける為でしょう。
BREITLING THE BOOK P.94
こちらがモンブリランのモデルとなったクロノマットです。
ブライトリングが1980年代に復活した際、クロノマットという名称を新しいモデルに使った為、モンブリランという別のモデル名にしました。
ちなみにモンブリランという名前は、ブライトリング初の本格クロノグラフ工場をラ・ショー・ド・フォンの町を見下ろすモンブリランという場所に建設したことに由来します。
確かに今回の日本限定に良く似ています。大きな違いは2カウンターか3カウンターか。
あともう少し細かい話をすると、厳密には42年の初代クロノマットではなく2ndモデルをイメージしているという事です。
コチラ↓が2ndモデルです。
こちらは以前弊社で販売した時計です。
ポイントは2つ。アラビア数字では無くバーインデックス。そしてクロノプッシュボタンの形状の違いです。
インデックスに関して言うと初代モデルにもバーインデックスが存在していましたが、ほとんどがアラビア数字です。
そして2ndモデルの最大の特徴は丸型のプッシュボタンです。このプッシュボタンは52年発表のナビタイマーに続いていく訳で、現行機種も全てこの形ですね。
中身は当然手巻き式で、ヴィーナス社製cal.175を搭載していました。
初代モンブリランは1996年に発表され、何度かマイナーチェンジをして現在に至ります。
こちらは先代のモンブリランです。
CHRONOLOG 06 P.24
こちらは先々代モデルです。
文字盤、針が違いますね。また、この頃はサファイアクリスタルでは無くミネラルガラスでした。
中身は現在と同じブライトリングcal.41搭載。
本日、日本限定モンブリランと一緒にフルメンテナンスを終えたモンブリランが届きました。
それがコレ↓
実はコレが初代モンブリランです。
間違い探しのようですが、特徴は2つ。
1つ目はインサイドベゼルが白色の為、文字盤が小さく感じる。
2つ目は日付け表示が有りません。
これらの特徴から、初代モンブリランが最もオリジナルに近いデザインであったと言えると思います。
中身もこの時計だけブライトリングcal.30搭載です。これはcal.41とほとんど同じですが、カレンダーディスクの有無による違いですね。
ブレスレットも各世代でそれぞれ違いますが、この特徴的なバックルは初代モンブリランの特徴です。
なかなか魅力的な時計ですよね。
ついでに今回の初代モンブリランの修理内容をカルテを見ながらご紹介したいと思います。
・オーバーホール
・長・短針交換
・インサイドベゼル交換
・パッキン交換
・ケース・ブレス磨き
・ケース・ブレス洗浄
・点検・調整他
約6.5万円の修理でした。
正規割引無しだとこの値段の倍という事ですね。
また、最近はメンテナンス後の精度(実測値)の記入もあります。
今回は+1~+4秒/1日です。この精度であればクロノメーター規格にバッチリおさまってきますね。
ここまでメンテナンス体制が整っているメーカーはほとんどありません。
さすがブライトリングですね。
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