以前お客様とお話をしていまして、存在は知っていましたが、冷静に考えるとすごい時計です。
スプリットセコンドフライバッククロノグラフパーペチュアルカレンダー
Ref.4286P-3642-55B
ケース径:42mm
ケース厚:15mm
ケース材:18Kレッドゴールド
防水性:50m
\6,279,000(税込)
非常に複雑なグランドコンプリケーションウォッチです。
機能は、クロノグラフ、スプリットセコンド、フライバック、ムーンフェイズ、永久カレンダー、日付け表示です。
デザインもすごくイイですね。バランスがとれています。
もう1つ、価格もGoodです。確かに600万円は超えますが、他社では絶対に無理ですね。
そもそも、スプリットセコンド+永久カレンダー+α機能の時計は一部のメーカーでしか作られておらず、軽く1000万円越えですね。
かつてIWCにダヴィンチラトラパンテというモデルがありましたが、これはスプリットセコンド+永久カレンダー+ムーンフェイズでした。値段もかなり抑えられていたと思います。ベースにETA7750をつかったモデルでしたので、今回のものとは別物ですね。
機能は違えど、スプリットセコンド+永久カレンダー+α(リピーター、トゥールビヨン除く)というと、パテック・フィリップのRef.5204P(プラチナケース)約2700万円、昨年発表された、ランゲアンドゾーネの1815ラトラパンテパーペチュアル(18KPG)1700万円ですから、かなり高額です。
cal.56F9A
パワーリザーブ:40時間
石数:38
部品数:466
さすがにこれだけの機能があるとパーツ数400は超えてきますね。
特に注目したいのが、自動巻きスプリットセコンドクロノグラフです↓
cal.1186
ブランパンは1988年に、世界最薄の手巻きスプリットセコンドクロノグラフcal.1181の開発に成功しました。
その翌年の1989年、世界初の自動巻きスプリットセコンドを発表しました。2つのコラムホイールを備えた、クラッシックな設計を忠実に守ったブランパンらしい機械と言えます。ちなみにETA7750はコラムホイール式ではなくカム式です。ca.1181やcal.1186は操作性、耐久性に優れたコラムホイール式、つまり高級機という訳です。
話を戻しますと、この自動巻スプリットセコンドムーブメントに永久カレンダー、ムーンフェイズがのってくるのですから、cal.56F9スゴイです。
言い忘れましたが、この機械フライバック機能までついていますから、かなりポテンシャルが高いです。
中身も大事ですが、外装も良いのがこの時計の特徴。
ここで紹介したのは、ムーンフェイズのかわりにトゥールビヨンを入れたコレ↓です。
約2500万円です。トゥールビヨンが追加されただけなのですが、この価格差です。
それはさて置き、サイズ、ケース、文字盤デザインはほぼ一緒です。
文字盤
色は若干クリームがかった乳白色です。
針、字体、インダイアルの立体感は個人的に好みです。
ケース
素材は18Kレッドゴールド。文字盤との相性がイイです。
さすがに厚みはありますが、全体的な丸みがGoodです。
リューズ、プッシュボタンはかなりがっしりしていますね。
インデックス
直線的なアプライドのローマンインデックス。
このあたりも古典的な良さを感じます。
気になる時計です。
林時計鋪
〒514-0028
三重県津市東丸の内19-6
TEL/059-228-3079 FAX/059-228-9948
E-mail/h-tokeiho@h-oyaji.jp