DUOMETRE CHRONOGTAPHE Ref.Q6012420 \4,830,000(税込)
先日少しご紹介しましたが改めて。
複雑機能を備えているのは見て解って頂けると思います。
それよりもすばらしいデザインですね。
ケース径:42mm ケース素材:18KPG 防水性:50m
機能:時、分、秒表示、パワーリザーブ表示
クロノグラフ:時カウンター、分カウンター、分ユニットカウンター、秒カウンター、フドロワイヤント、クロノグラフパワーリザーブ表示
見た目はこんな感じですが、クロノグラフです。
針の色で分けてあります。
金針が通常の針。
青針がクロノグラフ用です。
少し詳しく見ていきます。
左ダイアル
これが長・短針です。普段はココだけ見ていればいい訳です。
ちなみに秒針はセンターからでる金針です。
右ダイアル
ここがクロノグラフの積算計です。
内側が12時間、外側が60分積算計です。
そして下に「MINUTES」とあるのが分ユニットカウンターです。
センターからでている青針が1周60秒のクロノ針です。
下ダイアル
これはクロノグラフ作動時1秒間に1周まわる「フドロワイヤント」です。
つまり1/6秒まで測ることができるという事です。
以前ジラール・ペルゴのフドロワイヤントをご紹介しましたが、アレは1/8秒でした。つまり振動数の違いですね。
さらに両側にパワーリザーブ表示があります。
左(金針)が駆動用ゼンマイ、右(青針)がクロノグラフ用ゼンマイの残量を表します。
画像では駆動用ゼンマイの残量は少ないですが、クロノグラフ用はMAXですね。
では、何故クロノグラフがこのような構造になっているのかという事です。
これは単なるデザインではありませんよ。
クロノグラフ作動中は負荷がかかる為、時刻表示に影響をあたえます。つまり精度の低下を招く訳です。
それを改善する為に考えられたのが、「デュオメトル・クロノグラフ」です。
時刻表示とクロノグラフを、それぞれ専用の輪列と香箱(ゼンマイ)を備えたデュアル・ウイング構造にしたのです。
こうする事により、クロノグラフ作動時にも高精度を維持できるようになったそうです。
2007年に「デュオメトル」コレクションが発表され、現在はシリーズ化されていますが、この「デュオメトル・クロノグラフ」が第一弾なのです。
使い方はシンプルで、リューズを12時側に巻くと駆動ゼンマイ、6時側に巻くとクロノグラフ用ゼンマイが巻き上がります。
クロノグラフはワンプッシュ式です。
ムーヴメント
cal.380
21,600振動/時
パワーリザーブ:各バレル50時間
部品数:443個
かなり見応えのある機械です。
上に見えるツインバレルが一番の特徴です。ダイアル表示がそのままムーヴメント構造になっています。
また、もう一つの特徴が仕上げではないでしょうか。これは綺麗ですよ。
仕上げと言うか装飾ですね。これは当時の懐中時計を意識しているそうです。
何となく薄いゴールドに見えると思いますが、地板、ブリッジに洋銀(ニッケルシルバー、ジャーマンシルバー)をつかっています。
ジャガー・ルクルトでは通常洋銀を使っていませんから、特別なモデルだという事が伝わってきます。
機能、中身もすごいですが、外装もすばらしいです。
文字盤
ダイアル全体はグレイン仕上げになっていて、全体的にざらつきがあります。
また、インダイアルに段差をつけてありますので、立体感がありイイですね。
そして、ゴールド、ブルーの針がすごく映えて見えます。
ケース
ラグやその他一部にポリッシュ仕上げ、ケースサイドに軽いサテン仕上げ。これが絶妙です。
リューズもイイ感じです。
ジャガー・ルクルトらしいイイ時計ですね。
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