昨日は毎年恒例のジャガー・ルクルト新作トレーニングに行って参りました。
スイス本社の方の普段では聞けないようなお話があったり、有意義なものでした。
ご存知の通りジャガー・ルクルトはスイス屈指のマニュファクチュールでありまして、様々な職人を社内にかかえています。
詳しくは、ジャガー・ルクルトHP
マニュファクチュー「メティエ」をご参考ください。
ジャガー・ルクルトには約200人の技術者がいますが、その内の20人がグランドコンプリケーション部門で働いているそうです。つまり超複雑時計の製作にあたっている訳です。ここでは最初から最後まで全ての組み立てを一人のウォッチメーカーが行います。最大で組み付けだけで9週間を要する時計もあるそうです。
ダイヤモンドセッティングや、スケルトン加工、エナメル装飾も全て自社で行っています。ダイヤモンドセッティングの中でも最も難しいとされる
スノー・セッティングでは、1時間に4石しかセッティング出来ないそうです。
また、近年最注目されているのがエナメル装飾ではないでしょうか。ジャガー・ルクルトでは3人のエナメル職人が、グラン・フー、シャンルベ、半透明エナメル、クロワゾネをマスターしています。エナメル技法は時計学校で教えてくれるものではありませんので、伝えていくしかありません。エナメル文字盤はほとんどのメーカーは外注ですので、ジャガー・ルクルトのように社内にエナメル職人がいるメーカーはごく稀です。
感覚、センスの世界で、製作にもかなり時間がかかります。
このようなエナメル装飾のざっとした工程です。
3層の白エナメルベースをつくる
↓
絵を描く
↓
1色ずつ焼き付ける⇔冷却の繰り返し
↓
透明な膜をはっていく(コーティング)
全ての工程を一人の職人が行い、最低でも90時間はかかります。
この画像の装飾であればはるかに時間はかかりますね。
それでは、続いて2014年新作。
全てでは無いですが、一部ご紹介致します。
グランド・レベルソ・ウルトラスリム1931
Ref.Q2782560
ケース径:46.8mm×27.4mm
ケース厚:7.27mm
ケース材:18KPG
\1,933,200(税込)
何度かご紹介した時計ですが、実物良かったですよ。名前の通り薄目につくられている為、ケースが平べったく見えました。また。文字盤も他のレベルソに比べて小さく感じました。ストラップはコードバンがついていますが、アリゲーターストラップも付属しております。
グランド・レベルソ・ナイト&デイ
Ref.3808420
ケース径:46.8mm×27.4mm
ケース厚:9.14mm
ケース材:SS
\1,036,800(税込)
こちらは自動巻きになります。かつて、2001年グランスポーツ・オートマティック、2005年グランド・オートマティック、2006年スクアドラ・ホームタイムと自動巻きレベルソがリリースされてきましたが、今回のモデルが一番基本に忠実なカタチだと思います。厚さも10mmを切っていますし、着け心地は悪くないと思いますよ。
グランド・レベルソ・ナイト&デイ
Ref.3802520
ケース径:46.8mm×27.4mm
ケース厚:9.14mm
ケース材:18KPG
\1,987,200(税込)
こちらは前画像の18KPG仕様です。ごくシンプルなデザインですが、6時位置のダイヤルは秒針ではなく24時間計です。また、文字盤にはフランケギョウシェ、クルード・パリなど5種類の装飾が施されています。
デュオメトル・ユニーク・トラベルタイム
Ref.6062520
ケース径:42mm
ケース厚:13.65mm
ケース材:18KPG
\4,860,000(税込)
ダイヤル下部の地球がインパクトありますね。右が時間、左が第二時間帯です。第二時間帯は2個のプッシュボタンで進めたり遅らせたりします。これに連動して地球がまわります。通常時差は1時間ですが、30分、15分というところも世界にはありますので、より細かく設定出来ます。
マスター・ウルトラスリム
Ref.Q1278420
ケース径:42mm
ケース厚:7.58mm
ケース材:SS
\885,600(税込)
絶妙なサイズ感です。非常に質感のイイ時計です。
また、メーカーの方はコストパフォーマンスの良さを強調していました。
マスター・ウルトラスリム
Ref.Q1272510
ケース径:42mm
ケース厚:7.58mm
ケース材:18KPG
\1,598,400(税込)
こちらは18KPGケース。SSケース同様自動巻きにして、7mm台というのはすごいですね。
よく見るとスモールセコンドの12,3,6,9のドットはアプライドになっています。
マスター・ウルトラスリム1907
Ref.1292520
ケース径:39mm
ケース厚:4.05mm
ケース材:18KPG
\1,890,000(税込)
昨年即完売したジュビリーモデルが18KPGでリリースされました。驚異的な薄さです。
既存のムーブメントを使っていますが、ケーシング技術でこの数字を実現しました。針からガラスの距離は0.16mmしかありません。
マスター・コンプレッサー・クロノグラフ・セラミック
Ref.205C570
ケース径:46mm
ケース厚:14.27mm
ケース材:セラミック
\1,598,400(税込)
コンプレッサーシリーズからはこの一型のみ。500本限定です。
ランデヴー・デイト
Ref.3512520
ケース径:27.5mm
ケース厚:8.3mm
ケース材:18KPG
\2,116,800(税込)
ランデブーシリーズに最小サイズです。2007年発表のマスター・レディと同サイズですね。
ダイヤモンドは贅沢に60個(0.42ct)仕様されています。
ランデヴー・ナイト&デイ
Ref.3468490
ケース径:29mm
ケース厚:8.73mm
ケース材:SS
\1,069,200(税込) ※SSブレス仕様\1,166,400(税込)
このシリーズでは初のベゼルダイヤ無しです。文字盤もシェルでずいぶん印象がかわります。
文字盤には11ポイントダイヤです。
個人的にはけっこう注目しております。
ランデヴー・ナイト&デイ
Ref.3462590
ケース径:29mm
ケース厚:8.73mm
ケース材:18KPG
\1,890,000(税込)
18KPGケースも上品です。ストラップの色をかえても面白そうです。
さすがジャガー・ルクルトです。毎年気になる時計をリリースしてきますね。
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