アンチ自治会/町内会ブログなどを見ていると必ず出てくるのが江戸時代の5人組とか第二次世界大戦中の隣組。このキーワードが必ず登場する。小学校の社会科で士農工商時代の組織があって武士階級が偉く年貢を納めた等と習った記憶があるけどそれはウン十年前の事。しかも大人になるとテレビに毒され時代劇のイメージが焼きつきかなり誤解していたみたいだ。この度改めて調べて見ると大変興味深い結果だったので私なりにまとめてみた。歴女の方々や歴史に詳しい方からするとツッコミどころ満載ですが、これはこれでネタとしてお楽しみ頂けれは幸いです。
きっかけは子供の夏休みの宿題。これまた宿題ネタ探しの為”学研”内をうろついていたら以下の記事が
参照:学研の理解シート
http://kids.gakken.co.jp/box/syakai/06/pdf/B026110130.pdf
最近はいいですね。こんな事もリアルタイムでインターネットで学習できる。良い時代になりました。しかも小学生向けなのでサルでも解るように書かれている。表題には
”農家5けんを一組とし、組内でたがいに見張らせたり、共同で責任を取らせたりした制度だよ”
原文そのまま、解り易いですねぇ~。
さてこのページ五人組が具体的に何をしたかこれまた解り易くまとめられています。その内容は
・キリシタンが居たら密告させる
・組内で犯罪者が出たら組中を罰する
私も学校で教わったなぁ。よかった~。ゆとり教育時代が何年か続いたけど内容の根幹は同じみたいだ。その中で特筆して面白いのが③の項目で以下の様になってました。
年貢米を納める責任を共同で持たせる。決まった量を納められない者が出たときは、組内のほかの者が不足分を納める。
どこぞの目標額指針のある強制募金みたいですね~♪。そう思いませんかwww。ねぇ、聞いてる?社共さん、いやっ!日赤さん♪。そう言えば希望ヶ丘の皆さんは(ry・・・・
また理解シートの最後にもこんな事が書かれています。
各組には五人組頭がいました。これは五人組の代表者で、組内をまとめる仕事をしましたが、村内の政治に直接参加する事はなかったのです。
うーん、行政の末端組織の立場そのものじゃん。物凄く体質が似ていると思うのは私だけ?www
つまり田舎で行われている自治会、町内会のやってる事は秀吉が設立した1,600年頃~江戸時代と何ら変わらないのです。最高で400年以上もタイムスリップした事している組織なのです。もっと言えば400年前に発案されたシステムを都合よく官僚共やらされている組織なのです。
では自治会町内会との関係性と五人組がなぜ比較されるのかを改めて考えます。
やはり何と言っても年貢にあたる目標額が一定の募金でしょう。目標額を決められその目標額集金ができないと圧力をかけてでも徴収しようとする。これはもはや年貢と同じであり目標額が集まらなかった組長さん等は泣き寝入りし不足分を補わされた立場になるのでしょうか。
次に相互監視でしょう。現代では表向きには相互監視なんてしていないと言ってますがそれは建前だけで、例えば”あの家は3人家族の筈なのに車が4台も停まっている(別に車好きの趣味の方なら問題ないと思いますが・・・)”とか”あそこの娘はバツ1で出戻りだ(あんたに関係無いでしょ!)”とか”あの家は亭主が休職しているので嫁がスナックで働いて生計たてている(背に腹は変えられないから生活繋いでるんだよ)”などなど別にあんたらに迷惑かけてないのにそこまで言うかと言う事平気で言ってます。この様に噂を広める本人らは知らず知らずのうちに監視行動を起こしていますww。それだけならまだしも家族構成や状況を監視した結果で自治会の役に抜擢する事も少なくありません。”お宅の息子さんフリーターなんですって。ならば地域の為に交通安全の立ち番やってくれませんか?。交流深める事もできそうだし(←押し付けようとする常套手段)”とか・・・・つまり彼らは役目と言う共同作業を行いお互いに苦労し合う事や(どMかよwww)プライベートな生活状況をオープンにする事を”親睦”と勘違いしているとしか映りません。これは狂気の沙汰です。
そして最後に班長を始め政治加担できない組織である部分。つまり行政の言う事は聞け。しかし行政に口出しするな。これは行政側からしてみればうまく切り分けした事になり雑論などをカットできる仕組となっており更には聖域を侵されにくい構造である点である事を考えると極めて似ている構造と言えます。
さて自治会町内会は地域住民の親睦などと謳われていますがこの言葉が額面通りならば賛同できます。しかし半官半民組織の労役を課す事を親睦と論理すり替えしそれを正当化した上で上意下達の方法論を現代社会で継続している事実が問題と言えるのではないでしょうか。
またこの組織法律上は任意団体ですから入会脱会は自由です。しかし楽しみも苦しみも全て皆同じとして長年味わって来た日本人のDNAが強制加入に近い行動を正当化させ現代風の新しい行動を起こす者には村八分的な行動をするのでしょうか。
昨今アンチ自治会・町内会の意見が多いのは各家庭の生活状況が激変している時代にも関わらず江戸時代のフォーマットを続けている事が原因である事は語るに及ばず改めて大きな疑問を感じています。
今回子供の宿題がきっかけになり自治会を考えて見ましたが少し取り上げただけでもこれだけの問題点が出てきます。恐らくはもっと問題山積であると思います。関連しますが子ども会やPTA等の問題も根っこは同じだと思います。
また新しい”ネタ”が見つかりましたらカキコミしたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。