『甲斐駒は』 宮川 逸雄(みやがわ いつお)
著者 宮川 逸雄(みやがわ いつお)
略歴
1929(昭和 四年) 山梨県北巨摩郡白州手に生まれる
1950(昭和二五年) 山梨大学山梨師範学校卒業
甲府市立西中学校に新卒として着任
以降県内公立・国立・小中学校に勤務
1990(平成 二年) 定年退職 教職四十年 流域詩社 同人
詩作を始めたのは1994年(平成六年)頃からで、甲府市民文化祭に出展し、文芸こうふ第3号に「生きる」を掲載していただきました。流域詩社の、いいだ かずひこ主宰にご指導をいただき、97年(平成9年)流域第15号に「グランドゴルフ」が載り、同人にしていただきました。
この詩集「甲斐駒は」転機を迎えたことで、主宰のお勧めとご指導によって、また、私の人生の
日の目を見ることとなりました。
Iは、流域に掲載された作品 第15号から第25号まで十六篇。
Ⅱは、文芸こうふに掲載された作品 第3号から第11号まで九篇。
Ⅲは、県芸術祭応募作品のほか、未発表の作品、十七篇。
Ⅳは、平成十二年頃から独自に手がけ、挑戦中の三行詩、二十七篇。
Vは、縁有って物することができた公的作品の類、四篇。
詩を作ることは、自分自身をさらけ出すことであり、詩集を出すことはその恥の上塗りにもなるわけですが、生きてきた証として、敢えて出版する決意を固めた次第です。これまで種々ご指導をいただいた先輩諸賢に、心から御礼申し上げます。
目次
グランドゴルフ ………6
生きがいは ………8
跡碑 ……………………10
木槿の季節 ……………12
吾もまた紅 ……………14
父を偲ぶ歌 ……………16
沈丁花 …………………22
目の手術 ………………24
二度紅の楓 ……………28
時計草 …………………32
すずむし ………………34
はぎの花 ………………36
句碑の里考 ……………38
津金三代校舎……………42
生きる …………………46
千丈ケ岳郷愁 …………48
甲斐駒は ………………54
草刈機を背負って ……57
芙蓉の花 ………………60
ハワイの夕陽 …………62
サルビア ………………64
秋の香り…………………66
きずな …………………69
佐渡吟行 ………………73
十尺の脚立 ……………77
夕焼け …………………80
けやき …………………82
扁額 ……………………84
その時の花 ……………86
蝉のいのち ……………88
あの日の花 …………………90
クレマチス …………………92
三三・九度 …………………94
つきみそう …………………96
富士と吉田と ………………98
えしきざくら ………………00
国民栄誉賞 …………………102
紫が冴える花 ………………104
松籟 …………………………106
紫露三行持……………………109
城南中学校生徒会歌 ………120
畑倉小学校児童会のうた …122
甲府市立上条中学校校歌 …124
穴切音頭 ……………………126
後記 ……………………129
城南中学校生徒会歌
作詞 宮川逸雄 作曲 弦間 岳
一
青空広き 大里に
豊かな実り 学び舎
厚き友情 団結の
誇りも高き 仲間たち
我らの城南 おお我らの
おお我らの 生徒会
二
青葉の茂り しらかしの
育ちとともに 生きぬかん
夏の陽ざしも 冬の日も
たゆまぬ自治の 精神(こころ)もて
伸びゆく城南 生徒会
おお伸びゆく 生徒会
三
流れも清き 荒川の
久遠の倖を 身に受けて
学ぶ叡智の 若人よ
未来に夢を 語り継ぐ
輝く城南 生徒会
おお輝く 生徒会
昭和五十三年十一月二十六日
創立五周年記念事業として制定・発表
畑倉小学校児童会のうた
作詞 宮川逸雄 作曲 三科 貢
一
朝日かがやく 岩殿山
めぐる山なみ 賑岡に
歌声はずむ 仲間たち
みんな仲よし 元気だよ
よい子できる子 じょうぶな子
畑倉小学校 児童会
二
青空たかく 葛野川
桜や松や いちょうの葉
ひとりひとりが 知恵を出し
すくすく伸びる わたしたち
よい子できる子 じょうぶな子
畑倉小学校 児童会
三
甲斐の山脈 空広く ❖山脈(やまなみ)
世界の友と 呼びかわす
あららぎの樹の 育つごと
理想は高く 日々新た
甲府上条 われらの母校
穴切音頭
作詞 宮川逸雄 作曲 三科 貢
一
むかしむかしの穴切は 大きな湖 波の底
甲斐の国司の 願掛けで 穴切明神 山を切る
※そうれい そうれい せいや せいや そいや 二回繰り返し
二
穴切神社の 本殿は 国の重要 文化財
平和と繁栄 祈願して 氏子はこぞって春祭り
※そうれい そうれい せいや せいや そいや
三
甲府市街の 西寄りで 宝 寿 飯田など ❖寿(ことぶき)
相川 小湯川 荒川と 分化ホールや NHK
四
長い歴史の 学校は 地名ゆかりの 穴切小
育成会やら PTA 地域の心の よりどころ
五 深く考えよく学び 学友会は たくましく
けやきメタセコ生い繁り 日中 友好 姉妹校
六
めぐる山なみ 空高く 世界の友と 仲良しに
富士のお山もアルプスも 穴切の人は 越えて立つ
グランドゴルフ
梅雨は中休みか 時おり小雨が舞う 日曜日
自治会が主催する 初めてのグランドゴルフ大会
役員として欠場はならず 参加をきめた
会場の小学校々庭では 四十人ほどの老若男女
嬉々として練習していた
グリーンでのゴルフには多少の自信はあるが
本番になっても ショットの感覚が中々つかめない
グランドの砂や小石がラインをはばみ バウンドを変え 球勢を殺ぐ
ホールポストは三方正面 中心部の鈴にうまく当てないとだめ
金輪に蹴られたり 行き過ぎたり 往復ピンクでスコアをくずす
パー二十四のところ 二オーバーで一フウンドを終え
初めてにしては上出来と 人知れずほくそ笑む
ゴルフと名が付けば紳士のスポーツ ゲートボールより親しみが湧く
勝負とは言え 他人の球をはじき出すのは非人情だ
いや それが競技だと 評論家がかしましい
二ラウンド目は 要領がつかめ
自己記録更新の 一一オーバーでホールアウトする
トータル五十一 三オーバーのスコアは 大会第十位の成績だった
ホールインワン賞が四個出て 工夫を凝らした賞品もあり
天気もまずまず 有意義な催しだった
反省会は盛り上がり
また秋にやろうということになった
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