忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】紅葉の京都・南禅寺

2015-12-05 | 日記

今週の 『 プレバト 』 の記事を書いたところで ‥ 

先週の おさらいを忘れていたことに気付きました ‥ 

「 紅葉の京都・南禅寺 」  

ランキング 1位  は 東国原英夫さんの

紅葉燃え五右衛門殿が屋根に立つ

才能アリ 70点  

歌舞伎の名作 『桜門五三桐(さんもんごさんのきり)』 で

石川五右衛門が 南禅寺三門から見た景色を愛でて

「絶景かな絶景かな」と叫ぶ名場面を表現した

‥ という一句

五右衛門が三条河原で釜茹でになっている

紅葉が炎に見えて 釜茹での五右衛門さんが

南禅寺のこの紅葉を見たかったんだろうな 、と

この紅葉を見たら今でも 「絶景かな」 と言うかな 、 と

夏井いつき先生の解説~ 

あの写真から 石川五右衛門に行くという

楽しませてもらった

「殿」を付けることで 飄々とした味わいを醸し出している

「紅葉燃え」 と月並みな言い方になるところ

釜茹での火のイメージを表現した 、 上手く使っている

ただ一点 、 語順がもったいない

語順を変えてレベルアップ

さあ 添削

俳句は 1どの映像から入っていくかが すごく重要

これだと 紅葉からになる

反対に 屋根 からいった方が面白い

「屋根に立つ」 誰が屋根に立っているんだろう

「五右衛門殿」が出てくる 「や」 で切る 、 詠嘆して

最後に 「紅葉燃ゆ」 、 言い切る

最後に 火のような紅葉が出てくる

面白味のある映像になる

屋根に立つ五右衛門殿や紅葉燃ゆ

 そして 、 歴代優秀者の昇格試験 、 Kis-My-Ft2 横尾渉さん

 特待生から昇段をかけての 今回の一句は ‥

紅葉散る京都は冷たき雨の中

本当は写真の風景を見に行きたかったのだけど

雨が降って 紅葉が見られなかった

あの写真のポストカードを買って

来年こそ綺麗な景色を見に行こう

夏井いつき先生の解説~ 

語順をとってもよく考えて作っている

頭に 「紅葉散る」 とあって 色彩と動きが出てきて

「京都」 という地名が出てくる 、 たくさんの伝統がある地

この地名が入るだけで かなりのイメージを喚起する

「冷たき」 皮膚の触感

「雨の中」 光景が展開していく

一つ一つの言葉が 他の言葉と

意味やイメージを重ねることなく

必要な位置に的確に置かれている

この句を読んだ人は

ほとんど変わらない映像が 脳の中に再生される

描写力!

査定は ‥‥‥  現状維持っ! 

無難かな ‥

きっちりと光景を描くだけの力はある

ただ 、 これを読んだ時に

作り手が誰なのか ハッキリしない

ちなみに ‥ 2位は おのののかさん

紅葉の炎(ひ)にのみ込まれし白の息 でした

凡人 、 60点

はい 添削

紅葉の炎(ほ)に我が白息の飲まる

 ザ・ いつきマジック!  今回も 楽しく学ばせていただきました 

コメント

【俳句】草津の湯もみ

2015-12-05 | 日記

今週木曜日は 『 プレバト 』 の放送がありました 

所謂 、 いつき組の云うところの  プレバト ナイト

 は

 「 草津の湯もみ 」 でした 

 

ランキング 1位  は A.B.C-Z ・ 河合さんの

冬景色湯けむり景色母景色 でした 

唯一の才能アリ 70点

夏井いつき先生の解説~ 

俳句のタブーを上手くテクニックに変えている

「景色」で 一つ一つが切れるような調べになっている

「三段切れ」 といって嫌う 、 1句の調べが滞る

三段切れを上手に使いこなす 典型的なやり方

同じ言葉で韻を踏んでいくことでリズムを作る

「冬」「湯けむり」「母」 お互いの言葉が殺し合っていない

母  →  人物

湯けむり  →  光景・温かさ

冬  →  季節・冷たさ

言葉と言葉が お互いを引き立てあっている

一語でも動かすと 全体のバランスが崩れる

触ってはいけない作品

凡人3位は ケンドーコバヤシさんの

湯飛沫が後に控えし燗急かす

よって 添削にござい~

湯飛沫よ後に控えし熱燗よ

そして 、 今回 、 特待生の昇格試験がっ!

ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生5級の 梅沢富美男さんっ!

湯もみ歌聞こゆ湯畑雪もよい

湯もみの目の前が湯畑で お湯がダーっと流れている

そこで歌を聞いていて ふと空を見上げた時に

そろそろ雪が降るのかなぁ ‥ という感じがした

夏井いつき先生の解説~ 

映像がちゃんと浮かびます

湯もみ歌聞こゆ / 湯畑雪もよい

「聞こゆ」が言い切りの形になるので

「湯もみ歌が聞こえます」 で ワンカット

「湯畑」という光景が出てくる

「雪もよい」 これが季語になる

冷え込んできて今にも雪が降りそうな曇天

この季語を知っているだけで俳人の顔ができる!

そういう暗い空が最後に出てくる

3か所切れているのだけれど

5・7・5でなく 変則的な切れを使いこなしている

テクニックを自分で披露している

果たして 査定はっ ‥‥‥ 1ランク昇格ーっ!

調べも褒めておきましょう

さっきの1位の句は 景色・景色・景色で韻を踏んだが

これはちょっとテクニックが上になる

もみ」「聞こ」「畑」「雪(き)もよい」

「ゆ」の音を響かせながら

三段切れをやりつつ

映像もちゃんと描いている

褒めるしかないでしょう!

おめでとうございます    素晴らしいです  

‥ ね   富沢さん       (解る人には解るのです

コメント