忙中閑あり

日々のこと、ぽつぽつと綴っていきます‥

【俳句】富士見坂のある風景

2016-02-12 | 日記

木曜日は 『 プレバト 』 の日! 

いつき組の云うところの  プレバト ナイト

Oh yeah ~  

 は

 「 富士見坂のある風景 」   

‥さて 、早速 ‥

 

第5位 雪解けの寒さ和らぐ上り坂 (35点)

      雪解けの上り坂

     寒さが和らがない雪解けがあるなら ‥ 持って来いっ!

     真ん中は全くいらない

     雪解けの上り坂 で、 おしまい

     添削終了~

     才能ナシですよ

 

第4位 歩む度富士と背比べ春見坂 (50点)

      歩みゆく富士見る坂は春見坂

     凡人って何で高い物があると背比べしたがるんでしょう‥

     「春見坂」は綺麗な造語になった

     ただ、テクニックも無いのに

     「富士と背比べ」をブチこんで、造語をブチこんで

     一句に2つのことをやろうとしているのが 身の程知らず

     「春見坂」「歩む」を活かして、あとは変える

     「歩む」は「富士と背比べ」 の陳腐のせいで出て来ている

     「歩みいく」=歩いて行く、動きが出る

     「富士と背比べ」 やめようぜ

     「富士」は残しておかないとどうしようもない

     「富士を見る坂」として「富士見る坂は」

     「見る坂」「春見坂」とリフレインして 調べが生まれる

     これなら一気に3人抜き!

     朝ドラでカッコ良いお父さんだと思ってたんで

     メチャクチャ残念です ‥  (夏)

     

 

第3位 冬の帰路とおまわりして富士をみる (53点)

      とおまわりして富士を見る冬の帰路

     King of the ド凡人!

     冬です、遠回りして富士を見ました

     誰でも考えそうなこと

     「冬の帰路」から始まるよりは 読んだ人に多少の疑問

     「あれ?」と思わせるところから始まった方が得

     「とおまわりして」を頭に持ってきたほうが良いかもしれない

     上五「とおまわり」 + 中七「して富士を見る」 = 12音

     何で遠回りしているんだろう?

     富士を見るという目的が出て来る

     そして最後に「冬の帰路」

     寒い季節がバーッと広がる、1句を支配している

     マダこの語順の方がマシ

     が、発送が元々普通なので普通にしか過ぎない

     これで許してください   

       ネタばらしは最後に

     「冬の帰路」を最後に持って来ることで

     遠回りしてまで見たい富士山がより印象的になる

 

第2位 春疾風やにわに薫るすきま富士 (55点)

      春疾風やにわに富士の薫り立つ

      やにわに = 突然に・たちどころに

     「やにわに」なんて言葉を知っているのが まずエライ

     「すきま富士」 ‥ 寸詰まりな言い方、ポイントは低い

     「春疾風」で切れて 「やにわに薫る」と来るのか

     「春疾風」が やにわに薫るのか、ここが分かりにくい

     やにわに薫るのが「風」なのか「富士」なのか

     富士山が急に春めいて薫り立つ方が 絶対得!

     やにわに→富士、の 薫り立つ

     すぐに才能アリになります、発想が新鮮!

     将来性はとってもある!

   

 

第1位 決断の我を見守れ冬の富士 (70点)

     自分自身への励まし

     それをはっきり言い切っているのが気持ち良い

     決断を「冬の富士」という季語が がっちり受け止めてくれる

     力のある句

     「見守れ」=命令形

     ひとつ間違えると ここだけが強くなって

     肝心の季語とのバランスが難しくなることもある

     この句の場合はバランスもうまくとれている

     「雪の富士」にすれば映像は確保出来る

     「冬の富士」は抽象的になるかもしれないが

     「冬」という大きな季語が「決断」「我」という言葉を受け止める

     これはこれで良い

     先生、直しは?  (浜)

     下手に直すと詠み手の気持ちにブレが出る

     このまま読み手として受け止めた方が良い

     添削なし!

     今日は美味い酒が飲めます!  (柴)

   

  

そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!

ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!

特待生5級の 福澤朗さんっ!

東風吹かば富士まで届け25里

 東風吹かば富士へと光れ二十五里

「東風吹かば」 本歌取りという技術

 名歌の一部を引用し

   その歌のもつイメージや心情を新しい歌に取り込む手法

菅原道真(西暦845年~903年:平安時代)の名歌を本歌取り

東風吹かば匂ひをこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ

「東風」 東からの風、春を告げている

25里 風の吹いた富士が一気に春めいて来る

この発想の持って行き方はやっぱり特待生!

果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーっ!

発想に技術がついていけていない!

あまりに難しいことに挑戦しているので今回は気の毒な気も

「吹かば」は仮定形の言い方、吹いたとしたら

本当に吹いているわけではない

風は仮定形で吹いていなくて富士山だけが映像としてある

バランスが非常に難しい

簡単に映像にしようとおもったら 吹かせばいいだけ

「東風吹けば」にすれば もう吹いているわけだからOK

ただ、それをやってしまうと 本歌取りのイメージが消えてしまう

ホント、すごいことを一生懸命やっている

仮定形の「東風」を吹かせてみる工夫をすると俄然違う

「まで届け」ではなく 「東風吹かば~~へと光れ」

 「風光る」 春の季語

東風が吹いたとすれば富士へと光りなさいよ

光って、春の風、「風光る」という春の季語になりなさいよ

ついでに「25里」、「二十五里」の方が合う

「光れ」とすることで「風光る」という春の季語をイメージ付け

うららかな春を読み手に伝えることが出来、

さらに「まで」を「へと」と変えるだけで

読み手が富士見坂に居ることがハッキリする

4級じゃ難しいくらいのこと、本当お気の毒

今回は未来への展望が福澤さんには開けた

がんばれー  (浜)

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