木曜日は 『 プレバト 』 の日!
いつき組の云うところの プレバト ナイト
Oh yeah ~
は
「 富士見坂のある風景 」
‥さて 、早速 ‥
第5位 雪解けの寒さ和らぐ上り坂 (35点)
雪解けの上り坂
寒さが和らがない雪解けがあるなら ‥ 持って来いっ!
真ん中は全くいらない
雪解けの上り坂 で、 おしまい
添削終了~
才能ナシですよ
第4位 歩む度富士と背比べ春見坂 (50点)
歩みゆく富士見る坂は春見坂
凡人って何で高い物があると背比べしたがるんでしょう‥
「春見坂」は綺麗な造語になった
ただ、テクニックも無いのに
「富士と背比べ」をブチこんで、造語をブチこんで
一句に2つのことをやろうとしているのが 身の程知らず
「春見坂」「歩む」を活かして、あとは変える
「歩む度」は「富士と背比べ」 の陳腐のせいで出て来ている
「歩みいく」=歩いて行く、動きが出る
「富士と背比べ」 やめようぜ
「富士」は残しておかないとどうしようもない
「富士を見る坂」として「富士見る坂は」
「見る坂」「春見坂」とリフレインして 調べが生まれる
これなら一気に3人抜き!
朝ドラでカッコ良いお父さんだと思ってたんで
メチャクチャ残念です ‥ (夏)
第3位 冬の帰路とおまわりして富士をみる (53点)
とおまわりして富士を見る冬の帰路
King of the ド凡人!
冬です、遠回りして富士を見ました
誰でも考えそうなこと
「冬の帰路」から始まるよりは 読んだ人に多少の疑問
「あれ?」と思わせるところから始まった方が得
「とおまわりして」を頭に持ってきたほうが良いかもしれない
上五「とおまわり」 + 中七「して富士を見る」 = 12音
何で遠回りしているんだろう?
富士を見るという目的が出て来る
そして最後に「冬の帰路」
寒い季節がバーッと広がる、1句を支配している
マダこの語順の方がマシ
が、発送が元々普通なので普通にしか過ぎない
これで許してください
ネタばらしは最後に
「冬の帰路」を最後に持って来ることで
遠回りしてまで見たい富士山がより印象的になる
第2位 春疾風やにわに薫るすきま富士 (55点)
春疾風やにわに富士の薫り立つ
やにわに = 突然に・たちどころに
「やにわに」なんて言葉を知っているのが まずエライ
「すきま富士」 ‥ 寸詰まりな言い方、ポイントは低い
「春疾風」で切れて 「やにわに薫る」と来るのか
「春疾風」が やにわに薫るのか、ここが分かりにくい
やにわに薫るのが「風」なのか「富士」なのか
富士山が急に春めいて薫り立つ方が 絶対得!
やにわに→富士、の 薫り立つ
すぐに才能アリになります、発想が新鮮!
将来性はとってもある!
第1位 決断の我を見守れ冬の富士 (70点)
自分自身への励まし
それをはっきり言い切っているのが気持ち良い
決断を「冬の富士」という季語が がっちり受け止めてくれる
力のある句
「見守れ」=命令形
ひとつ間違えると ここだけが強くなって
肝心の季語とのバランスが難しくなることもある
この句の場合はバランスもうまくとれている
「雪の富士」にすれば映像は確保出来る
「冬の富士」は抽象的になるかもしれないが
「冬」という大きな季語が「決断」「我」という言葉を受け止める
これはこれで良い
先生、直しは? (浜)
下手に直すと詠み手の気持ちにブレが出る
このまま読み手として受け止めた方が良い
添削なし!
今日は美味い酒が飲めます! (柴)
そして 、 今回も 特待生の昇格試験がっ!
ワンランク上の 厳しい査定に挑むのはっ!
特待生5級の 福澤朗さんっ!
東風吹かば富士まで届け25里
東風吹かば富士へと光れ二十五里
「東風吹かば」 本歌取りという技術
名歌の一部を引用し
その歌のもつイメージや心情を新しい歌に取り込む手法
菅原道真(西暦845年~903年:平安時代)の名歌を本歌取り
東風吹かば匂ひをこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ
「東風」 東からの風、春を告げている
25里 風の吹いた富士が一気に春めいて来る
この発想の持って行き方はやっぱり特待生!
果たして 査定はっ ‥‥‥ 現状維持ーっ!
発想に技術がついていけていない!
あまりに難しいことに挑戦しているので今回は気の毒な気も
「吹かば」は仮定形の言い方、吹いたとしたら
本当に吹いているわけではない
風は仮定形で吹いていなくて富士山だけが映像としてある
バランスが非常に難しい
簡単に映像にしようとおもったら 吹かせばいいだけ
「東風吹けば」にすれば もう吹いているわけだからOK
ただ、それをやってしまうと 本歌取りのイメージが消えてしまう
ホント、すごいことを一生懸命やっている
仮定形の「東風」を吹かせてみる工夫をすると俄然違う
「まで届け」ではなく 「東風吹かば~~へと光れ」
「風光る」 春の季語
東風が吹いたとすれば富士へと光りなさいよ
光って、春の風、「風光る」という春の季語になりなさいよ
ついでに「25里」、「二十五里」の方が合う
「光れ」とすることで「風光る」という春の季語をイメージ付け
うららかな春を読み手に伝えることが出来、
さらに「まで」を「へと」と変えるだけで
読み手が富士見坂に居ることがハッキリする
4級じゃ難しいくらいのこと、本当お気の毒
今回は未来への展望が福澤さんには開けた
朗がんばれー (浜)