オレンジ色の家庭

こころ温まる日々の出来事を発信したい。

薪能

2007-08-03 23:34:36 | Weblog

  

 

     8月1日熱海のMAO美術館の庭園で行われた薪能に行ってきました
   相模湾を臨む架設の能舞台に2000人の熱い目が注がれていました
   ねぐらに急ぐカラス     ひぐらしの声    薪のはぜる音  大自然の中で
   初めてみる薪能    大感激でした  

       夕暮れの潮の香纏う袴能       はなえみ

       


継子のしりぬぐひ

2007-07-27 22:25:32 | Weblog

           夢のごと咲くや継子のしりぬぐひ 

                  島谷征良 

   山道をあえぎあえぎ登りきって視界が急に開ける。    

   沢沿いに小さな薄ピンクの花が穂状に群れて咲いている。 

   心地よい風が通り過ぎるたびに、さわさわと音を立てて揺れている。

   初めて見るこの花がとても好きになった。  

   家に帰って調べてその花の名前に驚いた。  

   一人静、十二単、翁草、思い草、古代の日本人が地味な野の花に、

   ゆかしい立派な名前をつけているのにいたく感激していたので、

   この命名はとても不思議になった。

   一年草のたで科で茎は四角で細く1~2メートルになる。

   茎には多くの棘が逆に生えている。

   虫たちが下から登っていけないので

      そんな名前がついたのかもしれない。

   6月ごろ淡紅色の小さな花を健気に咲かせる。 

   秋、茎や葉を真っ赤に染める。 

   この花は夢のように咲かなくてはいけない。

   どんな逆境にも負けてはいけないよ。 

   そんなことを思うのだ。    

                  
                              
                             http://www.hana300.com/mamako.html 

             


本当のトマト

2007-07-27 15:36:38 | Weblog

今年初めて我が家にトマトがなった。赤く熟れたトマト、食べると本当のトマトの味がした。青くさい、けれどうまみのあるすっかり忘れていたあの味が舌によみがえった。完熟トマトはリコピンがたくさん含まれているという。リコピンは体内の活性酸素の発生を抑え癌や老化予防になるという。完熟トマトを摂るには今はトマトジュースでとるのが一番という。青いトマトを家の中に置いた。1カ月ほどたって露地物と同じころにやっと赤くなった。形はしっかりして崩れない。色もきれいな赤で日持ちも不思議なくらいいいのだ。日ごろスーパーから買っているトマトの味だ。モロコシもナスもキュウリも採れたてはどうしてこんなにおいしいのだろう。大地の味というか、不思議な旨味があるような気がする。忙しがっていた今までの自分では決してきずかなかったことだ。息子たちよ、たまにはトマトを食べに帰っておいで。   

                 
             


ははの茶箱

2006-10-29 00:41:15 | Weblog

          

         

                          

           母が遺していった古布
           茶箱に二箱あった 
                        
           買っていつか使おうとしていた布
           着物を作った残り布 
           洗い張りし 
           綿入れや着物に再生するために
           裏地と一緒に束ねた布  
           小布をつなぎ合わせ    
           炬燵掛けに端を綴じればすぐ使えそうな布
           どの布も母の手が入ればすぐに  
           役立ちそうなものばかり     
           きまえよく捨てるのは忍びなかった  
            さりとて 
          綿入れや浴衣や着物を作るすべを私はしらない
          子育ても仕事もめどが立ち   
          これからゆっくり母娘で縫い物の    
          時間が取れると思っていたのに    
          母はもういない 
          今 母をしのびながら
                      友人三人と 
       遺された布で袋や座布団カバーを作っている

                       
              娘さんの昔のワンピースのスモッキング 
              

                     
            紬の端布で       古いバックの取っ手を利用して


 


旧吉田茂邸

2006-09-15 00:25:48 | Weblog

    
                        すすきの根もとの南蛮煙管

    晩歳を 刻みし草家 籐村忌 

     洋館の 庭も歴史や 今朝の秋   

        吉田邸 兜門より 秋めけり  
      
       八月尽 愛犬の墓 並び立つ
       
        秋気満つ 和洋混ざりし 貴賓室  
           
         富士山を 見入る撫ぜ肩 秋の風
            
        海千山千楼とや 蝉時雨  
           
       外交は 鼻きく犬と 秋風裡  
         
      桑港を 見据え立つ像 鰯雲 
   
    園庭に 唸る波音 夏果てる
                                はなえみ

 

        
        大磯の旧吉田茂邸にいってきました
     卓越した政治力と外交力を持ち
     短期間に日本を復興させ
     骨太に生きたすばらしい日本人が
     いたことを知りました