二つ以上の部材を溶融、一体化させることが溶接という。
同じことを言っているのに溶接、熔接、鎔接の違いが気になった。
熔や鎔が当用漢字に入れられなかったために溶となっただけのようだ。
スカイツリーが500メートルを超えた。
錦糸町の小さな路地から見える建物はだんだん大きくなり、
その存在感がましてきた。
五重塔をまねて真ん中に心棒を入れた、
耐振性の高いたてものという。
ボルトを使わずオール溶接構造という。
この工事に腕のいい溶接の技術者が集まっていて、
引っ張りだこになっているという噂である。
大海原で波や強風にさらされ、
船が突然、二つに破断することが相次ぎ、
精度の高い
オール溶接構造の造船が求められた。
日本が造船王国になったのが昨日のことのように思われる。
60年経った今も強固な建造物には溶接に代わるものは現われていないのだ。