だからね、静岡県の川勝前知事が、言ってきたことの一つが、大井川の水の枯渇の問題でしたよね。
単なる思いつきやわがままで言っていたことではなく、ちゃんと科学的な根拠があったのに、推進派は川勝氏の人間性の問題にすり替えて、「リニアを邪魔するトンデモなやつ」みたいな印象操作含めた論調が強かった。
でも、現実は甘くないですよ。
マイナ保健証に関して多くの方たちが、もう、やめた方が良いと言っているのと同じで、リニアもやめた方が良いと思う。傷のまだ浅いうちに。
(抜粋)
JR東海の丹羽俊介社長は5月16日の会見で、工事との因果関係について、周辺で地下水に影響する工事がほかに行われていないことから「この工事が影響している可能性が高い」とした上で、盆地の手前までトンネルを掘り進めた上で一時中断し、地質の状況を詳しく調べるボーリング調査を行うと明らかにしました。
今回の工事を巡っては、ことし2月中旬にトンネルの先端から100メートルほど手前で湧水が確認されていて、いまも毎秒20リットルほどが出続けているということです。
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今回の工事を巡っては、ことし2月中旬にトンネルの先端から100メートルほど手前で湧水が確認されていて、いまも毎秒20リットルほどが出続けているということです。
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この件で、岐阜県も静岡県の言い分を身をもって理解したことでしょう。
地下水だけの問題でなく、静岡や岐阜だけの問題ではなくて、日本列島の成り立ちを知れば、よりによって「4つのプレートがぶつかり合った日本列島の地下深くを猛スピードで電磁波を出しながら一直線に走る乗り物」なんて、怖い物知らずだなあと思ってしまいます。
(地理の勉強になったブラタモリが突然の最終回を迎えて残念です)
リニアの地図には、平面の地図だけでなく、地下の水脈や断層を立体的に可視化した地図はあるのでしょうか。
もしあったとしても、すべてくまなくわかっていることでしょうか。
また、大きな地震が来れば、新たな亀裂ができたり地盤沈下したり隆起したりする可能性もあります。
日本人は有史以来、自然の驚異にさらされながらいっぽうで、できる事は一つずつ克服して、自然の恵みを受け取ってきました。
それでも、克服できる事とできない事があるでしょう。
自然を甘く見れば、そのしっぺ返しがくるということも、想像に難くありません。
上のヤフー記事に付いたコメントより 地元の声はリアル。
●瑞浪市の隣町に住んでいます。夏は井戸の水を庭木に蒔いているので、今は何ともなくても徐々に影響でるかもと不安に思います。静岡県の川勝知事の言っていたことが現実に起こってしまい、JR東海としても冷や汗ものかな。なぜ水が枯れたり水位が下がったかをきちんと調査してほしいのもあるし、川勝知事に対してあれだけのことを言っていたので、どんな対応をしてくれるのかとても興味あります。
上のコメントに対する返信コメント
●静岡県のホームページを確認していただくと分かると思いますが、静岡では昭和の時代に東海道線丹那トンネルの工事で大規模な水枯れが発生し、丹那盆地の農業が壊滅した過去があり、水問題を重大な事ととらえる人が川勝氏だけではなく多いのは事実です。
報道では大井川水量が取り上げられていますが、問題はそんな事ではなく、トンネル工事付近の水枯れと水が枯れた場合の南アルプスの動植物の生態系への影響を重大な事と言っていると思います。東京電力の発電所に行く水を大井川に流せば良いなんて簡単な問題ではないのです。
工事沿線の皆様は大変でしょうが、未来の自然を守るためにJR東海との交渉を頑張って欲しい物です。
●網の目のように張り巡らされた地下水脈をぶった切ってトンネル通すのだから、影響が出ないわけがない。説明せずともわかりきってる。一番手っ取り早かったのは、土地の買収。一定区域の畑を全て買い取り、生活用水は新たに水道管増設で補う。ゴリ押しで行こうとしたJRが悪い。仮にゴリ押ししていたらどうなっていたか?静岡の農業が壊滅的な被害を受けてたのは明らかだった。だから知事は反対し、地元もそれを支持していた。ところで解決策の一つだったダム建設どうなった?
●リニアが通る静岡以外のほぼすべての県でも問題起きてるからね。
今まで全部静岡のせいにしてきたJR東海はどうするつもりなのか。
本当ですね、川勝氏一人を悪者扱いしてきた人たちもいるけど、論点ずらしだったと思います。
やっぱりいろんな利権も絡んで、止められたら困る勢力もあるのでしょうけれど・・大事なのは今だけの利益より持続可能な未来じゃないでしょうか。