画像はすべて、テレ朝モーニングショ―(5月13日)より
東京招致で約2億2000万円支払い=仏検察が公表
時事通信 2016年5月12日
【ロンドン時事】フランス検察当局は12日、2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動に絡み、東京側が13年にディアク前国際陸連会長の息子の関連会社宛てに約280万シンガポールドル(約2億2000万円)を支払っていたと明らかにした。20年五輪開催地決定に関して不正がなかったか、予審判事が捜査しているという。
仏検察によると、東京側は13年7月と10月の2度にわたり、シンガポールにあるディアク氏の息子パパマッサタ氏の関連会社に多額の振り込みを行った。ロシア陸上界のドーピング隠蔽(いんぺい)をめぐる汚職事件でディアク氏らを捜査している過程で今回の支払いが明らかになった。
仏検察は声明の中で「(支払いは)日本の銀行口座からで、名義は20年東京五輪招致委員会だった」と述べた。ディアク氏は20年五輪の東京開催が決まった13年当時、国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務め、息子のパパマッサタ氏は国際陸連のコンサルタントだった。
東京五輪招致に関しては、ロシアのドーピング問題を調査していた世界反ドーピング機関(WADA)独立委員会が今年1月に公表した資料の中で、東京側が国際陸連主催の大会へ400万ドル(約4億3600万円)から500万ドル(約5億5000万円)の協賛金を支払ったと指摘していた。
日本の関係者は不正はなかったと主張している。
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ディアク氏の経歴
ディアク氏の影響力
ディアク氏は、13日のモーニングショーによると、かつてセネガルの陸上選手だった人(オリンピックには出ていない)で、選手をやめた後アフリカ陸連会長として30年、政治家として、セネガルの首都のダカール市長、その後国会議員になってセネガル議会副議長を努め、'99から昨年まで16年の長きに渡り、国際陸連会長、という地位にいた人。アフリカ各国の陸連への影響力も大きい。
そのディアク氏の息子に、招致の際、東京側から2億2千万円が支払われていたという。
そういえば、招致の時の下馬評で、どこから出た情報なのか、
「日本はアフリカ諸国からの票はとれるだろう」
と、いうようなことを確信的にどなたかが言っていたの思い出しましたが。ある程度の根回しはあるのでしょうが、そういうことで、とすれば腑に落ちてしまうのも残念なことです。日本の関係者は当然、否定しているので、これが事実だとすれば、の話です。
・・・あ。「おもてなし」って言うくらいだから、裏ばかりなのかね?かねかね?
リオのオリンピックもちゃんと開催できるのだろうか、とブラジルを見ていて思うのですが、もう、広告と経済発展と両輪のオリンピック自体、無理があると思うし、サッカーのFIFAもそうだけど、一人の人に大きな組織の権限を長く持たせておくと、汚職や賄賂など、ろくなことないですね。
名誉と巨額のお金が絡む、スポーツの世界は、よほど心を正しくしていないと、たやすく暗黒のフォースに落ちるのですよ。
不正の温床になる各国持ち回りとかやめて、甲子園みたいに、ギリシアのような五輪ゆかりの国で、お金をかけずにシンプルな国際スポーツ大会くらいの行事にしたらいいのに、と思います。
お祭り騒ぎなんてしなくても、私たちは、己を鍛えて極限に挑戦する、スポーツマンシップに感動するのですから。
だんだん、そういう風に思う人も増えてきているかもしれません。
タブーを知ってしまったら、よく「墓場まで持っていく話だ」みたいな言われ方をしていますが、情報の流通もワールドワイドになった現在、パナマ文書しかり、隠そうとしてももう通用しない時代になってきたのかなあと、思ったりします。
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